デュランタの剪定方法
販売されているデュランタは、矮化剤(わいかざい)を使って小さくまとまりやすくしています。そのため栽培している間に矮化剤の効力が切れて、大きく伸びて困ることもあるかもしれません。だからといって伸びた枝を無造作に全て強剪定すると、花が咲きません。上手に剪定すれば何度も花を楽しめます。デュランタの剪定方法をご紹介しましょう。
ボタ爺
デュランタの花が咲かないと悩む人もおるようじゃ。花がどこにつくのかを知っておくことが、成功への近道じゃぞ。
デュランタの花のつき方
まず、デュランタの花のつき方を知っておきましょう。デュランタは、その年に新しく伸びた枝先に花をつけるのが特徴です。春に枝がぐんと伸びて邪魔になると切りたくなるかもしれませんが、全部切ると花芽まで落として花が咲きません。どうしても邪魔な枝は何本か切っても構いませんが、一部は残して見守ると、その枝先に花が咲きます。
花を何度も楽しむ切り戻し
切り戻しを上手に行うと、花を1回だけでなく2回3回と楽しめます。ポイントは、花が終わりかけたら、花房のついている枝先だけをこまめに切り戻しすることです。切った場所から新しい脇芽が出て、もう一度花を楽しめます。緩効性化成肥料が効いていれば追肥しなくても大丈夫ですが、次の開花を早めたい場合は、液体肥料を1週間に1回程度施しましょう。
結実させるのも一興
花がらをそのままにしておくと、黄色~オレンジ色の実をつけます。この姿もなかなか風情がありますが、一般的に実をつけると株が弱りがちです。基本的には早めに花房の根元で切り戻して脇芽を出しますが、実を楽しみたい場合は残してみるのもよいでしょう。この実を利用した増やし方は記述がないので、難しいのかもしれません。
姿を整える強剪定
強剪定は厳寒期を避けた落葉期
大きくなり過ぎて邪魔な枝を切るような強剪定は、厳寒期を避けた落葉期(冬前か春先)に行います。枝の半分くらいに切り詰めましょう。デュランタは強剪定すると、勢いの強い枝(シュート)やひこばえが出やすい性質があります。このような枝は花がつくまでに時間がかかり格好が悪いため、根元から切ることが多いです。
場合によってはひこばえを生かす
シュートやひこばえは、いずれは他の枝と同様に花をつけるようになります。そこで、本株が弱っていたり恰好が悪かったりする場合は、ひこばえを生かすのも1つの方法です。その場合は伸びたひこばえを適度に剪定して脇芽を出し、仕立ててゆきます。
出典:写真AC