ヘアリーベッチの栽培方法
ヘアリーベッチは、種をまいて放任で栽培できる植物です。もともと牧草としての役割をもっている植物のため、基本的に育て方は簡単です。しかし、品種によって種まきの時期が異なる点には注意しましょう。
栽培方法①種まき
カボチャの畝間をヘアリーベッチのマルチにしようと種をまきました。
— わんたろう(メダカはじめました) (@yasaiwanta) February 14, 2018
鳥に食べられちゃうのでべたがけしたけど、不織布の長さが足りなくて両サイドはとりあえず枯れ草(笑)#家庭菜園 #緑肥 #ヘアリーベッチ pic.twitter.com/dGVU0pQUgy
種まきは、秋に稲を収穫した後の田んぼや、春に野菜を作付ける畝にします。種を鳥に食べられないようにビニールシートで覆うのもよいでしょう。長年、農作物を作っていない荒れ地は、しっかり土を耕してから種をまきます。1週間~10日ほどで発芽します。
栽培方法②栽培場所
サツマイモ用の畝間にもらったニューオーツをまいてあります。
— わんたろう(メダカはじめました) (@yasaiwanta) April 20, 2018
何を植えようかな〜(*'ω'*)
奥のグリーンはカボチャ用の畝間のヘアリーベッチです。 pic.twitter.com/931xXWdzrZ
ヘアリーベッチは、繁殖力が強く種まきの場所を選びません。どのような場所でも育つため新たな土づくりも必要ないです。日当たりのよい場所が理想ですが、半日陰の畑でも栽培できます。ただし、雪が積もる寒冷地は越冬できる種を選ぶ必要があります。
栽培方法③水やりと肥料
不耕起トマトのソバージュ栽培圃場
— 鎌塚忠義 (@tadayoshikama) April 9, 2020
自然の肥料工場稼働!
いい感じだねー
頑張ってくれ、ヘアリーベッチ! pic.twitter.com/ioAlWoHLAw
種をまいた後は、芽が出るまでしっかり水やりをします。水をきらすと発芽が悪くなります。芽が出てからは降雨にまかせて放っておきましょう。しかし、水田に栽培する際は過湿による湿害に注意が必要です。肥料は特に必要ありません。
ヘアリーベッチの品種
緑肥DAY!
— おコメ博士 (@riceiscorrect) October 13, 2018
火薬玉のようなコレ、ヘアリーベッチという植物の種です。
マメ科植物で、大気中の窒素を固定してくれるのです。土壌条件が悪い田んぼに試験的にまいています。
しかし天気がいい日の種まきはとにかく気持ちがよろしいいい pic.twitter.com/vN9kuKud8Z
ヘアリーベッチは種まきから育つ植物です。種まきの時期は品種によって異なり、秋または春にします。ヘアリーベッチは広い田畑で使われることが多いため、種はkg単位で大袋販売が一般的です。どの品種も1kgあたり約1,000円~1,500円の価格で販売されています。芝生よりも価格を抑えられるため、庭づくり用にも使えます。種の特徴を知り田畑にあった使い方をしましょう。以下の3つの種を紹介します。
藤えもん
ヘアリーベッチの品種名は
— 黒木榮一@農作業安全🌕 (@agristation) March 27, 2019
藤えもん 品種マッサ
何だろうこのネーミングセンスは? pic.twitter.com/LP1ToY5aDu
藤えもんは、低温でもよく育ち湿気に強い早生品種です。生育と開花が早いため、早期にすき込みが必要な場合に適しています。特に早春にまく場合におすすめです。晩生品種の「寒太郎」と併用する使い方で、長期間の開花リレーも可能です。ミツバチがたくさん寄ってきて賑やかな花畑をつくれます。
まめ助
今までは緑肥はソルゴーとひまわりだけだったけど、今年は野菜によって緑肥も変えてみる。
— イノウエ @百姓 (@chawna_shikoku) February 17, 2020
ってことで11/25に撒いたヘアリーベッチ。
たぶんこれヘアリーベッチ。
なんか豆っぽいもん#緑肥 #マメ科 pic.twitter.com/emoon4w5MS
まめ助は、開花の早い早生品種です。気温が上がるとぐんぐん伸びます。雑草との競合に強い特徴があり、果樹園の草生栽培や休耕地の雑草抑制に適しています。広範囲に使いたい場合におすすめの品種です。
寒太郎
寒太郎は湿気と冬の寒さに強いため、雪が積もる寒い地域での秋まきに適しています。特に北海道のような極寒地に適した品種です。開花が遅く生育期間が長いことから、まめ助のような従来のヘアリーベッチよりも長い期間、雑草抑制効果を発揮します。
まとめ
ヘアリーベッチには土を肥沃にさせ米や野菜、果物をおいしく育てる力があります。種の価格が安く農作業やガーデニングにかかる費用を抑え、労力の負担も減らせますね。さらにヘアリーベッチは、はちみつの蜜源にもなれる自然にやさしい植物です。ぜひ、栽培にチャレンジしてみましょう。
出典:写真AC