カーボロネロとは
カーボロネロは別名黒キャベツとも呼ばれ、特にイタリアのトスカーナ地方で長年親しまれてきたイタリア野菜です。アブラナ科野菜でケールに近く、恐竜ケールやトスカーナケールと呼ばれることもあります。
基本情報
目 | アブラナ目 |
科 | アブラナ科 |
属 | アブラナ属 |
種 | ヤセイカンラン |
ヤセイカンランとは
ヨーロッパの地中海沿岸からイギリスにかけて分布する野草で、キャベツやケールなどアブラナ科野菜の原種とされている植物です。古代より薬草として利用されていたといわれています。
カーボロネロの旬
春や高冷地の夏栽培にも適応しているカーボロネロですが、旬の時期は冬です。寒さにあたることでぐっと甘味がまし、滋味深い味わいになります。
イタリアンでよく使われている
カーボロネロはイタリア料理によく利用される野菜です。甘みやうま味がありながらクセのない味わいで、パスタや煮込み料理など幅広く活躍します。以前はイタリアンレストランや、フレンチレストランなどでしか見かけることのなかったカーボロネロですが、近年西洋野菜の人気が高まる中、日本でも少しずつ栽培農家が増え、道の駅などで見かけることも多くなりました。
カーボロネロの特徴
葉の特徴
カーボロネロは黒キャベツとも呼ばれていながら、キャベツのように結球する野菜ではありません。茎から放射状に葉をつけ、葉の一枚一枚は40cmほどまで成長します。葉の色は非常に濃い緑色で、葉全体がボコボコと波打つようなちりめん状になっているところが特徴的です。細長く育つ品種もあれば、横幅も広く育つ品種もあります。
栄養効果の特徴
カーボロネロはカリウムやカルシウムなどのミネラルやビタミンC、ビタミンK、ビタミンUが多く含まれています。キャベツよりも抗酸化効果に優れるといわれており、栄養価の高さに注目が集まっている野菜です。
カーボロネロの選び方
カーボロネロを購入する際は、若くて新鮮な葉を選びましょう。選び方のポイントについてご紹介します。
選び方①適度な大きさのものを選ぶ
カーボロネロは収穫適期が40cmほどと、他の野菜と比較するとやや大きい印象を受ける野菜ですが、それよりもさらに大きく、葉の凹凸もはっきりとしていないものは要注意です。品種にもよりますが、大きくなりすぎている恐れがあります。育ちすぎたものは筋っぽく葉が硬くなり食べづらいので、適度な大きさの若い葉を選びましょう。
選び方②葉が濃緑色のものを選ぶ
カーボロネロは収穫適期を逃したり、鮮度が失われたりすると葉の色が薄く黄化していきます。購入の際には色が濃いものを選ぶようにしましょう。
ボタニ子
次はカーボロネロの食べ方を紹介します!