④イチジク
学名 | Ficus carica |
分類 | クワ科イチジク属 |
種類 | 落葉高木 |
花期 | 6月~9月 |
イチジクは不老長寿の果実ともいわれ、古い歴史を持つ果物です。原産地では6000年以上前から栽培されていた記録が残っています。現在では200以上もの品種があります。イチジクの果実は、独特の甘みと食感がある人気の高い果物です。
イチジクの花
イチジクは、花びらだけでなく花そのものがないといわれています。しかし、イチジクの花はしっかりと、果実の中にあるのです。イチジクの果実は中が空洞になっていて、そこに小さな花が咲いています。果実を食べるときにぶつぶつしている部分があると感じたら、それがイチジクの花です。
⑤ハナミズキ
学名 | Cornus florida |
分類 | ミズキ科ミズキ属 |
種類 | 落葉高木 |
花期 | 4月~5月 |
ハナミズキは、街路樹などでも見かけられる落葉高木です。秋には紅葉し、熟す果実も赤いです。ハナミズキの名前は「ミズキの仲間で花が目立つ」ことに由来します。
ハナミズキの花
ハナミズキも周りの花びらのように見えるのは葉なんですね。
ハナミズキは、赤色や白い花、ピンク色の花などが咲いているようにも見えます。しかし、花びらに見える部分は花びらではなく、総苞(そうほう)です。総苞とはつぼみを包む葉のことで、ハナミズキの花は総苞の中央部のこんもりとした部分です。ハナミズキは中央部の花に小さな4枚の花びらがあります。しかし、小さいためわかりにくいです。
⑥アジサイ
学名 | Hydrangea macrophylla |
分類 | アジサイ科アジサイ属 |
種類 | 落葉低木 |
花期 | 5月~7月 |
アジサイは、アジサイ属に属する植物の総称でもありますが、狭義の意味ではホンアジサイを指します。アジサイは、植える土のpHによって花の色を変える特徴があります。また、花自体も開花してから日数が経つと変化していき、徐々に赤くなるのも特徴的です。
アジサイの花
アジサイの花と思われがちな部分は、がく片です。特にガクアジサイなどは、装飾花と両性花に分かれ、目立たない中央部が花にあたります。花びらもありますが、小さくてわかりにくいです。道端などに植えられている一般的なアジサイの花はすべて装飾花で、果実はできません。
花びらのない植物<針葉樹>
花びらのない植物は、針葉樹にもあります。風媒花で花粉症の原因となる樹木も花びらがない針葉樹です。
①ソテツ
学名 | Cycas revoluta |
分類 | ソテツ科ソテツ属 |
種類 | 常緑低木 |
花期 | 6月~7月 |
ソテツは、自然分布では日本固有種の樹木であり、ソテツ類の中では唯一日本に自生している樹木です。ソテツは成長が遅いですが、大きくなるときは8mを超えます。
ソテツの花
雌花です。どこにも花びらがないですね。
ソテツの花は、10年~15年に一度しか咲かないといわれている花びらのない花です。雌雄異株であり、雄花は幹と同じくらい太いのが特徴です。雌花は、丸くドーム状に膨らんでいます。
②ヒノキ
学名 | Chamaecyparis obtusa |
分類 | ヒノキ科ヒノキ属 |
種類 | 針葉樹 |
花期 | 3月~4月 |
ヒノキは、日本と台湾のみに自生する針葉樹の樹木です。春先には花粉症を引き起こすこと風媒花として知られています。葉は、サワラに似ていますが、裏を見ると見分けられます。ヒノキの葉は、葉裏の気孔帯がY字になっているのが特徴です。
ヒノキの花
ヒノキは雌雄同株で、春先に目立たない花を咲かせます。特に雄花は、枝先に大量に開花するため、雄花からでた花粉は花粉症の原因にもなります。ヒノキは、雌花雄花ともに花びらがありません。
③スギ
学名 | Cryptomeria japonica |
分類 | ヒノキ科スギ属 |
種類 | 常緑針葉樹 |
花期 | 2月~4月 |
スギは、日本固有種であり本州から屋久島まで自生しています。住宅の柱材としても利用され、日本では至るところで見かけられる樹木です。スギの樹形は、まっすぐ伸びたものが多く、50mに成長するものもあります。
スギの花
スギは風媒花で、開花時期になると大量の花粉を飛ばします。風に乗った大量の花粉が、花粉症を引き起こします。スギは雌雄同株であり、雄花はヒノキと同じく葉の先端に開花するのが特徴です。
イチジクの花は、果実の中にあるんです!