ヒメユリの育て方
続いて、ヒメユリの栽培方法です。ヒメユリはもともと日本を原産地とする花で、自生している地域であれば暑さ・寒さへの対策もそれほど難しくないでしょう。用土や水やり、肥料など、それぞれのポイントについて順番に解説します。
育て方①栽培環境
ヒメユリは日当たり・風通しがよく、やや乾燥気味の場所で育てましょう。高温多湿が苦手で、葉枯病を発生しやすい性質があります。特に開花期である梅雨どき~夏場には、球根が埋まっている土の湿度や暑さに注意してくださいね。土壌は腐植質に富んだ、水はけのいいものが適しています。
育て方②水やり・肥料
ヒメユリを庭植えで育てる場合、基本的には水やりは必要ありません。日照りが続き、極端に乾燥した場合には、朝や夕方の涼しい時間帯を選んで水をやりましょう。鉢植えの場合は、表土が乾いたらその都度たっぷりと水を与えます。肥料は春、発芽後に緩効性化成肥料をまきます。開花後も同様の内容で、お礼肥を施すといいでしょう。
育て方③植え付け・植え替え
ヒメユリは水はけ・通気性と、適度な保水性を兼ね備えた用土を好みます。植え付けは10月が適期です。腐葉土や緩効性肥料で土壌を整えた後、球根の2倍~3倍の深さに植え付けます。植え付けから発芽までは、たっぷりと水を与えて管理しましょう。庭植えの場合は2年に1回、鉢植えは毎年植え替えると、元気な花を咲かせ続けてくれますよ。
8月1日の誕生花(ヒメユリ以外)
8月1日の誕生花は、ヒメユリ以外にもあります。そのなかから今回は、ギフトとしてもガーデニングとしても人気の高い「赤いポピー」と、素朴な花姿が愛らしい「ミヤコワスレ」について、特徴や花言葉を紹介しましょう。カラフルな花色を持つポピーの花は、早春に「花摘み」が行われることでも有名ですね。
8月1日の誕生花①ポピー(赤)
細い花茎にころんと丸いフォルムの花が愛らしい赤いポピーも、8月1日の誕生花です。ヒナゲシ、コクリコなどの名前でも知られています。アレンジメントや花束など、ギフトとしてもポピュラーな花ですね。赤色に個別につけられた「感謝」「なぐさめ」という花言葉のほか、「思いやり」「恋の予感」といった全般に共通した花言葉もありますよ。
8月1日の誕生花②ミヤコワスレ
ミヤコワスレ(都忘れ)はキク科の多年草です。江戸時代から親しまれ、日本各地で自生している姿が見られます。花言葉は島流しの憂き目を見た鎌倉時代の天皇にちなみ、「別れ」「また会う日まで」「忘れ得ぬ人」など、もの悲しい雰囲気のものが並びます。可憐で美しく、切り花としても鉢花としても扱いやすいミヤコワスレですが、ギフトにするのは避けたほうが無難でしょう。