ボタンの病気・害虫対策
病気
ボタンがなりやすいうどんこ病や灰色カビ病は、株を枯らしてしまうこともあります。うどんこ病は葉や枝に白い粉のようなカビが生え、灰色カビ病は葉やつぼみに褐色のシミができるので、みつけたら殺虫殺菌剤で対処しましょう。また、梅雨明けに葉に黒い斑紋がつく黒斑病も、みつけたらすぐに切り落としましょう。予防として風通しや水はけをよくしたり、殺菌剤を撒いたりするのも効果的ですよ。
害虫
1年を通して発生しやすいカイガラムシは、白い綿のようなものからトゲのあるものまでさまざまな種類がいます。生育を阻害し、病気も引き起こすのでしっかり駆除しましょう。葉裏の卵や成虫は手作業で取り除き、幼虫は殺虫剤で駆除します。また、6月~10月に付きやすいカミキリムシの幼虫は、根元付近に幼虫のいる穴をみつけたら殺虫剤や細い棒などで捕殺してください。
ボタンの増やし方(接ぎ木)
ボタンは接ぎ木で増やせます。接ぎ木の適期は8月下旬ごろ~9月下旬です。新芽が数個ついた穂木と、シャクヤクの根を使いましょう。シャクヤクの根は、切り口を平らに削って、側面に垂直の切り込みを入れてください。そこに、斜めに切ったボタンの穂木をさしこんで、麻ひもなどで結びます。そこからの手順は植えつけとおなじですが、根腐れしないよう水やりは土が乾いてからにしましょう。
まとめ
ボタンの育て方・手入れの方法を紹介しました。日々の世話や日当たり、季節ごとの手入れなどのコツをつかむと、大輪の美しい花をながく楽しむことができますよ。接ぎ木での増やし方も一度習得すると栽培の幅が広がるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。