ビワのおいしい食べ方
ビワの果実は甘くてそのまま食用としても楽しめますが、種が大きいので食べられる部分は全体の70%程度です。果実は傷みやすいので、丁寧にやさしく取り扱ってください。生で食べる以外にはゼリーやジャムなどに加工されます。
旬の季節
ビワの旬は初夏(5~6月ごろ)です。ハウスものが1月ごろから出始め、3月ごろから茂木ビワが店頭に並びます。洋ナシやメロンと違い、ビワは追熟させておいしくなるものではありません。ビワは買い求めたらすぐに食べてください。
選び方
おいしい食用としてのビワを選ぶためのポイントは、まず果皮のきれいなオレンジ色をしていて、産毛がしっかりと生えていることです。表面に傷がなく、茶色に変色していないもの、ヘタがしっかりとしているものを選びましょう。
保存法
前にも書いた通り、ビワは追熟しておいしくなる食用の果物ではありません。保存期間は冷暗所に置いて約2日と、保存期間はとても短いのです。冷蔵庫など低温でも傷みが早いので冷やすなら食べる直前にしましょう。長期保存にはコンポートなどの加工が必要です。
皮の剥き方
ビワの皮の上手にむくためには、果実の底の部分から軸に向かって手でむきましょう。皮をむくと変色しやすいので、レモン汁にくぐらせて色止めします。
栄養と効能
葉ほどではありませんが食用となる果実にも咳止めとしての効果が認められるといわれ、ビタミンAに変換されるβ―カロテンが皮膚や粘膜を健康に保つ、抗酸化作用の強く、生活習慣病を予防するといわれるポリフェノールが含まれます。
購入方法
店頭に並ぶビワは種類が限られることが多いので、気になる品種があれば、通販を利用することをおすすめします。乾燥した葉や生の葉も通販で生産者から購入できることもあるので、通販の利用をおすすめします。ビワの種子パウダーも通販で購入できますが、次にお知らせする注意点を守ってください。
種子の危険性
未熟なビワの実や種子には高濃度のシアン化合物が含まれることがあり、このシアン化合物が体内で分解されると青酸を発生させます。青酸は猛毒なのでビワの種の粉末などを大量にとることで健康への被害がでる可能性があります。一度に大量に摂らないことに特に注意が必要です。
まとめ
古くから薬効の多い木として知られるビワは「大王薬樹(ダイオウヤクジュ)」と呼ばれ、ビワの木には病人が葉を求めて集まるので庭木にしてはいけないという言い伝えが中国にはあるそうです。そんなビワの木をこれからも上手に活用していきたいですね。