サクラソウの育て方！種まき・水やり・肥料の与え方など管理のコツを解説！

サクラソウは暑さや乾燥に弱いですが、耐寒性に優れているため、比較的育てやすいのが特徴です。栽培のポイントをきちんと押さえると、スクスクと元気に大きくなるでしょう。ここでは、サクラソウの育て方のコツを紹介していきます。ぜひ、栽培時の参考にしてください。

鉢植えの場合は、5月に開花してから秋までは涼しいところで育てましょう。特に暑さに弱いため、夏は明るい日陰に置いてください。地植えの場合は、直射日光を避けつつ日当たりがよい場所かを考えましょう。開花後は剪定してください。花茎の根元で剪定すると、新しい花芽がつきやすくなります。

サクラソウを育てるうえで、湿度は大事なポイントです。そのため、水やりは欠かさないようにしましょう。鉢植えの場合は、表面の土が乾いたらしっかり水を与えてください。特に暑い夏の日は、意識して多めに水やりをしましょう。地植えの場合は、サクラソウの周りの植物が萎えていたり、しおれ始めていたら水を与えてください。サクラソウは冬になると休眠期に入るため、水やりの回数は控えて大丈夫です。

鉢植え・地植えともに、液体肥料を使います。特に、カリウムとリン酸が多く含まれているものがおすすめです。サクラソウの芽が出始めてから花が咲き、花が咲き終わるまでの間、だいたい1500倍～2000倍に薄めた液体肥料を、月に1〜2回に分けてまいてください。サクラソウは、肥料を多く与えてしまうと根が腐ってしまう場合があるため気をつけましょう。

サクラソウの植え付けは、冬の時期に行いましょう。10〜2月頃が植え付けに適した時期です。植え替え方法は難しくありません。黒くなった古い根を取り除き、ひと回り大きな鉢などに植え付けます。また、急な温度の低下から守るために、冬越し時には防霜シートを使うのがポイントです。地植えの場合、毎年植え替える必要はありませんが、3年に1回は植え替えましょう。その際、用土は水はけがよいものを選んでください。

サクラソウを育てるときには、灰色カビ病に気をつけましょう。灰色カビ病とは、サクラソウの花や葉に灰色のカビがついて枯らしてしまう病気です。湿気が多く、低い温度の環境で発生しやすいです。予防方法として、あらかじめ殺虫剤をまきましょう。しかし、一度灰色カビ病にかかってしまうと回復するのは困難です。その場合は、思い切って処分するのがよいでしょう。

サクラソウはハダニ、アブラムシ、ネコブセンチュウに気をつけましょう。ハダニは乾燥するとつきやすくなるため、霧吹きや水やりで防げます。アブラムシは、暖かい時期になると出てきます。茎や蕾に付いて汁を吸い、株を弱らせるため、見つけ次第殺虫剤をまきましょう。ネコブセンチュウが発生したときには、根っこがコブだらけになります。寄生した部分を取り除き、新しい土に植え替えてください。