サネカズラ(実葛)とは?花や実など植物としての特徴や利用方法を紹介!

サネカズラ(実葛)とは?花や実など植物としての特徴や利用方法を紹介!

ラズベリーに似た真っ赤な果実が印象的なサネカズラの実は、おいしそうですが、食べられません。サネカズラの花や実、そして樹皮など植物としての特徴、ビナンカズラとも呼ばれる理由、生薬や民間薬としての利用法などを詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.サネカズラとは
  2. 2.サネカズラの利用方法
  3. 3.サネカズラの育て方
  4. 4.まとめ

サネカズラの利用方法

利用方法①盆栽

ビナンカズラは盆栽として、ツヤのある葉や、個性的な淡黄色の花に、魅惑的な真っ赤な果実、そして紅葉と1年を通じて楽しめます。害虫にも強く、日陰でもよく育つので盆栽初心者の方にもおすすめです。

利用方法②かご材

サネカズラのつるはやわらかいのでかごを編んだり、縄の代用品として使用します。サネカズラの樹皮のナチュラルな色のバスケットやバッグは、インテリアとしても取り入れやすいのでおすすめです。

利用方法③花材

一輪挿しをはじめ、サネカズラのつると実は個性的な花材として活躍します。他の花材とあわせてもゴージャスですし、サネカズラだけでも十分に楽しめますよ。

利用方法④リース

サネカズラのつるはリース作りに大活躍します。実がついたつるを束ねるだけでリースのできあがりです。他の植物や木の実などをあわせれば、さらに豪華になります。クリスマス用のリースを、サネカズラでつくってみてはいかがでしょうか。

利用法⑤サネカズラのお酒

サネカズラの実とホワイトリカー、氷砂糖を半年ほど漬け込むと、サネカズラの薬用酒ができあがります。毎日の疲れをスッキリさせたいときや、日々元気過ごしたいときに、毎日少しずつ飲むことをおすすめします。

利用方法⑥生薬

サネカズラの果実はおいしそうですが、苦味が強くそのままでは食用にはなりません。10~11月に熟した果実を収穫し、細かく割って天日干しにして生薬として使用します。この乾燥したサネカズラの実は、「南五味子(ナンゴミシ)」と呼ばれる生薬になります。

果実を収穫し、天日乾燥したものが「南五味子ナンゴミシ」で、神農本草経の上品に収載される正品「五味子」(後述)の代用として、滋養強壮、疲労回復などに応用する。
武田薬報WEB:https://takeda-kenko.jp/yakuhou/library/plant/vol20.html

内用

南五味子(ナンゴミシ)を煮詰めたものをこして、ハチミツなどで味をつけます。滋養強壮、疲労回復、咳や痰が気になるときに暖かい状態で飲みましょう。

イー・薬草・ドット・コム
薬用植物一覧

外用

民間薬として外傷に使用する場合は、葉をやわらかく揉んで傷に貼り付けます。葉茎やつるは生のものを使うときは、使う直前に摘み取りますが、保存するなら、夏に刈り取って日陰で干して乾燥させておきましょう。

漢方薬

Photo byangelorosa

漢方薬の小青竜湯(ショウセイリュウトウ)、人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)などに鎮咳、止瀉、滋養強壮のために配合されます。

武田薬報web
サネカズラ

利用方法⑤整髪剤

Photo byRyanMcGuire

つるを細かく刻んで少量の水につけておくと、ネバネバした液体になります。この液体は昔、ヘアスタイリング剤として利用されていました。武士が髪型を整えたり寝ぐせを直したりと、美男になるためも使っていたと想像すると、ビナンカズラ(美男葛)という名前が理解できますね。

次のページでは、サネカズラの育て方について解説します。

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サネカズラの育て方

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