にんにくとは
にんにくは、さまざまな料理の風味付けに使われる人気の野菜です。たくさんの有効成分を含んでおり、にんにくをメインにした調理法も多いです。食べ方をご紹介する前に、にんにくが持つ栄養素と、その効果を見て行きましょう。
にんにくの栄養素
にんにくには、タンパク質、リン、カルシウム、ナトリウム、ビタミンC・E、アミノ酸など、体によい成分がたくさん含まれています。中でも、「アリシン」と「スコルジニン」はたくさんの効能を持っています。
アリシン
アリシンは生のにんにくに多く含まれる成分です。体に必要なビタミンB1の吸収を助ける働きを持っています。強い殺菌作用を持ち、免疫力アップやがん予防の効果が期待されています。また、血流促進作用があり、冷え性や動脈硬化や血栓予防の効果への期待も高いです。
スコルジニン
スコルジニンは、にんにくを加熱することにより、アリシンが変化してできる成分です。血行促進作用を持ち、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞を防ぐ効果が期待されています。また、酸化還元作用もあるので、老化防止や美容への効果も期待できます。
にんにくを食べる時の注意点
にんにくを摂りすぎると、胃腸に悪影響を及ぼし、便秘や下痢の原因になる恐れがあります。生のにんにくは、特に成分が強めなため、1日の摂取量は1片を目安にしましょう。加熱したものは、成分がやや弱まりますが、1日の摂取量の目安は3~4片です。
にんにくまるごとレシピ:焼く
にんにくは、焼いても揚げてもおいしい万能野菜です。まずは、にんにくをまるごと使った、簡単にできる人気の焼きレシピをご紹介します。
①にんにくのまるごと焼き
材料(2人分)
- にんにく 1個
- バター 10g
- ごま油 大さじ2
- 塩 適量
作り方
- にんにくは皮をむかず、先端から少しにんにくの身が切れるくらいのところでカットする
- 1をアルミホイルの上に置き、バターをのせて、ごま油を回しかける
- 少し口が開く程度にふんわりアルミホイルでつつむ
- トースターで15分ほど焼く
- アルミホイルの口を開け、表面に焦げ目がつくまで再度焼く
作る時のポイント
- ごま油はオリーブオイルに変えてもおいしいです。
- 焦げ目をつけることで、香ばしさをプラスできます。
- オーブンを使用される場合は、200℃で30分ほど焼いてください。
②にんにくまるごとバター焼き
材料(2人分)
- にんにく 1個
- バター 大さじ1
- しょうゆ 適量
作り方
- にんにくを1片ごとに分け、薄皮をむく
- 小さめのフライパンに、バターを入れ火にかける
- バターが溶けたら弱火にし、1を入れる
- 鍋を傾け、バターの中でじっくり焼いていく
- にんにく全体に火が通り、キツネ色になり始めたら、器に盛りつける
- しょうゆで味付けする
作る時のポイント
- にんにくは火が通るのが早いため、焦げないように注意しましょう。
- 皮をむくことで、にんにくにバターが染み込みやすくなります。
- しょうゆの代わりに、塩コショウやポン酢をかけてもおいしいです。
ボタニ子
次も、まるごとにんにくのレシピを紹介していくよ!