日々の健康に役立つにんにく酢!
夏バテ気味の体にぴったり
にんにく酢は名前のとおり「にんにく」を「酢」に漬け込んだもので、さまざまな料理に活用できる万能調味料として注目されています。にんにくや酢には多くの健康を保つ効果があり、暑い時期には夏バテ対策に役立ちます。毎日の料理に少しずつ取り入れるのがおすすめです。
にんにく酢の効果・効能
「にんにく」と「酢」それぞれ単体でみても、たくさんの効果・効能があります。にんにくは昔から、滋養強壮の食材として食べられてきていましたし、酢も健康食品として、よくメディアで取り上げられているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。健康や美容面でさまざまな効果・効能をもたらす2つの食材についてみてみましょう。
にんにくの効果・効能
スタミナ料理で多く使われる食材のひとつのにんにくは、特有のにおいが特徴ですね。この臭いの元となるのが、「アリシン」という成分です。アリシンには、疲労回復に必要なビタミンB1の吸収力を高めてくれる効果や強い殺菌・抗菌作用で免疫力を高め、風邪をひきにくくするといった効果などが期待できます。豊富な栄養素を含むにんにくは、スタミナアップ以外にも健康や美容によい効果効能がたくさんあります。
酢の効果・効能
酢は毎日スプーン1杯飲むだけで、健康や美容にさまざまな嬉しい効果をもたらすとされています。また、食欲がないときには酢のすっぱいにおいや味が刺激になり、唾液や胃液の分泌が促され、食欲増進に繋がります。さらに酢に含まれる「クエン酸」は、食べたものを効率よくエネルギーに変換してくれる作用があり、スタミナアップや疲労回復に効果的です。
2つの食材で効果アップ
単体でもさまざまなメリットがある「にんにく」と「酢」この2つの食材をあわせたにんにく酢は、おいしく手軽にたくさんの効果・効能を得られるというわけです。にんにく酢は夏バテ対策や疲労回復以外にも、健康や美容面でもさまざまな嬉しい効果が期待できます。
にんにく酢の効果・効能
- 疲労回復
- 滋養強壮
- 食欲増進
- 風邪予防
- 美肌づくり
- 冷え性予防
- 若々しさを保つ
- ダイエット補助
にんにく酢の適量はどれくらいですか?
どんなに体によいからといっても食べ過ぎると、かえって体調を崩してしまうこともあります。にんにく酢の1日の摂取量の目安は、にんにく1/2~1片、酢大さじ1杯程度です。普段の料理に調味料として使う程度であれば問題ないでしょう。一度にたくさん摂るのではなく、「少量を毎日摂る」ことで、効果が発揮されます。
にんにく酢の作り方
用意するもの
材料
- にんにく
- 酢
- 保存容器
にんにく酢の材料は、名前のままにんにくと酢だけです。シンプルな材料で簡単に作れるのも、にんにく酢のメリットのひとつです。にんにくや酢の種類は好みのもので構いません。保存容器は密閉できるものを用意しましょう。におい移りが気にならない瓶がおすすめですよ。
酢の種類
にんにく酢に使う酢は、ベーシックで使いやすい穀物酢がおすすめです。クセがなくさまざまな料理とマッチします。また、酢の酸味やツンとする臭いが苦手な方は、黒酢がよいでしょう。黒酢はほかの酢と比べて味や香りがまろやかで、旨味やコクが強いのが特徴です。ほかにもりんご酢や米酢などいろいろな種類があるため、お気に入りの組み合わせを見つけてみてくださいね。
作り方①保存容器の消毒
長期間保存する際は、衛生面に気を付けて保存しましょう。保存容器はあらかじめ煮沸消毒しておくことで、細菌の繁殖を抑え食品が長持ちします。まずは、保存容器を煮沸消毒してから、にんにく酢作りに取り掛かりましょう。
煮沸消毒の仕方
- 保存容器を食器用洗剤で洗う
- 大きめの鍋に保存容器と容器がかぶるくらいの水を入れて、強火で沸騰させる
- 沸騰してから5分ほど火にかける
- トングなどを使って取り出し、キッチンペーパーや清潔な布巾の上に逆さに置いてしっかりと乾かす
ゴムパッキンやアルミのフタなど変形する恐れがあるものは、3分ほどで取り出しましょう。
作り方②にんにくの下ごしらえ
にんにくは皮をむいて、気になる場合は根の部分をカットし、水洗いしてよく水気を拭き取りましょう。容器ににんにくと完全に漬かるくらいの酢を入れて漬け込みます。もし漬ける時間を短縮したい、または調味料としてにんにくも一緒に使いたいという場合は、にんにくを刻んで漬けてもOKです。
すぐに食べたいときは、にんにくをレンジで1~2分ほど加熱してから漬けます。
作り方③漬け込む
粒のまま漬けた場合は、2週間~1カ月ほど経ったら食べごろです。にんにくを加熱してあるものは、1日も経てば食べられますよ。漬ける時間が長いほど、にんにくや酢のツンとした臭いや味わいがマイルドになり、にんにくも柔らかくなって食べやすくなります。
お好みで鷹の爪を入れて、ピリ辛に仕上げるのもおすすめ!
にんにくが青くなる現象
1週間ほど経つとにんにくが青く変色してきますが、酢とあわさると起こる反応で、食べても害はないため安心してくださいね。青色は徐々に消えていき、もとの黄金色に戻ります。品質や風味には問題ないのですが、やはり見た目が気になるという場合は、加熱してから漬けることで変色を防げます。
次に、にんにく酢の保存方法をみてみましょう!
にんにく酢の長持ちする保存方法
にんにく酢の保存は常温でも可能ですが、高温多湿を避けた場所で保管しましょう。より長持ちさせたいのであれば、冷蔵庫での保存がおすすめです。冷蔵庫での保管なら、1年間以上保存できます。ここで、さらに長持ちさせる保存方法のポイントをみてみましょう。
長持ちのコツ①にんにくを酢にしっかり漬ける
にんにくが酢から出て空気に触れてしまっていると、そこからカビが生えてしまうことがあります。しっかりとにんにくが漬かるように、酢を多めに入れて保存しましょう。またにんにく酢を使うときも、酢だけを使わないようにしたり、酢が少なくなったら継ぎ足したりすることで長持ちします。
長持ちのコツ②取り出すときは清潔な道具を使う
食品を長持ちさせるためには、細菌の侵入や繁殖を防ぐことが大切です。にんにく酢を取り出すときのスプーンや箸は、細菌が入るのを防ぐために、乾いている清潔なものを使いましょう。使いかけのものや濡れたままのものを使わないように注意してくださいね。
にんにく酢の活用方法
にんにく酢はいろいろな料理とも相性がよく、普段の料理に加えるとよいアクセントになり、違った味わいを楽しめます。調味料にすることでさまざまな料理に使えて、活用の幅が広がりますね。また、酢に漬け込んだ「にんにくの酢漬け」は、刻んで料理に加えるのはもちろん、そのままでもおいしく食べられますよ。
おすすめの活用方法
- 炒め物や煮物料理などに加える
- カレーやラーメンなどの料理にかける
- 和え物に使う
- 餃子などのつけダレに使う
- ステーキなどのソースに使う
- サラダなどのドレッシングに使う
にんにく酢を食卓に取り入れよう
毎日の料理にプラスするだけで味に変化を加えるだけではなく、体にもよい効果をもたらしてくれるにんにく酢は、まさに万能調味料といえますね。手軽に手に入る食材で簡単に作れるのも嬉しいポイントです。夏バテ対策や健康、美容のために、手作りのにんにく酢を取り入れてみてはいかがでしょうか。
出典:写真AC