紙の原料になる植物とは?植物→パルプ→紙になる工程も簡潔に解説!

紙の原料になる植物とは?植物→パルプ→紙になる工程も簡潔に解説!

紙は、幼いころからとても馴染みのあるものですが、原材料について考えたことありますか。紙のほとんどの原料は、植物です。こちらでは、紙の原料であるさまざまな種類のパルプについてや植物からパルプ、パルプから紙になる工程などを紹介いたします。

記事の目次

  1. 1.紙って何から作られるの?
  2. 2.紙の原料になるパルプとは?
  3. 3.木材パルプの特徴
  4. 4.木材パルプの原料となる植物
  5. 5.非木材パルプの特徴
  6. 6.非木材パルプの原料となる植物
  7. 7.合成パルプの特徴
  8. 8.古紙パルプの特徴
  9. 9.植物→パルプ→紙になる工程とは?
  10. 10.まとめ

紙って何から作られるの?

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紙は主に木材から作られる

紙は、主に自然素材である木材から大半が作られています。具体的な植物名としては、モミの木や松の木などの針葉樹や、ユーカリの木やポプラの木などの広葉樹が使われています。また、他にもサトウキビやワラ、竹などの食物繊維を原料としてできている紙もあります。

紙の種類

紙の種類はさまざまですが、身近なところだと、コピー用紙のような紙、習字で使う半紙、他には和紙などがありますよね。これらも全て、原料となるものは木材です。

紙の原料になるパルプとは?

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紙の原料となる繊維をパルプといい、パルプは原材料によってその種類が分けられます。例えば、木材を原材料とするパルプは「木材パルプ」といいます。さらに、木材以外の植物からなるを「非木材パルプ」、その他にも、人工的につくられた「合成パルプ」などがあります。以下では、それぞれパルプの特徴をご紹介します。

木材パルプの特徴

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木材パルプの特徴

木材パルプは、木の樹皮を取り除き、繊維だけを取り出して製造されるパルプです。木材をすりつぶしたり、薬品で溶かしたりする工程を経て、木材パルプとなりますが、比較的安いため、最も一般的に使われています。なお、木材パルプは、製法によって製紙用パルプや化学パルプ、セミケミカルパルプに分けられますが、ほとんどが製紙用パルプとして使用されます。

針葉樹と広葉樹の違い

木の種類には、針葉樹から作られたものと、広葉樹から作られたものがありますが、少しだけ違いがあります。針葉樹から作られたものは丈夫な紙になり、広葉樹から作られたものは、きめが細かい紙になるという性質があります。針葉樹では、モミの木や松の木、広葉樹では、ユーカリの木やポプラの木がよく使われます。

木材パルプの原料となる植物

①モミの木(針葉樹)

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常緑針葉樹であるモミの木は、クリスマスシーズンにクリスマスツリーとして、よく見かけます。モミの木は、マツ科モミ属で、日本では、北は秋田県から南は屋久島まで幅広く自生している樹木です。モミの木の種類は世界中で約40種類あると言われています。

②松の木(針葉樹)

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松の木は、松ぼっくりの木としてよく知られている木です。マツ科の裸子植物で、11属230~250種類もあり、ほとんどが高く大木となり、成木では約100mにも成長します。日本では、公園や海岸、お正月の門松などでも親しみのある樹木です。

③ユーカリの木(広葉樹)

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常緑高木のユーカリの木は、フトモモ科ユーカリ属で、コアラの木として有名です。主な生息地は、オーストラリアやタスマニアでコアラの故郷です。種類も非常に多く500~1000種類もあるといわれています。葉もかわいく、香りも良いことから庭木としても好まれています。

④ポプラの木(広葉樹)

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ポプラの木は、街路樹によく使われている樹木です。ポプラの木は、ヤナギ科の落葉広葉樹で、成長が早く、春には花が咲きます。別名西洋ハコヤナギともいわれています。

非木材パルプの特徴

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非木材パルプの原料は、木材ではない植物から作られています。それぞれさまざまな特徴があり、その特徴に合わせた特殊な用途で使用されています。大量生産はされていないため、一般的に木材パルプより高価です。サトウキビやワラ、シリアル繊維、その他の原料に分けて紹介します。

非木材パルプの原料となる植物

①サトウキビ

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サトウキビから砂糖を搾り取った、その残りかすからもパルプを作ることができます。それから作られたパルプをパガスパルプと言い、パガスとは、サトウキビの残りかすのことです。パガスパルプの生産量は、すべてのパルプの生産量の1.8%で、インドや中国、インドネシアなど、サトウキビの生産が盛んな熱帯地方で、よく生産されています。近年、環境の負担が少ない地球にやさしいパルプとして、注目を集めています。

②ワラ

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ムギやイネのワラから作られるパルプです。材料が手に入る期間が非常に限られているという欠点がありますが、繊維が短く細いという特徴があり、印刷に向いた紙ができます。ファンシーペーパーや、証券用紙、高級和紙などに使用されています。

わら半紙

わら半紙は、かつては、ムギやイネのワラを原料として作られた紙でした。そのため、わら半紙と呼ばれていましたが、ワラの入手や管理が難しく、ワラを使用しなくなっていきました。ワラを使用しなくなった現在では、中質紙や下級紙、再生紙などを指す言葉となり、わら半紙という言葉が今も残っています。

③シリアル繊維

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シリアル繊維とは、食品加工時に廃棄される不要物(表皮や繊維)シリアルを使用し、作られた非木材パルプです。主に小麦やトウモロコシ・コーヒー豆などが利用されています。シリアル繊維は、廃棄物を有効活用するため、エコフレンドリーな紙となります。

その他(非木材パルプの原料)

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①~③以外の非木材パルプは、ケナフ(アオイ科ハイビスカス属の植物)や竹などがあります。他にも面白い素材として「ぞうの糞」からも紙が作られています。スリランカで初めて作られ、話題を呼びました。日本の動物園でもぞうの糞で作られた紙製品が人気を集めています。他にも牛やパンダ、コアラなどの、ほとんどの草食動物の糞からも紙が作れます。

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次のページでは合成パルプの特徴を紹介するよ!

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