キンモクセイの増やし方!挿し木に適した時期や上手なやり方をご紹介!

キンモクセイの増やし方!挿し木に適した時期や上手なやり方をご紹介!

キンモクセイは秋が訪れる頃に、小さなオレンジ色の花をたくさん咲かせて、芳醇な香りを漂わせる低木です。日本では実がならないキンモクセイの増やし方のひとつに挿し木があります。挿し木に適した時期や、やり方を知って上手にキンモクセイを増やしましょう。

記事の目次

  1. 1.キンモクセイの増やし方
  2. 2.キンモクセイ挿し木【時期】
  3. 3.キンモクセイ挿し木【準備】
  4. 4.キンモクセイ挿し木【手順】
  5. 5.キンモクセイ挿し木後の管理
  6. 6.キンモクセイの植え付け
  7. 7.キンモクセイの概要
  8. 8.キンモクセイを挿し木で増やしてみよう!

キンモクセイの増やし方

Photo by salchuiwt

キンモクセイは挿し木と取り木、どちらでも増やせます。

増やし方①挿し木

挿し木は植物の枝や葉、根の一部を土に挿して、根を新しく出して増やす方法です。キンモクセイの場合は枝分けをした枝を使います。比較的簡単な手順で一度に数多く同じ植物を増やすことができ、ほかにもアジサイなどさまざまな植物に適しています。

増やし方②取り木

取り木は幹や枝を削り養分を遮断したところから、強制的に根を出させて増やす方法です。高取法、圧条法、盛り土法などの方法があります。キンモクセイは高取法で増やします。同じ植物を一度にたくさん育てる場合は不向きです。

ボタニ子

ボタニ子

高取法とは枝や茎の高い部分で環状に樹皮を取り除き、水苔などを巻いてビニール袋を巻いたあと、上下を縛る方法です。発根後に直下で切って植え付けます。

キンモクセイを増やすとき、挿し木と取り木のどちらが初心者向きですか?

キンモクセイを増やすなら、挿し木がおすすめです。一度にたくさん増やせるので、いくつか失敗しても安心です。

キンモクセイ挿し木【時期】

Photo byshell_ghostcage

キンモクセイの挿し木に最適なのは、5月~7月中旬です。

キンモクセイの挿し木は、新しい枝が伸びて元気な枝が取りやすい、5月~7月中旬が適しています。挿し木は9月下旬まで可能ですが、夏は乾燥しやすく根が出にくくなるので、梅雨の土が乾きにくい時期に増やすのが最適です。

キンモクセイ挿し木【準備】

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準備するもの

  • 清潔なハサミ
  • 発根促進剤
  • じょうろ
  • 挿し床
  • 挿し木用の枝
  • 挿し木用の枝をつける容器

準備①挿し床

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挿し床となる用土は、水はけのよい市販の挿し木用培養土がおすすめです。古い土は病原菌が入っている可能性があるため、赤玉土やバーミキュライトなど養分のない新しい土を用意しましょう。用土を清潔なポリポットや植木鉢に入れ、水で湿らせれば挿し床の準備は完了です。

準備②挿し枝(枝分け)

キンモクセイの挿し枝を、元気な株から枝分けをして切り取ります。枝分けをするときは病気がなく、虫のついていない小さめの葉がついた枝を選びましょう。その年に伸びた新しい枝を15cm程度、消毒した清潔なはさみで切ります。

ボタニ子

ボタニ子

切った枝は、すぐに切り口を水につけておきましょう。

キンモクセイ挿し木【手順】

手順①葉を整える

キンモクセイの枝は、葉を上から4~5枚残して、残りの葉を取りましょう。残した葉はそのままにしておく方法と、半部切ってしまう方法があります。キンモクセイはそのときどきの環境で発根しないこともあります。枝がたくさんあれば、どちらの方法も用意するのがおすすめです。

手順②茎を整えて挿す

挿し木の切り口は斜めに切っておきます。
出典:筆者撮影

キンモクセイの枝は、斜めに切り落として水を吸い上げやすくします。1~2時間水につけた後で発根促進剤をつけ、挿し床に枝が半分隠れるまで挿します。最後にたっぷり水を与えましょう。

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キンモクセイ挿し木後の管理

①5月~梅雨~夏

フリー写真素材ぱくたそ

挿し木後のキンモクセイは、風通しのよい日陰に置いて管理しましょう。乾燥しないように注意して水を与えます。透明のビニールを上からかけると乾燥を防げます。地面の土が降雨ではねて葉にあたると、菌に感染しやすくなるので、地面から少し高いところに置きましょう。

②秋~冬

Photo byCouleur

挿し木後のキンモクセイは、秋になったら朝や夕方に弱い日差しをあてて育てましょう。冬は霜があたらないように透明のビニールをかけて管理します。引き続き乾燥には注意が必要です。

③春

Photo bystux

挿し木後のキンモクセイは、挿し木を始めてから翌年の春4月頃、新芽が出る前に植木鉢や庭に植え付けましょう。

キンモクセイの植え付け

Photo by torisan3500

キンモクセイを植え付けた直後にはたくさん水を与えましょう。

植え付け①鉢植え

キンモクセイは鉢植えで栽培できます。8号以上の鉢を用意して、鉢底石を敷き、市販の花木用培養土か腐葉土3:赤玉土7の用土をいれましょう。キンモクセイの苗をポットから取り出して、根を傷つけないように軽く土を落とし植え付けます。

植え付け②地植え

Photo by t.ohashi

キンモクセイを地植えする場合、できるだけ日当たりのよい場所を選びましょう。地中深くまでしっかりと耕し、腐葉土を混ぜた土に植え付けます。苗の根についた古い土は、軽く取り除いたうえで植え付けてください。

キンモクセイの概要

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

キンモクセイはモクセイ科モクセイ属の低木です。夏の暑さが落ち着く9月~10月頃にオレンジ色の小さな花が咲きます。花の香りが強く、花は砂糖づけにしたり香水に利用したりされています。

基本情報

学名 osmanthus fragrans var.aurantiacus
科名・属名 キンモクセイ科・キンモクセイ属
園芸部類 花木
形態 常緑・小高木
樹高・草丈 3m~6m
花の色 オレンジ
耐寒性 弱い
耐暑性 普通
開花時期 9月~10月

育て方

出典:筆者撮影

鉢植え

鉢植えのキンモクセイを育てるときは日なたで管理しましょう。水切れに注意して土が乾いたら水を与え、肥料を2月・5月・8月の下旬に有機肥料を施します。

地植え

地植えで庭に植えて育てるキンモクセイは、基本的に降雨のみで成長します。土が乾燥すると花つきが悪くなるため、降雨の少ない夏場は水を与えましょう。肥料は2月下旬に寒肥として有機肥料を施します。

キンモクセイを挿し木で増やしてみよう!

Photo by titanium22

挿し木で増やしたキンモクセイは、5年~7年で初めて花が咲くといわれています。キンモクセイは乾燥に注意して、挿し木が発根したら、花が咲くまでゆっくりと気長に育てましょう。

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umeko
ライター

umeko

ガーデニングと絵本と旅行好きの主婦です。私にとって花や緑は心の栄養です。

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