キンモクセイの増やし方
増やし方①挿し木
挿し木は植物の枝や葉、根の一部を土に挿して、根を新しく出して増やす方法です。キンモクセイの場合は枝分けをした枝を使います。比較的簡単な手順で一度に数多く同じ植物を増やすことができ、ほかにもアジサイなどさまざまな植物に適しています。
増やし方②取り木
取り木は幹や枝を削り養分を遮断したところから、強制的に根を出させて増やす方法です。高取法、圧条法、盛り土法などの方法があります。キンモクセイは高取法で増やします。同じ植物を一度にたくさん育てる場合は不向きです。
ボタニ子
高取法とは枝や茎の高い部分で環状に樹皮を取り除き、水苔などを巻いてビニール袋を巻いたあと、上下を縛る方法です。発根後に直下で切って植え付けます。
キンモクセイを増やすとき、挿し木と取り木のどちらが初心者向きですか?
キンモクセイを増やすなら、挿し木がおすすめです。一度にたくさん増やせるので、いくつか失敗しても安心です。
キンモクセイ挿し木【時期】
キンモクセイの挿し木は、新しい枝が伸びて元気な枝が取りやすい、5月~7月中旬が適しています。挿し木は9月下旬まで可能ですが、夏は乾燥しやすく根が出にくくなるので、梅雨の土が乾きにくい時期に増やすのが最適です。
キンモクセイ挿し木【準備】
準備するもの
- 清潔なハサミ
- 発根促進剤
- じょうろ
- 挿し床
- 挿し木用の枝
- 挿し木用の枝をつける容器
準備①挿し床
挿し床となる用土は、水はけのよい市販の挿し木用培養土がおすすめです。古い土は病原菌が入っている可能性があるため、赤玉土やバーミキュライトなど養分のない新しい土を用意しましょう。用土を清潔なポリポットや植木鉢に入れ、水で湿らせれば挿し床の準備は完了です。
準備②挿し枝(枝分け)
キンモクセイの挿し枝を、元気な株から枝分けをして切り取ります。枝分けをするときは病気がなく、虫のついていない小さめの葉がついた枝を選びましょう。その年に伸びた新しい枝を15cm程度、消毒した清潔なはさみで切ります。
ボタニ子
切った枝は、すぐに切り口を水につけておきましょう。
キンモクセイ挿し木【手順】
手順①葉を整える
キンモクセイの枝は、葉を上から4~5枚残して、残りの葉を取りましょう。残した葉はそのままにしておく方法と、半部切ってしまう方法があります。キンモクセイはそのときどきの環境で発根しないこともあります。枝がたくさんあれば、どちらの方法も用意するのがおすすめです。
手順②茎を整えて挿す
キンモクセイの枝は、斜めに切り落として水を吸い上げやすくします。1~2時間水につけた後で発根促進剤をつけ、挿し床に枝が半分隠れるまで挿します。最後にたっぷり水を与えましょう。
キンモクセイ挿し木後の管理
①5月~梅雨~夏
挿し木後のキンモクセイは、風通しのよい日陰に置いて管理しましょう。乾燥しないように注意して水を与えます。透明のビニールを上からかけると乾燥を防げます。地面の土が降雨ではねて葉にあたると、菌に感染しやすくなるので、地面から少し高いところに置きましょう。
②秋~冬
挿し木後のキンモクセイは、秋になったら朝や夕方に弱い日差しをあてて育てましょう。冬は霜があたらないように透明のビニールをかけて管理します。引き続き乾燥には注意が必要です。
③春
挿し木後のキンモクセイは、挿し木を始めてから翌年の春4月頃、新芽が出る前に植木鉢や庭に植え付けましょう。
キンモクセイの植え付け
植え付け①鉢植え
キンモクセイは鉢植えで栽培できます。8号以上の鉢を用意して、鉢底石を敷き、市販の花木用培養土か腐葉土3:赤玉土7の用土をいれましょう。キンモクセイの苗をポットから取り出して、根を傷つけないように軽く土を落とし植え付けます。
植え付け②地植え
キンモクセイを地植えする場合、できるだけ日当たりのよい場所を選びましょう。地中深くまでしっかりと耕し、腐葉土を混ぜた土に植え付けます。苗の根についた古い土は、軽く取り除いたうえで植え付けてください。
キンモクセイの概要
キンモクセイはモクセイ科モクセイ属の低木です。夏の暑さが落ち着く9月~10月頃にオレンジ色の小さな花が咲きます。花の香りが強く、花は砂糖づけにしたり香水に利用したりされています。
基本情報
学名 | osmanthus fragrans var.aurantiacus |
科名・属名 | キンモクセイ科・キンモクセイ属 |
園芸部類 | 花木 |
形態 | 常緑・小高木 |
樹高・草丈 | 3m~6m |
花の色 | オレンジ |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
開花時期 | 9月~10月 |
育て方
鉢植え
鉢植えのキンモクセイを育てるときは日なたで管理しましょう。水切れに注意して土が乾いたら水を与え、肥料を2月・5月・8月の下旬に有機肥料を施します。
地植え
地植えで庭に植えて育てるキンモクセイは、基本的に降雨のみで成長します。土が乾燥すると花つきが悪くなるため、降雨の少ない夏場は水を与えましょう。肥料は2月下旬に寒肥として有機肥料を施します。
キンモクセイを挿し木で増やしてみよう!
挿し木で増やしたキンモクセイは、5年~7年で初めて花が咲くといわれています。キンモクセイは乾燥に注意して、挿し木が発根したら、花が咲くまでゆっくりと気長に育てましょう。
キンモクセイは挿し木と取り木、どちらでも増やせます。