プルーンの保存方法
生プルーンは果肉がみずみずしく甘みもありますが、ほどよい酸味が特徴の果物です。種の近くは少し酸味があり、果皮の近くほど甘みを強く感じられます。ドライプルーンは、生のプルーンを水分が18%ほどになるまで乾燥させたものです。未開封なら、約7ヶ月の保存が可能ですので保存食として常備してもいいですね。
保存方法①生プルーン
生のプルーンは、袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。冷蔵庫に入れる前には、追熟が必要です。スーパーで購入してきたプルーンはすぐに食べると酸味が強く、「おいしくない」「酸っぱくてまずい」と感じてしまうかもしれません。プルーンは完熟する前に収穫し、出荷をしているためです。追熟することで「おいしくない」「酸っぱくてまずい」とは感じなくなります。
追熟とは
追熟は、果物などを収穫してから一定期間置くことで甘みを増やし、果肉も柔らかくすることです。直射日光が当たらない、涼しい場所で保管をすることで追熟は進みます。触ってみて、実が柔らかくなってきたら食べごろです。
ボタニ子
ボタ爺。食べごろになったプルーンがたくさんあるの。食べきれないときの保存方法を教えて!
ボタ爺
ボタニ子、そんなときは冷凍保存じゃ。水洗いした後、水をよく拭き取り、冷凍袋などに入れて冷凍保存するんじゃよ。
冷凍保存したプルーンを食べるときは、解凍しないでそのまま水にさらすと、皮が簡単にむけますよ。
保存方法②ドライプルーン
ドライプルーンの保存方法ですが、未開封なら直射日光の当たらないところでの保管が必要です。開封後はきちんと密閉をしてから、冷蔵庫で保管するようにしましょう。1度開封したドライプルーンは冷蔵保存をしていても、早めに食べることをおすすめします。
ボタニ子
ドライプルーンも生のプルーンのように、冷凍保存したら長く保存できるんじゃないの?
ボタ爺
ボタニ子、ドライプルーンは冷凍しちゃいかんよ。解凍したとき、繊維が壊れて風味も失われてしまうんじゃよ。
プルーンに限らず、ドライフルーツは冷凍には向きません。
プルーンの栄養成分
プルーンには、ペクチンなどの水溶性食物繊維がたっぷりと含まれています。水溶性食物繊維は食後の血糖値を正常に保ったり、コレステロールを体外に排出する手助けをしてくれます。また、皮膚や粘膜を強く保ってくれる、βカロテンも豊富な果物です。ドライプルーンと生のプルーンの栄養成分を比較してみましょう。
生プルーンの栄養成分
食物繊維 | 1.9g |
βカロテン | 480ug |
葉酸 | 35ug |
カリウム | 220mg |
カルシウム | 6mg |
マグネシウム | 7mg |
ドライプルーンの栄養成分
食物繊維 | 7.2g |
βカロテン | 1300ug |
葉酸 | 3ug |
カリウム | 480mg |
カルシウム | 39mg |
マグネシウム | 40mg |
ボタニ子
食物繊維やβカロテンのほかにも、カリウムやカルシウムも豊富なのね。
1日の摂取量
プルーンは栄養豊富な果物ですが、だからといって食べ過ぎは禁物です。甘いプルーンは食べ過ぎると、糖分の取り過ぎになりかねません。1日あたりの摂取量は、4個~5個ほどにしておきましょう。
ボタ爺
プルーンに含まれるソルビトールは、たくさんとるとお腹をこわすんじゃよ。
プルーンは、タンニンが含まれるものを一緒にとると、鉄分が吸収されにくくなります。コーヒーや紅茶とは、一緒に食べない方がいいですね。
旬の食べごろのプルーンは最高
追熟をして食べごろになったプルーンは、早く食べないとおいしさがなくなり傷んでしまいます。食べごろのプルーンは、そのまま皮ごと食べると甘みと酸味のバランスもよく、とてもおいしい果物です。早く食べられないときは冷凍保存をしたり、ジャムにしたりなどの料理方法でおいしく食べましょうね。
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出典:写真AC