おいしい自家製ピクルスを作るコツ
自家製ピクルスを作るときは、少々の工夫でぐっとおいしく、さらにおしゃれに仕上げられます。おいしく手作りするポイントは、酢を入れるタイミングと、野菜の大きさや切り方、野菜の下ごしらえの仕方です。
コツ①酢は火を止めてから入れる
ピクルス液を作るとき、酢は一度火を止めてから入れましょう。酢は火に長時間かけると酸味が飛び、風味が落ちてしまいます。完成直前で入れることで、風味や酸味を活かしたピクルス液になります。
コツ②野菜の大きさや切り口をそろえる
ピクルス液に漬ける野菜の下ごしらえを工夫するだけで、ぐっとおいしく見た目もおしゃれなピクルスに仕上がるのでおすすめです。たくさんの野菜を一気に漬けるときは、大きさや切り方をそろえることで、味が均等に染み、おいしく食べられます。また、切り方をそろえると盛り付けの際もとてもおしゃれに見えて、目からもピクルスを楽しめるでしょう。
コツ③野菜の歯ごたえを残すようにする
レンコンやゴボウなど、一度茹でる必要がある食材を漬け込む場合は、なるべく茹ですぎないように気をつけましょう。せっかくの食感が楽しめなくなります。歯ごたえが楽しめる程度にさっと湯を通すことが、おいしいピクルスに仕上げるコツです。
自家製ピクルスの保存方法
自家製ピクルスは、しっかり下準備をすれば1~2カ月ほどなら日持ちします。日持ちさせたい場合は、保存容器をしっかり煮沸消毒することや、野菜をさっと茹でるか湯を通すこと、瓶詰にした後に脱気することがポイントです。
保存方法①入れ物を煮沸消毒する
ピクルスを漬け込む用の保存容器は、必ず煮沸消毒してください。漬け込む前の入れ物に雑菌がついていると、カビや腐敗の原因になります。少量を漬け込みたい場合や、長期間の保存しない場合はジップ付き保存袋でも代用できますが、その際にも必ず新しいものを使用しましょう。
保存方法②野菜は一度湯を通す
手作りのピクルスは雑菌が入りやすいので、保存をする際は雑菌類をなるべく殺してから漬け込むことが重要です。特に長期間の保存を予定している場合は野菜を一度さっと茹でるか、湯を回しかけましょう。茹でた後の野菜はすぐにピクルス液に漬け込むか、ラップなどで覆い、空気中の菌がなるべくつかないようにしてください。
保存方法③瓶詰めにした後に脱気を行う
脱気とは、保存容器の中に入っている空気を抜いて真空状態にすることです。特に長期間の保存を目的としている場合は脱気することでより安全に保存できますよ。脱気の方法は、ピクルスを瓶詰めにした状態で蓋をしめ、沸騰した湯に入れて5分ほどそのまま茹でることです。瓶を取り出したら蓋を少し緩め、シュッと空気が抜ける音がしたらすぐに閉めましょう。瓶の中が真空状態となり、鮮度を保てます。
保存方法④冷凍する
もっとかんたんに日持ちさせたいという場合は、冷凍がおすすめです。瓶などの容器の代わりにジップ付きの保存袋でピクルスを作り、しっかり口を閉めてから冷凍しましょう。パーティーなどで料理を持ち寄るときや、急な来客のときにも、冷凍のピクルスがあるととても重宝します。保存袋を使用することで、容器に入れるよりもコンパクトに保存可能なのも嬉しいポイントです。解凍する場合は流水で行います。
自家製ピクルス液の再利用
ピクルス液は1~2週間くらいであれば野菜を継ぎ足してそのまま漬け込めます。しかし、一度使用すると野菜の水分などが混じっている状態なので、日持ちさせたい場合はそのまま継ぎ足しての使用は避けたほうがよいでしょう。ただし、漬け込み後のピクルス液には野菜のうまみが詰まっているので、そのまま捨ててしまうのはもったいないことです。料理などに再利用してみるのもおすすめです。
再利用方法①ドレッシングとして使用する
ピクルス液に塩と胡椒、オリーブオイルを加えると、オリジナルのサラダドレッシングとしておいしく食べられます。野菜のうまみがしっかり出ておいしいですよ。また、細かく刻んだ玉ねぎやパプリカ、ゆで卵とマヨネーズを加えて混ぜるとタルタルソースになります。アレンジがしやすく、かんたんに作れるのも嬉しいポイントです。
再利用方法②マリネ液として使用する
ピクルス液にはちみつやオリーブオイル、胡椒を混ぜ込むと、マリネ液になります。さっぱりとした味で、魚にも肉にも合わせやすいので重宝するでしょう。漬け込んだ後のピクルスも一緒に盛りつければ、見た目もおしゃれに仕上がります。
再利用方法③揚げびたし用の調味料として使用する
ナスやオクラなどの夏野菜の揚げびたしにピクルス液を使用すると、よりマイルドな味わいになってとてもおいしく仕上がります。少ししょうゆやみりんを加えると和食にもあう味わいです。
自家製ピクルスを作ってみよう
自家製ピクルスは誰でもかんたんにおいしく作れます。見た目もおしゃれで日持ちするので、常備菜やおもてなしの一品としても重宝するでしょう。余ったピクルス液は再利用でほかの料理にも使えるので、無駄が出ないのも大きな魅力です。好みの野菜で、自家製ピクルスを作ってみてくださいね。
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