アボカドの種からの育て方!発芽のコツや発芽後の管理方法を詳しく紹介!

アボカドの種からの育て方!発芽のコツや発芽後の管理方法を詳しく紹介!

アボカドの種が発芽するには、水と温度の管理が重要です。アボカドは水耕栽培や土栽培で発芽させられますが、栽培方法によって発芽するまでの注意点や発芽しない原因も変わります。栽培方法ごとのアボカドの種を発芽させるコツとその後の管理方法をみてみましょう。

記事の目次

  1. 1.アボカドの種を発芽させよう
  2. 2.アボカドの種を発芽させる方法
  3. 3.アボカドの発芽条件・成功のコツ
  4. 4.アボカド発芽後の管理方法
  5. 5.目指せアボカドの収穫!種から育てよう

アボカドの発芽条件・成功のコツ

アボカドは発芽まで時間がかかることや、種が大きいこともあって発芽しないことも多々あります。発芽率を上げるコツは温度と水やり・水替え、状態のよい種を使うことです。

芽が出るコツ①こまめな水替え

水耕栽培で発芽させる場合、こまめな水替えが発芽成功のコツです。日当たりのよい場所の水は腐りやすく、水が悪くなると種も腐りやすくなります。こまめに水を替え、水が腐らないように気を付けましょう。また、種が水に触れている部分がぬるぬるとしているときは、優しく水洗いします。瓶も定期的にきれいに洗いましょう。

芽が出るコツ②種が呼吸できるようにする

アボカドをはじめとする植物の種は呼吸しているため、種全体が水に浸かると死んでしまったり腐ってしまったりして、発芽しない原因となります。特に水耕栽培は水が多く、種が腐りやすい状態といえるでしょう。水や濡れた土に触れる部分は種の下1/3以下とし、種の上部は乾燥させます。

芽が出るコツ③取り出したばかりの種を使う

アボカドの種は厚い果肉部分によって乾燥から守られています。包丁で切り分けて種を取り出すと、途端に種は強い乾燥にさらされてダメージを受けます。種を取り出したらなるべく早く発芽させる準備に取りかかりましょう。

芽が出るコツ④常温流通の種を使う

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アボカドは寒さに弱い植物です。種も同様で、長い間冷蔵庫で保存されていたような種は、発芽率が常温保存のものよりも落ちます。発芽率を上げるには常温保存したものを使うとよいでしょう。

芽が出るコツ⑤暖かい場所に置く

こまめに水替えや水やりをしているのに発芽しないときは、場所を見直してみましょう。発芽には15℃以上の温度が必要です。日のあたる暖かな窓際などに置いて発芽まで待ちましょう。2カ月たっても発芽しない場合は新しい種に挑戦するのも選択肢の一つです。

アボカド発芽後の管理方法

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2か月のこまめな世話の結果、アボカドの種が発芽したら苗をさらに大きく育てましょう。発芽までと発芽してからの世話の仕方は異なります。発芽した苗をさらに大きく育てるには光が重要です。光による光合成を促すために、より日当たりのよい場所で管理します。

発芽後の管理①水耕栽培は発芽したら土栽培へ

画像出典:著者作成

アボカドは種子自体に栄養を豊富に蓄えているため、水耕栽培で半年程は種の栄養を使って成長を続けます。やがて種の栄養がなくなると成育スピードが落ち込み、葉の色が褪せてきてしまいます。茎が伸び、葉が4~5枚の大きさになったら植え替えて、鉢植え栽培に移行しましょう。

発芽後の管理②1~2年で植え替え

鉢植えのアボカドの苗は、光の当たる場所に置くとぐんぐんと成長します。根づまりを起こしやすいため、定期的な植え替えが必要です。1~2年で一回り大きい鉢へ植え替えましょう。アボカドの根は傷みやすいので植え替える際は手袋をし、根を傷つけないように注意します。

成長した大きい苗は地植えも可能

温暖な地域に限られますが、アボカドの成長した大きい苗は地植えでも育てられます。日光の当たる暖かい場所に植えましょう。何も手を入れないと20mの大きさにまで成長するともいわれています。

発芽後の管理③水やり

アボカドは水を多く必要とします。とくに、成長期である春~秋にかけては毎日水やりをしましょう。鉢植えの底皿に水がたまるまでたっぷりとやり、底皿の水は毎回捨てます。成長が落ち着く冬は毎日の水やりは不要です。鉢の土が乾燥していたらたっぷりと水を与えましょう。

アボカドの葉が垂れていたら水切れのサイン

アボカドの葉がどれも下に向かって垂れていたら水が足りていないサインです。たっぷりと水をやり、鉢植えの中で根詰まりを起こしていないかチェックしましょう。

発芽後の管理④剪定

アボカドの苗が順調に成長すると、どんどんと新しい葉が茂ってくるでしょう。手のひら以上の大きさのあるアボカドの葉は蒸散量が多いため、水切れや風通しが悪くなる原因になります。黄色く変色した葉や枯れた葉、込み入って重なり合っている葉などは剪定しましょう。

背丈をおさえたいときは摘心する

アボカドは、1本の主幹がまっすぐと上へ伸びていく樹形です。そのままにしておくと、どんどんと上へ伸びてしまいます。高さに制限のあるような室内で育てる場合は、摘心(枝の先端を剪定)し、上への成長を止めます。

発芽後の管理⑤肥料

アボカドの成長スピードが増す春~秋は、肥料を与えましょう。3月と9月に緩効性の化学肥料を株元にパラパラとまきます。成長が落ち込でいるときは液体肥料を与えても構いません。

発芽後の管理⑥収穫

アボカドの花期は5月頃で、雌花が開花してから5~6時間後に雄花が開花するといわれています。家庭での結実の確率はかなり低いですが、収穫を目指すのであれば何本もアボカドの木を育てて受粉の確率をあげるか、人工授粉をしましょう。人工授粉は、雄花の花粉をあらかじめ綿棒などで採取・保管しておき、雌花に受粉させます。

発芽後の管理⑥冬越し対策

アボカドは寒さに弱い植物です。地植えで大きく成長した木であれば、-5℃程度までなら耐えるといわれていますが、鉢植えで管理しているものや、まだ小さい苗は冬越しの対策が必要です。夏場は鉢植えを外に出していても、冬になれば室内に入れ、日差しのある暖かな場所で管理しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

アボカドの種が発芽した後のお世話の仕方はこちらの記事でも解説しています。

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目指せアボカドの収穫!種から育てよう

アボカドは鮮やかで大きいグリーンの葉が美しく、観葉植物としても十分見応えがあります。成長も早いので大きな観葉植物が欲しい人にもおすすめですよ。おいしくアボカドの実を食べた後は、発芽にも挑戦してみましょう。大きな種から根や芽が出てくる姿に愛着がわきそうですね。発芽したら大きく育てて果実の収穫を目指してみませんか。

ricebridgarden
ライター

ricebridgarden

庭いじり、家庭菜園、DIYが大好きな主婦です。庭にキジがきたり、近くにはムササビもいるような田舎に暮らしています。3歳の娘と一緒に庭づくりを楽しんでいます。

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