青パパイヤとは?普通のパパイヤとは違うの?特徴や栄養を解説

青パパイヤとは?普通のパパイヤとは違うの?特徴や栄養を解説

青パパイヤはパパイヤの未熟な果実です。生活習慣病やダイエットによい効能があるなど、すぐれた美容・健康効果を持つことから、近年注目度が増している野菜でもあります。青パパイヤの特徴、栄養や効能、食べ方やレシピ、保存方法を見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.青パパイヤとは
  2. 2.青パパイヤの特徴
  3. 3.青パパイヤの栄養と効能
  4. 4.青パパイヤの食べ方
  5. 5.青パパイヤのおいしいレシピ3選
  6. 6.青パパイヤの保存方法
  7. 7.青パパイヤは美容と健康の強い味方!

青パパイヤとは

出典:写真AC

青パパイヤはパパイヤ科の野菜です。「グリーンパパイヤ」「乳瓜(ちちうり)」「木瓜(もっか)」という別名があります。世界の熱帯および亜熱帯で広く栽培されている野菜です。日本ではおもに沖縄や鹿児島県で生産されています。熱帯性の植物なので、本来は通年収穫・出荷されますが、四季がある日本では7月~11月初旬が収穫・出荷時期です。

青パパイヤは熱帯地方では通年収穫・出荷されています。輸入品の青パパイヤなら、いつでもスーパーや通販で手に入れられますよ。

熱帯性植物の青パパイヤは、沖縄や鹿児島県を中心に栽培されていたけど、近年は愛知県や高知県でも栽培されるようになったよ。

基本情報

園芸部類 熱帯植物、果樹
形態 多年生植物
樹高・草丈 2m~10m
花の色
耐寒性 やや弱い
耐暑性 普通
特性・用途 常緑性、野菜、果物
栽培の可否 可(熱帯性植物のため、防寒対策が必要)

名前の由来

出典:写真AC

青パパイヤの「青」は、青パパイヤが未熟な青い果実であることが由来です。「パパイヤ」という名前は、カリブ海沿岸の先住民族からの呼び名「アババイ」からきています。別名の乳瓜はパパイヤの果実や茎や葉を切ると、乳のような白い汁が出ることから名づけられました。木瓜は「木になる瓜(に似た果実)」という意味です。

青パパイヤの別名「グリーンパパイヤ」は、外皮が濃い緑色であることが由来です。

日本は緑色を「青色」と表現することがあるから、緑色の外皮も「青パパイヤ」という名前の由来になっているんだろうね。

パパイヤとの違い

Photo byCouleur

パパイヤです。

青パパイヤとパパイヤは同じものです。未熟なうちに収穫された果実を青パパイヤ、完熟した果実をパパイヤと呼びます。栽培方法は収穫時期が異なるだけで基本は同じです。しかし植物の分類は異なっており、青パパイヤは野菜、完熟したパパイヤは果物として扱われています。

青パパイヤとパパイヤは植物としては同じものでも、含まれている栄養素は少し違うんですよ。

沖縄県やフィリピンのようにパパイヤを多く栽培している地域では、野菜として扱うことが多いよ。

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青パパイヤの特徴

特徴①濃緑色の外皮

青パパイヤの特徴として真っ先にあげられるのは、濃緑色の外皮です。パパイヤの外皮というと黄色やオレンジ色が思い浮かびますが、青パパイヤの外皮は未熟な状態で収穫されるため、緑色をしています。青パパイヤは皮の色と未熟であることから、硬い果実と思われがちです。しかし実際はそれほどの硬さはなく、包丁できれいに切れます。

特徴②白い果肉

青パパイヤは濃緑色の外皮に対して、中の果肉が白いことも大きな特徴です。肉質は緻密(ちみつ)で、切ると白い乳液のような果汁が出てきます。この白い果汁が別名の「乳瓜」の由来です。白い果汁には、たんぱく質分解酵素が含まれているため、肌の弱い方が青パパイヤの果汁に触れると、かぶれてしまう恐れがあります。

青パパイヤを切ったり、下ごしらえなど調理したりする際は、直接触れないようにビニール手袋をはめましょう。

包丁やまな板などの調理器具に白い汁が付着したときは、うっかり触らないように洗い流しておこうね。

特徴③種がない実がある

青パパイヤの実のなかには、中央の種の部分が空洞になっているものがあります。これは青パパイヤが雌株中心に栽培されることが多いのが原因です。パパイヤは雌雄異株ですが単為結果が可能なため、雌株に種のない果実がつくことがあります。青パパイヤは未熟な果実を収穫するものなので、種のない果実でも問題ありません。

単為結果とは、受粉せずに実がなる現象のことです。単為結果で結実した場合、ほとんどが種なしの実になります。

青パパイヤ栽培は未熟な果実を収穫するのが基本だったけど、近年は青パパイヤ専用の品種も流通しているよ。

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青パパイヤの栄養と効能

効能①食べ過ぎの防止・改善

Photo bysuju

青パパイヤにはたんぱく質分解酵素「パパイン」が豊富に含まれています。パパインは非常に強いたんぱく質分解酵素ですが、近年の研究で脂質や糖質も分解する働きがあることが判明しました。この結果、胃腸に入った食べ物を強力に分解して消化を促進し、食べ過ぎの防止や改善につながります。

パパインは、たんぱく質、糖質、脂質の三大栄養素を同時に分解できます。三大栄養素を一度に分解できる酵素は貴重なんですよ。

パパインはパパイヤが熟すにつれて減少していく特徴があるんだよ。だからフルーツ用の完熟パパイヤには、あまり含まれていないんだ。

効能②ダイエット

Photo byFree-Photos

青パパイヤにはダイエットの効能があります。強い消化促進作用で食べ過ぎに効能があるパパインには、体内の代謝を高める作用もあるためです。たんぱく質・脂質・糖質の三大栄養素を分解し、代謝機能を高めるため、体内に余分な脂質や糖質が残ることなく、すみやかにエネルギーに変換されます。その結果、ダイエット効果が得られるというわけです。

青パパイヤにダイエット効果が期待できるからといって、油断は禁物です。バランスの取れた食生活を心がけてくださいね。

どんなに体によい食べ物でも、食べ過ぎたら逆効果になってしまうんだ。青パパイヤも例外じゃないから注意しようね。

効能③美肌

Photo bysilviarita

青パパイヤにはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは「美肌成分のエース」と呼ばれるほど、美肌効果に重要な働きをする栄養素です。肌のハリを作る成分コラーゲンの生成を促し、肌の水分量を調整する成分セラミドの合成を促進・強化します。ほかにもシミやソバカスの原因であるメラニン色素の生成を抑えたり、紫外線から皮膚細胞を守ったりと重要な役割を果たしています。

青パパイヤのビタミンC含有量は100gあたり約45mgです。このほかビタミンB群、ビタミンEも含まれていますよ。

ビタミンB群には栄養素の代謝活動補助、ビタミンEには活性酸素から細胞を守る効能があるんだよ。

効能④生活習慣病の予防・改善

Photo bysilviarita

青パパイヤには、強い抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれています。ポリフェノールは強力な抗酸化作用で血液をサラサラにして、活性酸素を抑える効能がある成分です。ポリフェノールの効能は美容・健康両面に優れた効果を発揮しますが、特に生活習慣病、糖尿病、心筋梗塞などの疾患を防止・改善する効果が期待されています。

次は「青パパイヤの食べ方」です。

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青パパイヤの食べ方

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