レッドロビンの育て方① 購入と植え付け
病気や害虫にやられないために!
病気や害虫にも強く育てやすいベニカナメモチ(レッドロビン)ですが、より元気で、初心者にも簡単に育てられるよう、いくつかポイントを踏まえて育て方をご紹介します。良い苗の見極めから、植え付け、肥料のあげかた、挿し木の方法までしっかりチェックしましょう。
苗を買うときにチェックするべきポイント
苗を購入する前に、元気な苗のポイントを簡単に解説します。①鉢の底から根がですぎていないもの。②ポットの大きさに対して枝葉の広がりや幹がおおきすぎないもの。③葉の裏表をよくみて病気や害虫がいないかよく確認。艶があり新芽の勢いがあるものを選びましょう。
レッドロビンの植え付けにおすすめの環境
日当たりのいいところに植え付けます。明るい日陰でも育ちますが、日照が少ないと葉が赤くなりません。また風通しが悪いと病気や害虫のリスクも高くなるので注意しましょう。水はけがよく腐葉土や完熟堆肥をたっぷり入れた肥沃な土壌が適しています。
生垣にするならたくさんの苗木が必要
生垣にするときは、株と株の間は30~50センチ間隔にします。生垣の長さにもよりますが、割とたくさんの苗木が必要になります。時間と手間はかかりますが、苗木の購入をするだけではなく購入した苗木から挿し木をして自分で増やすことも可能です。
レッドロビンの植え付け時期
植え付け時期は10月~6月の梅雨入り前までに行います。堆肥や腐葉土、緩効性の肥料をすきこんだ土に浅く植えつけをします。冬~春に販売されている苗は寒さで成長がとまっていますが、根付いて順調に生育すれば春に新しい葉を芽吹かせはじめます。
レッドロビンの水やりについて
植え付けた後にたっぷりと水をあたえましょう。その後の管理については、何日も雨が降らない日が続いたとき、また雨があたりにくい場所に植えている場合で土が乾いている状態のときに、たっぷり水を与えてくださいね。
レッドロビンの育て方② 肥料などの栽培管理
2月頃に鶏糞や堆肥、腐葉土をひとつかみずつ、株まわりに浅く穴をほり与えます。肥料ぎれがおきると葉色が悪くなったり葉にツヤがでなくなってきますので追肥の目安にします。逆に肥料をいれすぎても木の勢いが強くなりすぎて、樹勢があばれやすくなります。
レッドロビンの育て方③ 病気や害虫とその対策
病気はごま色斑点病と褐斑病に注意
ごま色斑点病と褐斑病がでることがあります。とくに5~7月の梅雨時期、9~10月の秋の長雨の時期に被害がでやすいので注意します。株元の掃除や除草はこまめにして、混みすぎた枝は剪定をします。病気を確認した枝葉は取り除き処理しましょう。
ベニカナメモチ(レッドロビン)特有の病気、ごま色斑点病
4月下旬~秋にかけ紅色の小さな斑点が葉につきます。病気が進むと、紅色から紫がかった縁をもつ灰褐色の丸い斑点にかわります。被害が激しくなると葉全体が黄色に変色、落葉してしまいます。他の樹木には伝染しないため、周囲の木々に心配はありませんが早めの対策が必要です。
ベニカナメモチ(レッドロビン)だけでなく他の植物にも出る褐斑病
褐斑病はカビの一種糸状菌によっておこる病気で、梅雨や秋の長雨の時期におこりやすいです。褐色または黒褐色の円形~多角形状の斑点が葉っぱにあらわれます。雨などで広がりやすいので見つけ次第病気にかかった葉は取り除く必要があります。
害虫は風通しの悪いときに発生
害虫には比較的強いです。しかし葉がしげりすぎて、混みあっていると風通しが悪くハマキムシやアブラムシ、ヒロシンクイガが発生することがあります。太陽光が当たりづらいところの枝葉は切り落とし、風通しをよくしておくことでふせげます。

ボタニ子
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