レッドロビンの育て方④ 剪定方法と剪定時期
生垣の剪定のおすすめは年に3回!
年に2~3回ほど剪定すると枝数が増えて形も整っていきます。おすすめは3~4月、6月、9月に各1回剪定をします。まめに刈り込むことで密に枝葉が整い綺麗に仕上がります。苗木を植えて1~2年は特にまめに切り、分枝をうながしましょう。
剪定のNG!①夏と冬はダメ ②太い枝を切り落とすのは病気や害虫につながる
真夏は葉やけをおこす原因となり、真冬は寒さで新葉がいたみやすくなるため剪定はひかえます。また太い枝を極端に短く切り落としてしまうと、木の勢いが衰えて枝枯れをおこしやすくなります。病気や害虫をよびこむ原因にも。木の勢いをみながらこまめな剪定をこころがけましょう。
レッドロビンの育て方⑤ 挿し木で増やす方法
挿し木を覚えれば自分で苗木を増やせるように!
剪定などで切り落とした枝は挿し木にして増やすことが可能です。長い生垣をつくるには本数が必要で苗を購入するだけではコストがかかります。自分で育てた苗木から枝をとり、挿し木をすることで時間はかかりますが買わずに増やすことができます。
挿し木の時期は春と秋!
挿し木は生育が活発な春と秋にするのがおすすめです。挿し木をする枝を挿し穂といいますが、この挿し穂には根っこがないため、挿し木を成功させる第一歩は切り口から根っこを出させること。春か秋なら挿し木をしてもすぐに根っこが出てきやすいです。
挿し木の育て方①生垣の剪定も兼ねて挿し木用の枝(挿し穂)を切りとりましょう
成長している新しい枝を切り取り挿し木用の枝(挿し穂)をとります。混みあっている部分を間引いたものを使うことも可能です。生垣としてベニカナメモチ(レッドロビン)を植えているなら、剪定ついでに挿し木用の枝を集めるのがおすすめです。
挿し木の育て方②挿し穂は挿し木にしやすいように形を整える
挿し穂の葉っぱは先端に3枚ほど残しておき、残りは外します。挿し穂全体の長さは15~20センチくらいが扱いやすいです。切り口は斜めに切り落とすことで水の吸い上げる力が強くなります。夏は水分蒸発を防ぐために葉先を半分~3分の2ほどカットしましょう。
挿し木の育て方③土は鹿沼土や赤玉土を用意
挿し木用の枝(挿し穂)は土に挿す前に3時間ほど水あげの作業が必要です。水あげの間に病気や害虫の心配のない新しい鹿沼土や赤玉土を用意します。初心者の方はあらかじめ調合された挿し木専用培土を使いましょう。土はあらかじめ清潔なポットや小鉢にいれておきます。
挿し木の育て方④挿し穂は土にしっかり密着させる
水あげが終わったら、挿し穂の長さの半分ほどを土に密着させるようにゆっくり挿し入れます。ベニカナメモチ(レッドロビン)の枝は細いため折れないように割り箸などであらかじめ穴をあけてから挿すと挿しやすいです。土と挿し穂がしっかり密着しているようにしましょう。
挿し木の育て方⑤水やりはたっぷりと
挿し木をしたら水やりはたっぷりと。土の表面が乾いたらその都度水をしっかり与えます。順調に育てば一か月ほどで新しい根っこがでてきます。掘って確かめると根っこを痛めるので、確認したいときは根本をそっとつまみます。軽く抵抗を感じれば根っこが出てきている証拠です。
挿し木の育て方⑥半日陰で育てること。根が出る前に腐らせないように注意
挿し穂はとても蒸散しやすいです。風通しがよく午前中だけ日があたるような半日陰で活着させましょう。挿し穂から根っこが出る前に、高温低温だったり、養分が足りていない弱い挿し穂だったり、切り口から雑菌など病気の菌が入ってしまうと挿し木は枯れてしまい失敗となります。
まとめ
真っ赤な葉のベニカナメモチ(レッドロビン)。赤い葉を一年中楽しむためにはこまめな剪定と管理が必要です。切り落とした枝を挿し木にしたりフラワーアレンジメントに使ったり、楽しみながら育てましょう。お庭のなかでよく映える印象的な木としてずっと楽しむことができますね。