ソラレンとは？シミ対策のために知っておくべき摂取上の注意点をご紹介！

「ソラレン」という言葉を聞いたことがありますか？「ソラレン」は柑橘類のフルーツなどに多く含まれている物質で、「光毒性物質」のことです。「光毒性（ひかりどくせい）」は、紫外線の感受性を高める性質があります。「ソラレン」が多く含まれているフルーツや野菜をたくさん食べた後に紫外線をあびると、通常より多く紫外線を吸収してしまい、日焼けやシミのリスクを高めてしまうのです。

「光毒性物質」は紫外線を吸収しやすくすると書きましたが、この「光毒性」が作用する時間に特徴があります。「ソラレン」が含まれる食物を食べてから約2時間くらいで全身にいきわたり、紫外線を吸収しやすくなります。また、光毒性が続くのは、食べてから約7時間です。例えば、朝食7時に「ソラレン」が含まれる食物を食べた場合、午後2時ごろまでは紫外線に注意しなければなりません。

ビタミンCが多く含まれていてお肌にいいということで、朝食に柑橘類などの果実や生野菜を食べたり、スムージーにして飲んでいる方も多いでしょう。どんな果物・野菜に「ソラレン」が多く含まれているかをご紹介します。

ソラレンの含有量が多い果物は次の果物です。

• レモン
• ミカン・オレンジ
• グレープフルーツ
• ライム
• すだち
• アセロラ
• いちじく

ソラレンの含有量が多い野菜は次の野菜です。

• きゅうり
• セロリ
• 春菊
• 三つ葉
• パセリ
• アシタバ
• 大葉（紫蘇）
• パクチー、コリアンダー
• じゃがいも
• 野沢菜
• そば粉

次に、反対に「ソラレン」をあまり含まない果物・野菜をみてみましょう。日焼けやシミのことを気にしないで食べられるおすすめの果物・野菜です。

ソラレンの含有量が少ない果物は次の果物です。

• バナナ
• リンゴ
• イチゴ
• もも
• ぶどう
• スイカ

ソラレンの含有量が少ない野菜は次の野菜です。

• 大根
• ごぼう
• 人参
• かぼちゃ
• ネギ
• レタス
• キャベツ
• トマト

ソラレンが多く含まれる果物を見ると、ビタミンCがたっぷりでジュースやスムージーにも利用されるフルーツばかりです。ビタミンCは、メラニン作成の抑制や強い抗酸化作用があるので、できるだけ摂取したい食べ物です。

キュウリは、95％以上が水分ですがカリウム・ビタミンKを多く含み、少量ですがその他のビタミン類やミネラル類も含まれています。セロリには、カリウム・βカロテンの他にビタミンB1･B2･C･E･Uやミネラル類もたくさん含まれています。じゃがいもには、ビタミンC・カリウムが多く含まれています。（じゃがいもに含まれているビタミンCは熱に強いので、加熱してもあまり壊れません。）

春菊・三つ葉・パセリ・大葉・アシタバ・パクチーは多少の差はありますが、どれもβカロテンやビタミン類・ミネラルが豊富です。大葉・パセリは鉄分も豊富です。

ソラレンが多く含まれる果物・野菜はどれも栄養豊富で、ぜひ食べたいものばかりです。食べるにはどうしたらいいのでしょうか？

ソラレンの光毒性が現われるのは、ソラレン約10mlで、スムージーだとグラス2杯分（500ml）と言われています。500mlというと、かなりの量になります。オレンジなどの柑橘類の果実を1～2切れ食べるぐらいなら大丈夫そうです。

「ソラレン」が多く含まれる果物・野菜を気にしないで食べる方法は、ずばり「夕方以降に食べること」です。夜になれば、紫外線の影響がありません。安心して食べられます。ソラレンが多く含まれる果物・野菜は、夕方以降に飲む・食べると覚えておきましょう。

ソラレンは、皮膚についた場合も紫外線の感受性を高めてしまいます。料理中に果実に触れたり飛び散った果物の果汁が手などについたりした場合は、せっけんなどを使ってよく洗い流しましょう。

ソラレンが含まれる食品はできるだけ夕方食べることに気をつけさえすれば、紫外線の影響が全くないというわけではありません。ソラレンを摂取しなければ過剰な紫外線の吸収を引き起こさないということです。ですから、日焼け・シミ対策はこれまでと変わらずにしっかり行うことは忘れずにしましょう。

「ソラレン」とは逆に、食べることによって、日焼け・シミ対策になる食品があります。参考にご紹介します。

ソラレンが多く含まれる果物・野菜をたくさん食べた後に紫外線を浴びると、日焼けやシミのリスクを高めます。ソラレンが多く含まれる果物・野菜は、できるだけ夕方以降に食べる方が安心です。どの果実・野菜もビタミンやミネラルが豊富なので、食べる時間に注意して積極的に食べましょう。

（なお、キウイフルーツに関しては、効果に関しての明確な出典がなかったため、記事中へ記載をしておりません。）