ハスの実の美味しい食べ方
ハスの実の形態は「生」と「乾燥」の2タイプあります。日本では生のタイプはまだ珍しいですが、ハスの花が終わった後に収穫すれば食べられるでしょう。
食べ方①生で食べる
生のハスの実は東南アジアなどの屋台で頻繁に見かけられる食材です。食べ方はナッツに似ています。外側の緑色の殻を割り、中の白い実を取り出し、薄皮を剥き、真ん中の芯を取り除いたものを食べましょう。茹でた落花生のようなほくほくした食感と、ほのかなえぐみが特徴です。取り除いた芯の部分も食べられますが、苦味が強いため、乾燥させた後、お茶にすることも多いです。
ボタ爺
食べ方②水(お湯)で戻して食べる
日本で手に入るハスの実の多くは、乾燥し、殻を剥いた状態のものです。食べ方は黒豆や大豆のような豆をイメージするとわかりやすいでしょう。軽く水で洗った後、20~30分ほどたっぷりのお湯で茹で、中の芯を取り除いたものを食べます。
シロップ漬けや砂糖漬けもおすすめ
蓮の実シロップ煮
蓮の実シロップ煮
参考価格: 918円
「ハスの実とはどんな味なのか手軽に食べてみたい」という人におすすめなのが「ハスの実のシロップ蓮の実シロップ煮」です。丁寧にした処理したハスの実が、コンポートのようにシロップ漬けにされていてそのまま食べられるため、食べ方がわからない人でも簡単に挑戦できるでしょう。お菓子に混ぜ込んでも使えます。
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
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容量 | 90mL |
ハスの実のおすすめのレシピ
ハスの実の使い方は、生薬だけではなく、かき氷やヨーグルト、アイスクリームのトッピング、炊き込みご飯の具材などが一般的です。ほかにも、中国の焼き菓子で有名な「月餅」の中餡にも、すりおろしたハスの実が使われています。
レシピ①ハスの実のチェー
チェー(Chè)はベトナムのローカルスイーツのひとつです。甘く似た豆や芋と寒天などのゼリー、果物を合わせて甘いシロップをかけます。温かくしてぜんざいのようにして食べたり、冷たいかき氷のようにして食べたりと季節に合わせた食べ方があるのも魅力でしょう。甘く煮たハスの実は定番のトッピングです。
材料(2人分)
- 乾燥ハスの実:50g
- ココナッツミルク:250mL
- 豆乳(牛乳でも可):200mL
- 水:100mL
- 砂糖:30g
- ハチミツ:20g
- クコの実、ナッツ、タピオカなどお好みのトッピング:適宜
作り方
- 乾燥ハスの実を、2~3回茹でこぼしながらたっぷりのお湯で戻す
- 鍋にココナッツミルク、豆乳(または牛乳)、水、砂糖、ハチミツを加えて火にかける
- 2が沸騰したら焦げ付かないように弱火にし、1の戻したハスの実を加える
- 3がひと煮立ちしたところで火を止め、皿に盛り、トッピングすれば完成
レシピ②ハスの実の薬膳スープ
薬膳スープとは薬効のあるクコの実や白きくらげ、なつめ、ハスの実などの食材を組み合わせて作るスープです。体調にあわせて必要な薬膳を選ぶ楽しみがありますよ。
材料(3~4人分)
- 乾燥白きくらげ:3~4個
- 梨:1個
- 乾燥ハスの実:15~20個
- 乾燥なつめ:3~5個
- 乾燥クコの実:大さじ1
- 鶏がらスープの素:小さじ1~2
- 醤油:大さじ1
- こしょう:少々
- 塩:少々
- 水:1L
作り方
- 前日に乾燥白きくらげ、乾燥ハスの実、乾燥なつめを軽く水で洗った後、新しい水を1Lいれ、水につけておく
- 翌日、梨の皮を剥き、6~8等分に切り分ける
- 1の鍋に梨、鶏がらスープの素、醤油を加えて火にかける
- 梨がとろりとしてきたら、クコの実をさらに加え煮込む
- 塩、こしょうで味を調えて完成
レシピ③ハスの実ご飯
ハスの実ご飯は、ベトナムなど東南アジアで定番の料理です。栗ご飯のようにほくほくしたハスの実の食感が楽しめます。作り方も簡単で、炊飯器に洗った米と一緒に、戻したハスの実を入れて炊くだけです。白米で不足しがちなビタミンや食物繊維が補えるハスの実のおすすめの使い方です。
材料(2合分)
- 乾燥蓮の実:25~30粒
- 米:2合
- 塩:小さじ1
- 昆布茶:小さじ1
- 水:2合分
作り方
- 乾燥ハスの実を2~3回吹きこぼしながら、沸騰したお湯で戻す
- 米を洗い、炊飯釜にいれ、水を2合まで加える
- 塩、昆布茶、1で戻したハスの実を加えて、通常モードで炊飯すれば完成
ハスの実からパワーを取り入れよう
ハスの実は人々に親しまれている食材でありながら、生薬の役割も色濃く残っています。食材の使い方もスイーツにしたり、炊き込みご飯にしたりとさまざまなアレンジができるのが特徴的です。エスニックブームを受けて、日本でもハスの実を店頭で見かけるかもしれません。見かけた際はぜひ食べて、ハスの実のパワーを取り入れましょう。
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広大な水辺が必要に思うハスじゃが、鉢植えで育てられるぞ。生のハスの実作りに挑戦してみるのもおもしろいぞ。