桐の花とは?神聖な木に咲く紫色の花の特徴・開花時期などを解説!

桐の花とは?神聖な木に咲く紫色の花の特徴・開花時期などを解説!

桐だんすや桐下駄などでもおなじみの桐は、古くから神聖な木として愛されてきました。今回は桐が神聖といわれる由来や、紫色が美しい桐の花の特徴と開花時期などについて説明します。桐の花はそれほど手入れも難しくないので、シンボルツリーとして育てるのもおすすめですよ。

記事の目次

  1. 1.桐の花の概要
  2. 2.桐の花は「神様の花」
  3. 3.桐の花の特徴
  4. 4.桐の花の開花時期
  5. 5.桐の花の花言葉
  6. 6.桐の花(木)の育て方
  7. 7.桐の花以外で神聖な庭木
  8. 8.高貴な桐の花を観賞しよう

桐の花の開花時期

出典:写真AC

桐の花の開花時期は5月~6月です。この季節になると、枝先に紫色の花を鈴なりに咲かせます。ちょうどサクラの花が終わる季節で、サクラから桐にバトンタッチしているようにも見えます。ピンク色から紫色への花の変化も、グラデーションのようできれいですね。また、花が終わると直径3cm程度の実をつけます。ひとつの季節で2種類の楽しみ方があるのも、桐の魅力のひとつです。

桐の花の花言葉

花言葉は「高尚」

出典:写真AC

桐の花言葉は「高尚」です。気高い、立派、上品といった意味を持つこの単語が花言葉につけられているのは、桐が「鳳凰(ほうおう)のとまる木」といわれているからです。また、高貴なイメージの強い紫色の花であることも、花言葉の説得力を増す要素といえるでしょう。プレゼントとして贈るときには、花言葉の意味もあわせて説明したくなるかもしれません。

花言葉を添えた贈り物をするなら

出典:写真AC

桐は大きく成長する花木のため、プレゼントは盆栽仕立てがおすすめです。贈る季節によっては、薄紫色の花が少しずつ開花するようすも楽しめますよ。花言葉を添えて、大切な人、尊敬する人に贈ってみましょう。

下駄や食器・置物などの、桐を使った雑貨も人気です。特に軽くて歩きやすい下駄は、一風変わった個性的なプレゼントになりますね!

ボタニ子

ボタニ子

成人や結婚といった特別なお祝いには、桐の花柄の着物や帯も素敵だね!

桐の花(木)の育て方

育て方①植え付け

出典:写真AC

桐は、1月~3月が植え付けの季節です。庭植えの場合は日当たりのよい場所を選び、たい肥や腐葉土を混ぜ込んだ土に植えましょう。鉢植えは種から育てて2年以内は半日陰で、それ以降はよく日の当たる場所で管理します。切ってもすぐに新しい枝が伸びてくるため、周囲に障害物のない場所で育てるのもポイントですよ。

育て方②水やり・肥料

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桐を庭植えで育てる場合、基本的に水やりは不要です。鉢植えは表土が乾いたら、その都度たっぷりと水を与えましょう。乾燥しやすい夏場は1日1回、寒い季節は3日に1回が目安です。肥料は植え付けの際、固形油かすを株元に施します。また、1月~2月に、同じ内容のものを追肥として与えましょう。

育て方③剪定

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桐は切るとよく枝を伸ばすという特徴があります。植え付けから1年~3年経ったあと、「幹が曲がっている」「病気や害虫の被害にあう」などの生育不良が見られる場合は、地際から幹を落とし、新しい幹を伸ばしましょう。そのあとは毎年、伸びすぎた枝や枯れた枝などを間引き、幹に日光が当たるようにしてくださいね。12月~2月の、寒い季節に行うのがおすすめです。

桐の花以外で神聖な庭木

エンジュ(槐)

出典:写真AC

エンジュは中国北部を原産とする落葉樹です。中国では高い官位に就いたときに庭に植える風習があり、高貴なイメージのある植物です。「延寿」と音が同じであることから、敬老や長寿祝いの記念樹としても人気があります。7月~8月の暑い季節に花を咲かせたあと、秋にえだ豆のようなユニークな実をつけることも特徴です。丈夫で手間がかからないため、初心者でも簡単に育てられます。

キンカン(金柑)

出典:写真AC

キンカンは中国原産の常緑低木です。甘酸っぱいオレンジ色の実は甘露煮やジャムとして人気ですね。「金色の実をつける柑(柑橘類の総称)」というのが名前の語源で、「幸運をもたらす」「輝かしい栄誉をたたえる」木として庭木にもよく利用されます。耐寒性が強いことが特徴で、どこに植えても元気に育ちますよ。夏の花、秋の実と、季節をまたいで楽しめるのも魅力です。

ナンテン(南天)

出典:写真AC

正月の飾りつけにも利用されるナンテンは、鬼門に植えるとよいとされている庭木です。同じ読みの「難転」という漢字をあてると「難を転じる」「難産を転じて安産にする」という意味になることから、安全・安産を祈願するときにも人気があります。開花の季節は5月~6月で、白くかわいらしい花を咲かせますよ。

ツツジ(躑躅)

出典:写真AC

ツツジは枝分かれが多く、枝葉に毛があるのが特徴の低木です。「続き咲き木」を語源としており、花が次々と咲くことから縁起がよいとされています。濃い紫色やピンク色の花は、あざやかで明るい気持ちになりますね。開花の季節は4月~5月です。低木のため、庭に植えても圧迫感がないというメリットもあります。

高貴な桐の花を観賞しよう

出典:写真AC

1000年以上も昔に中国から渡来した桐の花は、日本においても高貴で神聖なイメージが強い植物です。家紋や着物の柄、硬貨など、身の回りのものにも多く使われていますね。ふんわりとした紫色の花は、初夏の青空に映えてすっきりとさわやかです。公園や街路に植えられた木々がいっせいに花を咲かせているようすは、とても見応えがありますよ。鳳凰が止まるといわれる神聖な雰囲気を、ぜひゆっくりと楽しみたいですね。

おもち
ライター

おもち

幼少期、母とふたりでつくった小さな花壇が宝物でした。季節の移り変わりを色とりどりの花で知るのがとても好きです。

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