【危険】犬に有害な身近な植物一覧!種類・特徴など画像付きで解説

【危険】犬に有害な身近な植物一覧!種類・特徴など画像付きで解説

人間は大丈夫でも犬が食べると危険な植物は、意外に多くあります。普段見慣れた植物が、犬にとってはとても危険だったり、誤食した場合命に関わったりすることも少なくありません。身近にある犬にとって危険な植物の画像や名前を知っておくと安心です。

記事の目次

  1. 1.身近にある犬に危険な有毒植物
  2. 2.犬に危険な毒性植物【観葉植物】
  3. 3.犬に危険な毒性植物【草花】
  4. 4.犬に危険な毒性植物【雑草】
  5. 5.犬に危険な毒性植物【野菜・果物】
  6. 6.有害植物を知って犬と安全に暮らそう

身近にある犬に危険な有毒植物

Photo byWheattree

犬は肉食動物ですが道草を食べたり、庭や部屋にある植物をかじったりすることがあります。胃の調子が悪く食べたものを吐き出したいときや、ビタミンが不足していると感じたときに本能的に草を食べるようです。安全だとわかる植物であれば大丈夫ですが、毒性を含む種類だと病気にかかり具合が悪くなります。毒のある植物の名前や種類、画像や見分け方を知っておきましょう。

犬に危険な毒性植物【観葉植物】

アイビー

Photo by Les Serres Fortier

アイビーは日本名でセイヨウキヅタとも呼ばれる、蔓性の植物です。耐寒性、耐暑性、耐陰性が強く、育てやすい観葉植物で人気があります。壁や地面に這わせてグランドカバーにしたり、ハンギングバスケットとして部屋のインテリアとしたり、楽しみ方も多様です。剪定で切った枝からツルや根を伸ばすため、簡単に増殖します。

毒性と症状

アイビーにはサポニンやフアルカノールが含まれているといわれています。アイビーは実がなりますが、葉のほうが毒性が強いです。茎や葉の汁に毒があります。誤食した際の中毒症状は、刺激性の皮膚炎をおこし、口の中や眼を痛がる、涎(よだれ)や涙が止まらないなどです。下痢や嘔吐を繰り返す場合もあります。

ドラセナ

Photo by kaidouminato

ドラセナは複数ある種類の総称です。ドラセナのなかで有名なのは「幸福の木」と呼ばれるドラセナ・マッサンゲアナでしょう。熱帯アジアやアフリカ原産で、日当たりのよい室内で育てられます。緑の葉に黄緑色の斑が入り、まっすぐ伸びるのが特徴です。その特徴を生かして、針金で方向を変えると曲線にも育てられます。

毒性と症状

ドラセナの毒性ははっきりしませんが、まれに花を咲かせることがあります。甘い香りのする花で蜜があり、それを食べた犬のまぶたが大きく腫れる病気にかかったという例がありました。葉を誤食した場合は嘔吐、下痢、涎が止まらないなどの症状により深刻な脱水症状を起こします。重症化すると手足が腫れ衰弱し、死亡することもあるため、ペットの入らない部屋へ移すのがおすすめです。

ポトス

Photo by Starr Environmental

ポトスはサトイモ科の観葉植物で、オウゴンカズラとも呼ばれます。白い斑の入った葉はつやがあり、鮮やかな緑が美しいです。斑の入らないライムグリーンの種類もあり、ライムポトスとして人気があります。葉が1枚とその下に根が出る茎がついていれば、増殖させるのが簡単な初心者向けの観葉植物です。水耕栽培もできます。

毒性と症状

ポトスに含まれるのはシュウ酸カルシウムという成分です。針状の結晶の塊で、食べる量にかかわらず人間でも口の中に激痛が走ります。口の中が炎症を起こし、よだれがとまらなくなり、嘔吐や下痢などの症状が出ます。食べた量が多かったり子犬だったりした場合、喉が腫れて呼吸困難になることもあるため、すぐに病院を受診しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

水耕栽培でも増やせるから、あちこちに飾れるけどその水も危険よ。絶対に犬が飲まない場所に置いてね。

犬に危険な観葉植物一覧 アロエ、ディフェンバキア、フィロデンドロン、モンステラなど

犬に危険な毒性植物【草花】

アサガオ

撮影:筆者

アサガオは奈良時代に薬として日本へ持ちこまれた、ヒルガオ科の一年草です。花の変化が多く、江戸時代にはすでに品種改良が盛んでした。珍しいものは高値で取引されていたため、趣味としてだけでなく、武士の内職としても栽培されていたといわれます。現代でも花の色数が多く、一重や八重、花びらにスリットの入ったものなど形も豊富で、朝顔市なども開催されています。

毒性と症状

アサガオの花や葉には特に毒物は含まれていませんが、種にコンボルブリンやファルビチンなどの毒があります。種を誤食すると、腹痛、下痢、血便、嘔吐など激しい症状を引き起こし、血圧の急激な低下などが見られます。アサガオの種は黒く、土の上に落ちると見分け方が難しいため、種のできる時期に犬が近寄らないように注意しましょう。

ヒヤシンス

Photo by NakaoSodanshitsu

ヒヤシンスは球根性の多年草で、秋に球根を植えると越冬し、春になると甘い香りのする花を房状にたくさん咲かせます。色数や模様も多く、地植えや鉢植のほかに水耕栽培もできます。原種は紫色ですが、園芸用に品種改良され、花色は、濃いピンク~薄いピンク、オレンジや黄色、白、赤や紫などのグラデーションです。

毒性と症状

ヒヤシンスの球根にはシュウ酸カルシウムが多く含まれています。シュウ酸カルシウムは針状の結晶の塊で、誤食すると口の中が腫れたり、胃腸炎を起こしたりします。花を食べてしまったてもなんともなかった例もありますが、近くに花の咲いたヒヤシンスを置いただけで、花粉に反応して下痢と嘔吐を繰り返した例もあるようです。犬の近くには置かないほうがよいでしょう。

ポインセチア

Photo by sekido

赤やピンク、オレンジなどに色づいた花が印象的なポインセチアですが、色づいているのは花ではなく葉です。ポインセチアの花は葉の中央に、小さい目立たないものがひっそりと咲きます。日が短くなってくると葉の上部が鮮やかに色づくため、クリスマス近くに店舗でよく見かけられます。別名はクリスマスフラワーで、和名はショウジョウボクです。

毒性と症状

ポインセチアの茎や葉には、フォルポーエステルやユーフォルヒンなどの毒があります。汁に多く含まれ、人間が触っても皮膚炎を起こします。犬が誤食すると、口内炎のようにかぶれて腫れ、水膨れができ、小型犬や子犬の場合、死に至ることもある植物です。発熱や嘔吐、下痢などの症状もあります。犬の大きさ、食べた量、個体差にもよりますが、人間の子どもでも死亡例があるようです。

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犬に危険な毒性植物【雑草】

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