バジルのプランターでの育て方【増やし方】
バジルは「挿し木」と「水挿し」という2つの増やし方があります。どちらも簡単で成功率が高いため、ぜひ試してみてください。摘芯や剪定で切り取った茎を使用して次々と増やしていくと、バジルの収穫量が増やせます。
増やし方①挿し木
バジルの挿し木は4月〜7月に行います。健康で丈夫に育っている部分を選び、10cm〜15cmほどの長さで切り取ってください。摘芯で切り取った茎を使用しても構いません。用土をあらかじめ湿らせてから、割り箸で2cm程度の深さの植え穴を作りましょう。挿し穂を植え穴に挿し、土を寄せて挿し穂を軽く固定します。
挿し木を成功させるポイントは?
バジルの挿し穂に一手間加えると、挿し木の成功率が上がります。挿し穂の先端部分は栄養分があまり含まれていないため、上から2cmほどカットしておくのがポイントです。また、大きい葉も半分程度にカットしておくと水分の蒸発が防げます。発根するまでは、風通しのよい半日陰に置いて、水切れを起こさないように管理してください。
増やし方②水挿し
バジルは用土を使用しない水挿しでも増やせるので、キッチンやリビングのインテリアとしてもおすすめです。水挿しの場合は基本的に室内で管理するため、4月〜10月にかけていつでも増やせます。10cm〜15cmほどの長さで挿し穂を作り、下についている余分な葉を取り除いてください。空きビンなどに水を張って挿し穂を挿し、水は新しいものに毎日交換します。
バジルのプランターでの育て方【育成トラブル】
トラブル①葉が黄色く変色する
バジルは肥料を好む植物のため、肥料切れを起こすと葉が黄色く枯れ込んだり、葉が縮んで小さくなったりする恐れがあります。元肥や追肥をしっかりと施しながら管理していきましょう。肥料を与えるタイミングは1週間〜10日に1回です。肥料の与えすぎは、肥料やけを起こして枯れる原因となるため注意してください。
トラブル②下葉から枯れ込んでくる
バジルが下葉から茶色く枯れ込んで来る場合は「水切れ」と「寒さにあてた」という2つの原因が考えられます。バジルのプランターを屋外で管理している場合、日光で水分が蒸発しやすくなります。毎日しっかりと水やりをしてください。また、バジルは耐寒性が弱いため、寒さにあてると葉が茶色く変色し、やがて枯れていきます。寒さにあてないように管理しましょう。
トラブル③花が咲く
バジルは6月〜9月にかけて、白色の花穂をつけるのが特徴です。バジルは家庭菜園で葉を収穫するのが目的のため、花が咲く前に花穂を摘み取ってください。花が咲くために栄養分を使い、葉の栄養分が吸収されたり、葉の味や風味が落ちたりします。また、花が咲くと葉が硬くなります。おいしいバジルを収穫するためには花穂をこまめに摘み取りましょう。
バジルのプランターでの育て方【病害虫対策】
バジルのプランターを室内で管理している場合は病害虫被害を受けにくいですが、屋外の場合は「アブラムシ」や「ハダニ」の被害を受けやすくなります。プランターに植え替えたときに寒冷紗で覆ったり、こまめに観察しながら育てたりして病害虫被害を予防しましょう。
害虫①アブラムシ
アブラムシは年間を通して発生しやすい害虫で、バジルの栄養分を吸汁しながら成長します。数が少ない場合はガムテープに貼り付けて駆除しますが、大量発生した場合は殺虫剤を散布してください。
ボタニ子
殺虫剤は食用ハーブに使える「オルトラン水和剤」を使うのがおすすめです!
害虫②ハダニ
ハダニは、やや乾燥した環境で育てていると発生しやすい害虫です。水が苦手な性質を利用して、定期的に葉水を行いハダニの発生を予防しましょう。
ボタニ子
それでも発生したら、水を含ませたティッシュなどで葉裏を拭くのもいいけれど…手間がかかるからこまめな葉水がいいですね!
バジルをプランターで育ててみよう!
バジルは比較的丈夫な植物のため、家庭菜園の初心者が育てても失敗しにくいハーブです。プランターに植え付けて家庭菜園として栽培すれば、自宅で採れたフレッシュなバジルを料理に利用できます。自分好みの育てやすいプランターで、ぜひバジルを育ててみてください。
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出典:写真AC