ドライオレンジとは?
ドライオレンジとは、生のオレンジを乾燥させたものです。皮をむいて1房ずつのもの、皮付きのまま輪切りのもの、皮だけを細くスライスしたものの3タイプに分けられます。1房ずつのものは果肉が厚く甘みと酸味があります。皮だけのものはオレンジピールとも呼ばれ、苦みもありますが強い香りが特徴です。輪切りのものは甘みも苦みも香りも、オレンジの美味しさが凝縮されています。
ドライオレンジはアレンジ力抜群!
皮もすじも果肉も、美味しいオレンジのすべてがぎゅっと詰まった輪切りのドライオレンジは、味のバランスがよくいろいろな食材と相性が抜群です。そのままで食べるほかにも、ドリンクに入れたりお菓子の材料にしたりするなどさまざまなアレンジを楽しめます。
ドライオレンジの作り方
ドライオレンジはスーパーなどで購入できますが、自作すれば同じ値段でたくさんの量を作れます。輪切りのドライオレンジは家庭でも簡単に作れて、生で食べるときには捨ててしまう皮やすじに含まれている栄養も摂れますよ。値段の安いときにたくさん買って余ったり、ゆっくり食べたかったりするときは、ぜひドライオレンジを自作しましょう。
材料(6~8枚)
- オレンジ(できれば無農薬か防カビ剤を使用していないもの):1個
- グラニュー糖:5g
ボタニ子
お好みで砂糖なしで作っても美味しいですよ。
ドライオレンジに適した種類
ネーブルや、果肉の赤いブラッドオレンジなど、どのようなオレンジでもドライオレンジを作れます。日本で一般的に売られているオレンジは、アメリカのカリフォルニアなどから輸入されているバレンシアオレンジが多いです。スーパーや青果店などで、手頃な値段で一年中購入できますよ。
手順①オレンジをスライスする
まず、オレンジをよく洗い、3~5mmの厚さに揃えてスライスします。スライスしたオレンジの果汁はキッチンペーパーなどで、丁寧に拭き取ります。時間があれば風通しのよいところで少し乾かすとよいでしょう。オレンジのワックスが気になるときは、お湯を沸騰させた鍋の中に入れて、2分くらい箸で転がしてから水にさらします。
手順②天板に並べる
天板にクッキングシートを敷いて、重ならないようにスライスしたオレンジを並べます。また、手作業でオレンジを同じ厚さにスライスするのはなかなか難しいため、厚さにバラツキが出るかもしれません。そにょうな場合は、厚めのオレンジをオーブンの奥側に並べましょう。
手順③全体にグラニュー糖をふりかける
天板に並べたオレンジの断面にグラニュー糖をふりかけます。分量の砂糖で少ないときは、お好みで増やしてくださいね。もしオレンジに種があったら取りのぞきましょう。種を取りのぞいた部分など、穴が開いている箇所があれば爪楊枝などで粒を寄せて穴埋めしておくときれいに仕上がります。
手順④オーブンで焼く
オレンジをオーブンに入れて、余熱なしの100℃で加熱します。時間は70~90分に設定しましょう。焼くというよりはじっくり水分を飛ばしていくイメージです。スライスしたオレンジの厚さや果汁の量によって加熱時間は調整してください。
手順⑤裏返してさらに焼く
焼き始めから50~60分あたりで一度様子をみます。輪切りにした表面が乾いて、果肉が凹んできたら焦げないように裏返します。裏面も、表面が乾いて凹むくらいまでさらに加熱しましょう。セミドライがよければまだ水分が感じられるうちに、ドライに仕上げたければ少し長めに加熱して、オーブンから出します。冷めるまで室内で乾かして完成です。
ボタニ子
焼き上がったときは柔らかめでも、冷めるともう少し固くなります。焼き過ぎに注意してね。
ドライオレンジの美味しい食べ方
自作したドライオレンジを、いつもの食材とあわせるだけで美味しさがアップします。ドライオレンジを普段の食事に取り入れて、食卓をカラフルに彩りましょう。
食べ方①ヨーグルトにのせて
ヨーグルトはドライオレンジと相性が抜群です。食べ方はヨーグルトにお好みの量のドライオレンジをのせるだけです。生のオレンジより甘みが強いため、スイーツのような感覚で食べられます。はちみつをトッピングしてもよいでしょう。余裕があれば前日の夜にドライオレンジとヨーグルトを混ぜておくと、朝には両方の味が溶けあってより濃厚になりますよ。
食べ方②グラノーラに混ぜて
いつものグラノーラにカットしたドライオレンジを混ぜてみましょう。少し厚めにスライスして作ったドライオレンジなら、グラノーラとの相性がよりよいです。ドライオレンジはキッチンはさみで簡単にカットできますよ。
食べ方②紅茶に入れて
熱い紅茶にドライオレンジを浮かべます。紅茶にオレンジの酸味と凝縮された甘みが広がり、見た目も華やかでおもてなしにもぴったりです。爽やかな香りが立ちあがりリラックス効果も期待できます。夏はアイスティーに浮かべると涼しげですね。紅茶の種類はアールグレイがおすすめです。アールグレイに含まれるベルガモットの香りがオレンジとよくあいます。
出典:筆者撮影