ルドベキア・フルギダの特徴・育て方!増やし方も詳しく解説!

ルドベキア・フルギダの特徴・育て方!増やし方も詳しく解説!

ルドベキアという種類の植物は園芸種が多くあり、そのベースになっているのがルドベキア・フルギダです。育て方がむずかしくなく、強健なので初心者におすすめできます。この記事では原種ルドベキア・フルギダの特徴と、育て方や増やし方を紹介します。

記事の目次

  1. 1.ルドベキア・フルギダの概要
  2. 2.ルドベキア・フルギダの特徴
  3. 3.ルドベキア・フルギダの栽培カレンダー
  4. 4.ルドベキア・フルギダの育て方【準備~植え付け】
  5. 5.ルドベキア・フルギダの育て方【日常管理】
  6. 6.ルドベキア・フルギダの育て方【特別な管理】
  7. 7.ルドベキア・フルギダを美しく咲かせよう

ルドベキア・フルギダの育て方【日常管理】

水やり

地植えの水やり

Photo bytopserwer

ルドベキア・フルギダを地植えで育てる際の水やりは、植え付けたときと夏の日照りが続くときのみでほぼ降雨でしのげます。乾燥には強いですが、過湿を嫌うことから毎日水やりする必要はありません。しかし、葉がしんなりと下を向いてきたら根の部分まで土が乾燥しているサインのため、見逃さずに水やりしましょう。

鉢植えの水やり

Photo by165106

ルドベキア・フルギダを鉢植えで栽培する場合は、土の表面が乾いて1~2日経ってからが適切な水やりタイミングです。鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷり水やりするのがコツです。また、植え付けて間もないときは、まだ根がしっかり張っていないため、水の吸い上げが少なく土の表面が乾いていても鉢の中はまだ湿っています。その場合はもう少し時間をおいて、水を吸い上げさせてから水やりしましょう。

ボタニ子

ボタニ子

夏は高温になって、水分がなくなるのがはやくなるわ。葉が下を向いていたら涼しい朝と夕方に水やりしてね。

ボタ爺

ボタ爺

日中の暑い時間帯に水やりすると、鉢の中が蒸れてしまって根腐れの原因になるぞ。

花がら摘み

Photo by blumenbiene

ルドベキア・フルギダの花は枝分かれしながら花茎を伸ばして、その先端に開花するのが特徴です。花がらを放置すると種を作ろうとして株の栄養が消費されるため、花が終わったら花茎の根元から剪定してください。咲き終わった花がらの茎の根元には次に咲く蕾があり、子孫を残そうとたくさんの花をつぎつぎに咲かせます。こまめに花がら摘みをしておくと、風通しもよくなり過湿を防ぐことにもつながります。

ボタニ子

ボタニ子

ルドベキア・フルギダの下葉は傷みやすいのね。しおれたり、傷ついたりしていたらこまめに剪定しましょう。

ボタ爺

ボタ爺

花がら摘みをこまめにすることが、花の増やし方のこつだの。

肥料

地植えの場合

Photo by hile

ルドベキア・フルギダを地植えする場合は、よほどやせた土地でないかぎり肥料は必要ないといわれています。しかし、開花時期が長く多くの花を咲かせるため、株に勢いがないようであれば緩効性化成肥料を置き肥するのもよいでしょう。ルドベキア・フルギダが無事に越冬して春暖かくなってから、新芽を出す前に追肥するのもおすすめです。

ボタニ子

ボタニ子

もともと原種だから、肥料を与えないで育てたほうが強い株になるという話もあるわ。

鉢植えの場合

Photo bysilviarita

鉢植えの場合は、植え替えのときに緩効性化成肥料をまぜこみます。開花時期になったら、月に1回緩効性化成肥料を置き肥しましょう。ルドベキア・フルギダはもともと肥料がなくても花をつけるたくましさがあり、肥料を与えすぎると病気や徒長の原因になるため注意してください。

病害虫対策

Photo by Plant pests and diseases

ルドベキア・フルギダは病気や害虫被害がほとんどなく、とくに対策は必要ありません。しかし、過湿を嫌うため、風通しのよい状態で管理してください。花がら摘みをこまめにしたり、込み入った葉を剪定したりするなどの日常的な手入れが病害虫対策になります。まれにアブラムシやハモグリバエがつくことがありますが、その際は専用の薬剤で駆除してください。

ルドベキア・フルギダの育て方【特別な管理】

剪定

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ルドベキア・フルギダはよく枝分かれすることから、株が大きく育ちます。それぞれの枝先に花をつけ、枯れたら花がらを花茎のもとから摘んでいくため、株の形が乱れやすい傾向です。暑さに強く夏も花を咲かせ続けますが、この時期に思い切って半分くらいまで剪定しておくと株の形も整えられ、涼しくなってからより多くの花を咲かせます。

冬越し

Photo byzanna-76

宿根草のルドベキア・フルギダは、地下茎と根生葉(根出葉)で冬越しします。霜や凍結、積雪など寒さが厳しい地域では、マルチングがおすすめです。ルドベキア・フルギダが枯れたら、地上にある茎は切り戻し、株の周辺に腐葉土やワラ、ウッドチップやバークチップなどをまんべんなく敷き詰めます。腐葉土やワラは後に肥料として使えるため、そのまま土にかえせるのもメリットです。

ボタニ子

ボタニ子

ウッドチップとバークチップの違いはね、木そのものを使っているか、樹皮のみを使っているかなの。

ボタ爺

ボタ爺

バークチップは一つ一つが大きくてよいけれど、ウッドチップにくらべて害虫がつきやすいのが難点だの。

根生葉、根出葉ってなに?

根生葉(こんせいよう)、根出葉(こんしゅつよう)は、地下茎から直接葉が出ているように見えるものをさします。タンポポのようなロゼット状の葉で、冬越しをします。

増やし方

Photo byAbhi_Jacob

ルドベキア・フルギダの増やし方は、株分けがおすすめです。成長期にあたる4月~5月や、休眠期に入る10月~11月に株分けしましょう。地植えでの増やし方は根を掘り出し、手で分けるのがむずかしい場合は清潔なハサミやスコップなどで株分けてください。鉢植えの場合は植木鉢から取り出して、根をほぐしつつ株分けしたあと、植え付けて水やりします。

ボタニ子

ボタニ子

挿し木での増やし方もあるわ。成長期ならいつでも元気な茎の節の下を斜めに切って、発根誘発剤につけるとよいわね。

ボタ爺

ボタ爺

挿し木も増やし方の一つだが、やはり株分けが一般的かの。根もすでに生えているし、簡単だからな。

ルドベキア・フルギダを美しく咲かせよう

Photo by Carl E Lewis

ルドベキアの原産地は北アメリカで品種は30種類ほどあり、ルドベキア・フルギダはその中でも原種といわれています。多くの宿根草園芸種のもとになった植物で、大きく株が育ちたくさんの花を咲かせる野性味あふれる姿が魅力です。病害虫の心配がほとんどなく長く花を楽しめ、育て方がむずかしくないため園芸初心者にぴったりですよ。

ほおずき
ライター

ほおずき

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました。観葉植物歴は30年以上です。食べ終わった種を埋めておいたら巨大化したアボカドやミカンなどを含めガジュマルやコウモリラン、トックリランやクワズイモなど、現在20鉢の観葉植物と暮らしています。挿し木で増やしたウツボカズラが新しいつぼをつけ始めました。

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