アメリカナデシコの特徴・育て方!上手な増やし方も詳しく解説!

アメリカナデシコの特徴・育て方!上手な増やし方も詳しく解説!

アメリカナデシコは数あるナデシコの中でも育てやすく、鉢植えやガーデニング素材として人気です。花はボリューム感があり、開花の季節には庭を華やかに彩ります。今回はアメリカナデシコの管理のコツなどの育て方について、魅力や特徴とあわせて紹介します。

記事の目次

  1. 1.アメリカナデシコの特徴
  2. 2.アメリカナデシコの育て方【栽培スケジュール】
  3. 3.アメリカナデシコの育て方【準備~植え付け】
  4. 4.アメリカナデシコの育て方【日常管理】
  5. 5.アメリカナデシコの育て方【特別な手入れ】
  6. 6.アメリカナデシコの育て方【増やし方】
  7. 7.アメリカナデシコを植えて庭を彩ろう!

アメリカナデシコの育て方【特別な手入れ】

Photo byBlenderTimer

剪定

開花期間中には、しおれた花や枯れた花などをこまめに取り除きましょう。花柄を摘むことで、栄養が株全体に回りやすくなり成長促進につながります。茎がしおれたり枯れたりした場合は、健康な葉のある節の部分から切り取ってください。開花時期を過ぎたら1/3ほどの高さまでバッサリと切り戻しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

開花時期には切り花も楽しめるよ!剪定も兼ねて摘み取って、生け花やアレンジメントに使ってみてね。

植え替え

アメリカナデシコは、日本では一年草として扱われることが多いため、基本的に植え替えは必要ありません。ただし、寒冷地などで多年草として育てる場合は、根詰まりを防ぐためにも2~3年に1回を目安に植え替えましょう。適期は花が咲く前の4月ごろか、開花時期を過ぎた7月ごろです。株よりも一回り大きい植木鉢に植え替えてください。

夏越し

Photo byLarisa-K

アメリカナデシコの生育適温は10℃~20℃と低めで高温多湿状態を苦手とするため、夏は風通しのよい半日陰で管理しましょう。成長に日光は必要ですが、夏の強い直射日光が長時間当たると枯れる原因になります。鉢植えの場合はその都度移動させ、地植えの場合は午前中だけ日の当たる場所に植えるか日よけを立てて対応してください。

ボタニ子

ボタニ子

開花時期を過ぎたら土表面に落ちた花柄を取り除き、しっかりと剪定して蒸れにくい環境づくりに努めてね。

冬越し

Photo by oRRistoRRi

アメリカナデシコは、ある程度の霜にも耐えられます。耐寒性に優れていることから、基本的に冬越し対策は必要ありません。低温感応品種の場合は寒さに当てないと花が咲かないため、鉢植えでも屋外で管理しましょう。低温感応品種以外であれば無理に寒さに当てる必要はなく、室内でも屋外でも育てやすい場所に置いて構いません。

ボタ爺

ボタ爺

寒冷地であまりにも厳しい寒さが続く場合に限っては、鉢植えは室内へ移動させ、地植えはワラで根元をマルチングするといいぞ!

支柱は立てたほうがよいですか?

必ずしも支柱が必要なわけではありませんが、状況に応じて立てましょう。アメリカナデシコは小花がたくさん集まって咲くため、開花時期には頭部が重たくなり倒れる場合があります。特に茎が長いものは開花時期や強風時に折れやすく注意が必要です。

アメリカナデシコの育て方【増やし方】

出典:写真AC

アメリカナデシコのおすすめの増やし方は「種まき」です。発芽率が高くガーデニング初心者でもチャレンジしやすいです。そのほかの増やし方としては「株分け」と「挿し芽」があります。どちらも難しい工程はなく、失敗しにくい点が魅力です。好みの増やし方で増やして、庭いっぱいに咲くアメリカナデシコを楽しみましょう。

増やし方①種から

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アメリカナデシコは発芽率がよく、種から簡単に増やせます。種まきの適期は春と秋の2回です。育苗中に高温期が続くと蒸れて枯れる可能性が高まるため、暖かい地域で栽培する場合は秋まきをおすすめします。寒冷地であれば春でも秋でも種まきして構いません。ただし低温感応品種を育てる場合は寒さに当てる必要があるため、秋まきにしましょう。

種まきには赤玉土やバーミキュライトなど通気性に優れた清潔な用土を使いましょう。育苗ポットに移し替えるときは、ひとつのポットにひとつずつ植えてください。種まき後は日当たりと風通しのよい場所に置き毎日水を与えましょう。本葉が6~7枚になる頃には根の張りもよくなるため、根腐れを防ぐためにも水やりは控えめにしてください。

種まきのやり方

  1. 芽出し用ポットなどの容器に土を入れる
  2. ひとつのポットに2~3粒の種をまく
  3. 2mmほど覆土してたっぷりと水やりする
  4. 本葉が2~3枚出たら、育苗ポットに移し替える
  5. 本葉が6~7枚になったら好みの場所に植え付ける

ボタ爺

ボタ爺

直まきでもいいんじゃが、ポットで育苗したほうが失敗が少ないぞ!

ボタニ子

ボタニ子

採取した種からは同じ品種の花が咲くとは限らないんだって!育てたい品種が決まっているなら、市販の種を購入したほうがいいよ!

増やし方②株分け

株分けの適期は9月~10月です。芽がないと成長しないため、株を分ける際は芽の位置に気をつけてください。植木鉢の準備の仕方は、植え付け時と同じです。植え付け時に根を広げておくと土中で根を伸ばしやすくなり、成長促進につながります。根が落ち着くまでは半日陰で、根がしっかりと張ったことが確認できたら日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。

株分けのやり方

  1. 株を掘り起こし土を軽く払う
  2. 芽が2~3個つくように、手やハサミで分ける
  3. 植木鉢を準備する
  4. 根を広げて植え付ける

ボタ爺

ボタ爺

ハサミを使うときは、アルコールなどで殺菌してから使うんじゃよ。切り口から菌が入り込むと病気の原因になるから気をつけての!

増やし方③挿し芽

挿し芽の適期は暖かくなる4月~5月です。新しい枝の中から緑色が鮮やかな元気なものを選び、10cmほどの長さでカットし挿し穂を作ります。用土は赤玉土のような水はけがよく清潔なものを使いましょう。挿し芽をしてから2週間ほどで発根します。挿し芽~育苗時期は風通しのよい半日陰で、植え付けた後は日当たりと風通しのよい場所で管理してください。

挿し芽のやり方

  1. 挿し穂を準備する
  2. 浅めの容器に土を入れて挿し穂を挿す
  3. 根がしっかりと張ったら、育苗ポットに移す
  4. 本葉が6~7枚になったら植え付ける

ボタニ子

ボタニ子

土に挿す部分の茎を斜めにカットすると発根しやすいよ。根が張るまでは毎日、根が張って以降は土表面が乾いたら水やりしてね!

ボタ爺

ボタ爺

暑さが苦手じゃから暑い時期に挿し芽をすると失敗しやすいぞ。8月前には植え付けられるように、春の間に挿し芽して発根させるんじゃ!

アメリカナデシコを植えて庭を彩ろう!

出典:写真AC

アメリカナデシコは毬のようにコロンとした見た目が愛らしい植物です。花色は鮮やかで、茎や葉の緑色とのコントラストはとても美しいです。増やし方も育て方も難しい作業がなく栽培が簡単で、好きな品種を増やして庭をアメリカナデシコでいっぱいにするのもすてきですよ。切り花としても楽しめるアメリカナデシコを、ぜひ育ててみてくださいね。
 

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Anna
ライター

Anna

大きなお庭のある暮らしに憧れながら、バルコニーでひっそりガーデニングを楽しんでいます。

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