エゾエンゴサクとは?北海道に咲く花の特徴や育て方を紹介!食べられる?

エゾエンゴサクとは?北海道に咲く花の特徴や育て方を紹介!食べられる?

エゾエンゴサクは北海道の春を告げる美しい妖精?育てる方法から、食べ方、観光スポットまでを紹介!薬にもなる、可憐な花の正体は何者なのでしょうか?ここではエゾエンゴサクについて詳しく紹介します。札幌のような都会にも、実は住んでいるんです!ぜひ一度みてください!

記事の目次

  1. 1.エゾエンゴサクとは
  2. 2.エゾエンゴサクの花言葉
  3. 3.エゾエンゴサクの育て方
  4. 4.エゾエンゴサクの食べ方
  5. 5.散策スポット
  6. 6.まとめ

エゾエンゴサクの食べ方

食べ方の代表は「おひたし」

出典:写真AC

春の山菜として食べる!

エゾエンゴサクは食べることができ、食べ方は花と葉の部分をおひたしにします。白和え、ごまあえ、酢の物にするという食べ方もできます。山菜としてはくせが少なく、食感はサクサクとしています。冒険をするなら、何もせずにそのまま食べるということも一つの食べ方でしょう。調理してもその色合いのかわいらしさと可憐さは残ります。天ぷらにすることもできます。食べ方は春に芽吹く山菜の多くと近いです。

北海道では貴重な食糧だった

アイヌ語ではエゾエンゴサクの球根の部分を「トマ」と呼んでおり、6月から7月にトマを掘り出して食べていました。食べ方としては、主に茹でる。また保存用としての食べ方もあり、まずトマに穴を開け糸を通し吊るして乾燥させます。そして食べるときには水に浸してから、あえものとして油をつけて食べていました。でんぷんを含んでいるため貴重な食糧だったのです。昔から食べ方は様々で、同じ北海道でも地域によっては食べ方は違います。

薬にもなる

球根は薬にもなる!

エゾエンゴサクは毒草の仲間が多いケシ科ですが、古来から薬用として使用されてきました。エゾエンゴサクの、エンゴサクという呼び名がつくことには由来があります。主に中国では球根を蒸し、日で干し乾燥する漢方薬の植物を延胡索(エンゴサク)と呼び、生薬として利用してきました。その延胡索に似ていることからこの名前が付けられました。北海道に多く群生地を持ち「エゾ」が名前の頭に付きました。

効能・効き目と注意点!

効能としては胸痛、腹痛、月経痛などの痛み止めに使用されてきました。ですが、妊婦の使用は避けるようにしましょう。妊婦が球根をとることはよくないとされています。薬草としてや食用としての育て方、方法としては多様です。このように楽しみ方は多い植物です。

散策スポット

札幌・豊平公園

ぜひ、カタクリも一緒にみてください

Photo by BJTENKINZOKU

ここにはエゾエンゴサクだけではなく春の花の1つ、「カタクリ」も群生地としています。この2つの淡いピンクと淡いブルーの組み合わせの花が一緒に咲く光景をみることは、きっと一生の宝物になるでしょう。

どうやって行くの?アクセス方法

出典:写真AC

アクセスには札幌地下鉄東豊線を利用します。「豊平公園駅」の1番出口を出ると、すぐに見えます。住所は、札幌市豊平区豊平5条13丁目です。開館時間は午前8時45分から午後5時15分で、休館日は月曜日(月曜が祝日の場合翌平日)および12月29日から1月3日です。多くの公園は季節をそれぞれ楽しめるように春夏秋冬季節の花を栽培しています。春にのみ咲くエゾエンゴサクの時期ではなくても1度行ってみる価値はあるでしょう。札幌の地下鉄を降りても近い場所にあるので利便性も高いことも魅力です。

札幌から離れた散策スポット

一面のエゾエンゴサクをみるなら

エゾエンゴサクは北海道の春の季節では多くの場所で見ることができます。「妖精たち」がたくさん踊っているところを見るには、どうしても広大な土地が必要です。札幌でも見ることは可能ですが、一面に広がる風景を花の愛好家なら見るべきです。

エゾエンゴサクと一緒に北海道の大自然を感じよう!

出典:写真AC

札幌以外の場所でいえば、旭川の「男山自然公園」があります。この土地の男山酒造が管理している公園です。突哨山(とっしょうざん)の南にある高さ220メートルの丘陵地帯です。ここではエゾエンゴサクだけではなく空気が澄んで、天気が良ければ雄大な山々や多くの草木といった大自然を肌で感じることができるでしょう。

樺戸郡 浦臼町 浦臼神社

出典:写真AC

浦臼町は札幌市から車で約80分で行くことのできる、エゾエンゴサクの名所です。群生地に行くには道の駅つるぬまに車を停めて、国道沿いに神社があるので裏山の階段を登ります。そうすると、そこにはエゾエンゴサクの花畑が広がっているでしょう。また野鳥やリスといった動物たちとも出会えるかもしれません。

ただ、札幌からでも時間がかかりそうなイメージがあります。

それでも一見の価値あり!

アクセスについては、JRを利用し札幌から行くのであれば「札幌駅」から「浦臼駅」(JR学園都市線)を約120分かければ浦臼町に行くことができます。しかしJRの本数がとても限られているので、しっかり時刻表を確認して見に行きましょう。車で行くのであれば、札幌から「国道275号」で向かいます。約80分で浦臼町に到着します。また近辺の町、滝川市から向かうのであれば浦臼駅行きの「中央バス」で40分で行くことができます。

まとめ

出典:写真AC

エゾエンゴサクの可憐さ、どんな特徴を持って、いったいどんな所を群生地として会いに行けばよいかわかっていただけたでしょうか。エゾエンゴサクは決して険しい山々の合間にばかり咲いている花ではありません。札幌の街の郊外にも鑑賞スポットはあります。

エゾエンゴサクで春を楽しもう!

花言葉からもうかがえるように妖精が舞っていると思いながら鑑賞すると、春がより楽しくなります。わずかな時期にのみ咲く花なので北海道の自然の優雅さを感じることができるでしょう。また自宅で栽培し、エゾエンゴサクという妖精とほんのわずかな春をともに過ごすことも生命のはかなさを発見できる良い経験になるのではないでしょうか。北海道の春を感じたいなら、ぜひエゾエンゴサクに会いに来てください。

nanohana_hif
ライター

nanohana_hif

ライティングをメインに活動しています。 様々な分野に関心があるので、植物だけではなく 幅広く活動をおこなっていきたいです。

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