干し柿の栄養やカロリーはどれくらい?健康への効果や食べる時の注意点をご紹介!

干し柿の栄養やカロリーはどれくらい?健康への効果や食べる時の注意点をご紹介!

冬の味覚である干し柿は、高カロリーと言われますが子供でも食べやすく、栄養豊富で健康や美容にいい食べ物です。しかし実際のところ干し柿に栄養は何が含まれていて、どのくらい体にいいのでしょうか。今回はそんな干し柿の美容や健康への効能やカロリーについて解説します。

記事の目次

  1. 1.干し柿とは
  2. 2.干し柿の成分
  3. 3.干し柿のカロリー
  4. 4.干し柿の栄養と効能
  5. 5. 干し柿の保存方法
  6. 6.高カロリーと食べ過ぎに注意
  7. 7.冬の味覚は干し柿

干し柿の栄養と効能

出典:写真AC

「柿が赤くなると医者が青くなる」と昔からことわざで言われるほど柿には豊富な栄養素が含まれています。その効能としては、風邪予防に美肌効果、アンチエイジング、さらには生活習慣病の予防までと幅広くあります。ここでは干し柿の栄養素とその効能を見ていきましょう。

①タンニン・βカロテン・ビタミンAによるアンチエイジング

渋柿の渋みの元であるタンニンや、ニンジンなどにもあるβカロテンという成分が含まれています。どちらの成分も体の酸化を抑える働きがある栄養素で、老化予防に効果的であるといわれています。いわゆるアンチエイジングの効能が期待できます。さらにビタミンCを失うかわりに増加したビタミンAの効能により、肌の水分量の増加や汗腺の働きを正常にしてくれるなどの美肌効果も期待できます。

失われるビタミンC

渋柿は栄養成分の多い果物ではありますが、皮をむいて干す過程でビタミンCが破壊されるために、生の柿に豊富に含まれていたビタミンCは干し柿ではほとんど失ってしまいます。しかし、失われるビタミンCとは反対に、干すことでビタミンAと食物繊維が増加します。

②βカロテンは風邪やがんの予防にも効果的

βカロテンは、体の抵抗力をあげ、風邪予防に役立ってくれます。さらに表面についてる糖の結晶である白い粉も、のどを潤う効果があるため、風邪予防としてであれば、白い粉の付いている干し柿を選ぶといいでしょう。また、βカロテンやビタミンAによる抗酸化作用は老化予防だけでなく、がんの抑制効果も期待されています。

③リコピンの力でがん予防にも!?

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トマトなどに多量に含まれることで有名な栄養素である、リコピンは実は柿や干し柿にも多く含まれています。リコピンにはβカロテンよりもはるかに多い活性酵素が多量に含まれているため、がんの抑制効果に期待が寄せられています。

④タンニンとカリウムで二日酔いにも

タンニンはアルコールの分解を助ける効能がある栄養成分です。さらに利尿作用のあるカリウムと、干し柿に多く含まれる炭水化物もまたアルコールの分解に必要な栄養成分です。これらの栄養素の効能は、二日酔いの時に発揮されます。二日酔い対策をしたいときには、干し柿を食べるといいでしょう。

血圧も安定

カリウムにはもう一つ重要な効能があります。それは、血液中に含まれるナトリウムの排出を促すという働きです。そのため、干し柿を食べてカリウムを摂取することによって、血圧を下げると同時に手足のむくみも軽減されます。また、食物繊維も豊富なため、整腸作用も期待できるでしょう。

干し柿に含まれる栄養素の大きな特徴は、果物類の中でも食物繊維がダントツに多いこと!

干し柿の保存方法

干し柿
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干し柿を作ったはいいけれど、どうやって保存すればいいか悩んだことはありませんか。常温保存がいいのか、冷凍保存がいいのか、それとも冷蔵庫にしまうべきか、迷うこともあるかもしれません。下手に置いておいてカビが生えてしまったら、それを子供がつまみ食いすることもあるかもしれません。せっかく長持ちするドライフルーツ、できるだけ長く、おいしく保存しておきたいところです。

常温保存

干し柿はドライフルーツだし、箱に入れて縁側においておけばいいじゃないか、と思っている人はいませんか。実は、常温保存ではあまり長く持ちません。常温で長時間置いておくとカビが生えてしまいます。どうしても常温で保管したい場合は、キッチンペーパーに包んで段ボールに新聞紙を敷いた上に置くか、紙袋に入れて風が通る涼しい場所に置きましょう。保存期間は2~3日程度です。早めに食べることをおすすめします。

あんぽ柿は常温保存は不可

おいしくてねっとりした舌触りのあんぽ柿は、干し柿の中でも子供にも食べやすく、健康にいいといわれ、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。そんなあんぽ柿は、常温保存はやめておきましょう。水分がどの干し柿よりも多いため、常温で保存しておくと、すぐにカビてしまいます。

冷蔵保存

常温保存では長持ちしない干し柿は、冷凍保存や冷蔵保存はどうなのでしょうか。冷蔵庫の場合はキッチンペーパーなどに包んで、密閉できる容器か袋に入れましょう。温度が低すぎると硬くなっておいしくなくなってしまうので、保存する場所は冷蔵庫の中で最も温度が高い野菜室がおすすめです。保存期間は1週間~10日程度ですが、食べるときにはよく観察してカビが生えていないことを確かめましょう。

冷凍保存

こおり
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常温でも冷蔵でもあまり長持ちしない干し柿ですが、それでは冷凍保存はどうでしょう。普通に考えると長持ちはするかもしれませんが、冷凍してしまえば完全にカチカチになっておいしくはなさそうです。そもそも冷凍しても解凍するときに温めるわけにはいきません。しかしそんな一番向いていないと思われる冷凍保存こそ、干し柿の保存方法として最適なのです。

冷凍保存の方法

冷凍保存するときには、干し柿はきちんと空気を抜いて、一つ一つラップにくるみましょう。そのうえで密閉できる容器か、しっかり空気を抜いたフリーザーパックに入れます。ちなみに袋を二重にすることによって臭い移りを避けることができます。冷凍庫での保存期間は約半年です。半年以上でも問題なく食べられますが、食べる前にカビやにおいを確認しておくといいでしょう。

冷凍保存するとカロリーは変化する?

干し柿は冷凍保存したからと言ってカロリーや栄養素が変化することはありませんので、安心して冷凍庫で保存ができます。ちなみに解凍する場合は常温解凍か、レンジで10秒ほど温めておいておくといいでしょう。温めても体にい栄養素も美容にいい栄養素も逃げたりはしません。しかし、温めすぎると熱くなってまずくなるので気を付けましょう。

高カロリーと食べ過ぎに注意

出典:写真AC

いくら体にいいと言われる干し柿でも食べすぎは危険です。干し柿は食べすぎると下痢になったり、酷い時には病気になったりします。美容と健康にいいのは適量を食べた時だけです。カロリーも高いため、食べすぎは肥満にもつながります。特に妊婦さんや子供は干し柿を食べすぎることで胎児に悪影響が出たり、健康を害する確率が高いため、気を付けましょう。干し柿の適量は一日2個程度です。

冬の味覚は干し柿

出典:写真AC

冬の味覚と言えばやはり干し柿は外せないでしょう。しかし、いくら栄養価が高くおいしいといっても食べすぎには注意しましょう。干し柿は案外カロリーも高く、食べ過ぎは病気や体調不良の原因にもなります。適度な分量を、美味しく食べて寒い冬を元気に乗り切りましょう。

asakamizuki
ライター

asakamizuki

野菜を愛するおばちゃん。今年こそ白なすゲット!

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