オキナワスズメウリとは?
オキナワスズメウリはウリ科の仲間で、つる性の一年草です。「スズメ」とつく名前の通り、直径約2cm程度の小さなかわいらしい実をたくさん実らせることで人気が上がっています。「リュウキュウスズメウリ」「リュウキュウオモチャウリ」という名前でも呼ばれ、原産地の沖縄ではなじみ深い植物で雑草のように広範囲に自生しています。ウリという名前ですが有毒で、食用ではありません。
オキナワスズメウリの基本情報
名称 | オキナワスズメウリ |
別名 | リュウキュウスズメウリ、リュウキュウオモチャウリ |
学名 | Diplocyclos palmatus |
科・属 | ウリ科オキナワスズメウリ属 |
形態 | つる性一年草 |
原産地 | 沖縄、南アフリカ、オーストラリア、インドなど |
開花時期 | 6月〜10月 |
原産地は沖縄だけではなく世界各地にあり、オーストラリア、インドなど、亜熱帯や熱帯の幅広い地域に自生しています。つる性で暑さに強く日光を好むため、最近の日本では遮熱効果を期待して、植物用のネットやフェンスなどに這わせてグリーンカーテンを作る人も多く存在します。
オキナワスズメウリの特徴
茎の特徴
つる性で暑さに強いという特性を生かして、フェンスや植物ネットに這わせてグリーンカーテンとして育てることが可能です。大きな葉の蒸散作用による遮熱の効果、そして遮光の効果も期待できます。原産地ではつるが樹木やフェンスに巻きついて成長することがあり、少し厄介な雑草のようです。
葉の特徴
葉には深い切れ込みがあり、手を広げたような形が特徴的です。基本的に株のほとんどの部位が有毒で食べてはいけないとされていますが、インドなどでは新芽を食べることがあるようです。葉の付け根にはいくつもの花が咲き、やがて実になります。
実の特徴
花が自然受粉して咲き終わると、白いストライプ模様が入った直径2cm前後の緑色の実がふくらみ、熟すにつれて真っ赤に変わっていきます。おしゃれなリース作りに使用する際は、熟した実と未熟な実を合わせて使い、色のコントラストを楽しんでも素敵ですね。
実には臭いがある
観賞用にもよく利用されるかわいらしい実ですが、乾燥しないうちに中身を開けると独特の臭いが漂います。同じウリ科のきゅうりの臭いに似ていると感じる人もいるようです。実を開けない限りは臭いはしないので、飾っておくだけなら全く心配する必要はありません。
日光が好きで日陰が苦手
原産地が沖縄やインドなどの暑い地域ということもあり、夏の直射日光にも耐えられます。その一方で日陰は苦手です。明るい日陰でも栽培はできますが、暗い日陰では生育不良になってしまうでしょう。
オキナワスズメウリはスズメウリと何が違う?
名前の似た「スズメウリ」は同じウリ科で、つる性の一年草ですが、属が異なる植物です。日本の温暖な地域の水辺や荒地などに自生しています。やや灰色がかった白い実をつけるのが特徴です。秋になると、フェンスに巻きついたスズメウリが枯れて、白い実だけがたくさん残っている姿が見かけられます。葉にはオキナワスズメウリのような深い切れ込みはなく、ハートのような形をしています。雑草のような扱いのため、栽培している人はほぼ見かけられません。
まとめ
オキナワスズメウリの特徴や、スズメウリとの違いなどをご紹介しました。かわいらしい実をつけるオキナワスズメウリは、もともとは雑草のような存在でしたが、現在ではグリーンカーテンやリース作りなどに活用されるようになっています。栽培してみたい!と思われた方はぜひ、こちらの記事もご覧ください。
出典:写真AC