アブチロンの育て方|管理
剪定
伸びすぎた時
枝が伸びすぎたら適度に剪定していきます。繁り過ぎた枝は、少しずつならいつ剪定しても大丈夫です。すぐに新芽が出てきます。咲き終わった花が落ちると、その枝を剪定して、下の新芽を伸ばします。
切り戻し剪定
植え付け2年目以降の管理です。4月~5月頃に、株もとの葉を残して2分の1から3分の1の高さに切り揃えます。新芽を出させて伸ばしていきます。
病害虫対策
アブラムシとオンシツコナジラミに注意
害虫の心配はほとんどありませんが、気を付けるのはアブラムシとオンシツコナジラミです。アブラムシは新芽を注意深くチェックします。コナジラミは、枝葉が込み合うとわいてしまうので、適度に選定しながら育てます。
立ち枯れ病
アブチロンは病気になりにくい植物ですが、まれに梅雨時の多湿で若い苗が枯れることがあります。立ち枯れ病は根腐れ部分に糸状菌が発生して枯らしてしまう病気です。放っておくと他に感染する場合もありますので、残念ですが処分し、土も殺菌します。
花が咲かない時の対処方法
日当たりの良い場所に置く
日照不足は開花に影響します。陰に置いてあったら日の当たるところに移しましょう。室内で育てている場合は窓際に置きます。
肥料を確認
葉は繁っているのに開花しないなら、窒素の与えすぎかもしれません。使っている肥料の窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)の割合を確認してください。リン酸とカリ成分の多い花用の肥料を使うのも方法の一つです。
ボタニ子
葉ボケとか、つるボケって言うんだよね。
花がらを摘む
咲き終わった花がらをそのままにしていると種ができることがあるので、こまめに摘み取ります。種ができると花付きが悪くなります。種を採取するなら、開花時期の終わり頃にしましょう。
開花が2年目になることも
- 品種や植え付け時期によっては、開花が植え付けの翌年になる場合があります。
冬越しの管理
関東以西では冬越しできますが、急な寒波予報が出ているときは、鉢植えは屋内か軒下に取り込みます。地植えは、落ち葉やワラなどで株もとを保護した方がいいですね。葉が枯れ落ちると不安になりますが、根が大丈夫であれば春に新芽が芽吹きます。
アブチロンの育て方|増やし方
挿し木(挿し芽)で増やす|土挿し
剪定した枝を挿し穂にする
アブチロンの一番簡単な増やし方は挿し木(挿し芽)で、4月~6月が適期です。方法は、まず剪定した枝を10cmほどにカットして挿し穂を作ります。よく切れるハサミで斜めにカットするか、ナイフを使って両サイドから斜めにカットしておきます。
挿したら半日蔭で2週間
ポリポットに赤玉土を入れて湿らせ、竹串などで挿し穴をあけておきます。挿し穂をさして、たっぷり水やりします。半日蔭に2~3週間置き、発根を確認して鉢上げします。
鉢上げ
鉢に赤玉土と腐葉土を7対3の割合で入れ、根の出た挿し穂を植えます。新しい土になじむように2週間くらいは半日蔭で育てます。
挿し木(挿し芽)で増やす|水挿し
もう一つの増やし方は、水に挿す挿し木(挿し芽)です。同じようにカットした挿し穂をきれいな水に挿します。発根は、土挿しよりも若干長くかかります。様子を見みながら、5日に一度くらい水を入れ替えます。根が十分に出たら鉢上げします。
まとめ
アブチロンの花言葉は、「尊敬」「よい便り」「恵まれた環境」です。日当たりのいい環境で育てるとたくさん花をつけてくれます。垣根から顔を覗かせて咲いているアブチロンに出会うとうれしくなりますね。
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出典:写真AC