パフィオペディルムの種類
パフィオペディルムの原産地は東南アジアを中心に熱帯から亜熱帯アジアです。ここで生育している野生種からさまざまな品種が生まれています。色や模様も豊富にあり、花は独特な形状で唇弁が袋の形になっており、存在感のある花たちです。各種類について紹介します。
野生種(原種)
パフィオペディルムは野生種そのままに栽培されています。原産地は東南アジアを中心に熱帯から亜熱帯アジアです。50種以上の野生種がありますが、できるだけ日当たりや温度などの環境を、原産地に近づけて育てることが長く栽培するコツとなります。
パフィオペディラム・ロスチャイルディアナム
パフィオペディラム・ロスチャイルディアナムは原産地がラボルネオの野生種です。花は複数つきます、色は黒茶色で、花茎は高く大きな豪華な花が咲かせてくれます。人気が高く「キング」と呼ばれます。
パフィオペディラム・デレナティイ
パフィオペディラム・デレナティイの原産地はベトナムの野生種です。小さくかわいらしいピンク色の花が咲きます、葉には斑模様が入っています。栽培しやすく人気が高い品種で、「クイーン」と呼ばれています。
パフィオペディラム・ベラチュラム
パフィオペディラム・ベラチュラムの原産地はタイ周辺です。小さいな花には細かな点が入っており、、花が咲く季節は冬から春です。アツモリソウと似ている丸みのある花弁をしています。
パフィオペディラム・インシグネ
パフィオペディラム・インシグネは整形交配種のもととなった野生種です。花は薄い茶色をしています。多くの交配種の親となった品種で、とても栽培しやすいです。
原種交配品種
原種交配品種は、野生種同士を交配させて作る人工的な品種です。 野生種の持っている特徴があらわれやすく、個性豊かな花を咲かせてくれます。鑑賞用として人気が高くなっています。野生種と比較すると育てやすい品種になります。
特殊交配品種
特殊交配品種は、整形交配品種にたどり着くまでの途中の品種です。そのため、野生種の個性を引き受けている品種となります。最近では独創的な花の形が好まれています。
整形交配品種
整形交配品種は野生種をもとに交配を繰り返し、花弁が大きく丸い花が咲くように改良された品種です。花の色は赤色、黄色、斑点模様の花、白い花、緑色などたくさんの色があります。一般的に栽培しやすい品種となっています。
パフィオペディルムとワシントン条約
パフィオペディルムの原産地の東南アジア、中国でには野生種が熱帯アジアを中心とした地域に生育しています。絶滅の危機にある野生種がたくさんあり、現在ワシントン条約で原則的に輸出入が禁止されています。しかし、園芸品種としての遺伝子資源の価値が高いため、違法取引が行われている現状があります。
ボタニ子
つぎは、パフィオペディルムを目で楽しむ、飾りかたを紹介します。
パフィオペディルムを飾る
パフィオペディルムは色彩豊かで、めずらしい独創的な花の形をしています。庭先や部屋飾るとゴージャスな印象になります。また、贈り物の花束に入っていると、目をひき素敵な花です。最近では結婚式のブーケや会場の装飾としてもボリュームがあり、華やかになるため使われてことも多いです。
鉢植え
パフィオペディルムは洋ランのなかで、育てやすい品種で園芸品種も豊富にあります。ユニークな袋の形をした唇弁が特徴的で庭にあると、その姿が独創的でインパクトがあります。個性的で人気が高くなっています。
一輪挿し
パフィオペディルムは一輪でも独特の存在感のある花の姿をしています。たった一輪ですがボリュームがあり、美しく品を持っています。花の色や姿で印象が変わり、デレナティイではかわいらしい印象になります。ロスチャイルディアナムでは個性的でゴージャスな印象をあたえます。
花束
パフィオペディルムは独特の形をしているため、切り花としても惹きつける魅力があります。花の種類が豊富で、色や模様もたくさんあり、どのパフィオペディルムを選ぶかで花束のイメージが変わります。
リース
パフィオペディルムの切り花は、リースやアレンジメントに使うと全体的に独創的で華やかなイメージになります。花の色や模様もさまざまで個性豊かな花の形は、どこかエキゾチックで魅惑的です。
まとめ
パフィオペディルムは花びらの形が袋になっているため、ボリュウームがあり花言葉「優雅な装い」のとおり、1本でも美しい姿ですが、花束の中の存在感ある姿も素敵です。ぜひ、プレゼントにパフィオペディルムの花が入った花束をリクエストしてください。
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出典:写真AC