魅力的な緑色の花42選【㉛~㊷】
㉛葉牡丹
鉢植え、地植えとして人気の葉牡丹には多色あり、緑色もその一つです。地植えの印象が強い葉牡丹ですが、切り花としても人気を集めちます。切り花で出回る葉牡丹は茎の部分が長く、小ぶりでアレンジしやすいサイズです。アレンジに用いるときは、葉に厚みがありしっかりしたものを選ぶのがポイントです。水揚げもよく、花持ちもよいため、長く楽しめますよ。
㉜ムギ
春先の新緑のような緑が鮮やかなムギは、花ではありませんが、近年はアレンジに使われます。生花店で出回っている多くは「オオムギ」です。ナチュラルな花束を作るときにおすすめですよ。茎をカットする際は、葉が落ちる場合があります。葉は傷みやすいため、あらかじめ落としておくのもよい方法です。
㉝チーゼル
チーゼルは、ドライフラワーでも活用される夏の花です。2mほどに成長することもあります。ユニークな見た目と茎の細かいトゲと、花序の大きめのトゲでやや扱いづらい花ともいわれています。ドライフラワーにすると色が抜けてしまうため、きれいな緑を楽しむにはアレンジメントや花束で、生花のまま飾るのがおすすめです。
㉞クルクマ
特徴的な形で縦に伸びるクルクマは、ショウガ科に属する花です。紫がかった品種が多く出回り、夏にぴったりの涼やかさが魅力です。緑色の種類は「エメラルドパゴタ」といい、花束やフラワーアレンジメントのグリーンとして使いやすく、爽やかにまとめあげられます。霧吹きで花全体に水がかかるように保水することが、花持ちを長く保つポイントです。
㉟グロリオサ
グロリオサは、夏の花として知られています。花の形が特徴的で、アレンジメントや花束、リースなど何にでも使え、アクセントになる花です。「ライム」という品種は全てが緑で、夏に涼やかな雰囲気を漂わせる種類です。赤色のグロリオサとあわせてブーケにするのもよいでしょう。ユリ科のため、花粉が気になる方は最初に手で花粉部分だけを取り除いてください。飾るときに汚れずにすみます。
㊱ケイトウ
「ボンベイグリーン」という種類は、名前にグリーンと付くとおり緑のケイトウです。ケイトウ自体が独特の形ですが、緑のケイトウはさらにインパクトを与えるでしょう。まとめて花瓶に飾ると存在感抜群で、本数を控えめにすれば仏花のグリーンとしても使えます。花持ちもよく、夏の暑い時期に涼し気なカラーのアレンジにぴったりの花です。
㊲シキミア
シキミアは、冬の時期に緑と赤の花を咲かせる特徴的な花です。日本のシキミが海外で品種改良されました。葉はシキミと同じく厚めのしっかりした葉で、花束やリースなどでも活躍します。細かい粒のような花がメインになる花を引き立てます。鮮やかな緑色は、花束のグリーンの代わりとしても活躍します。
㊳リューカデンドロン
リューカデンドロンは細く枝分かれし、コロンとした部分が花という見た目が珍しい印象的な植物です。緑色の種類が多く、グリーンの代わりとしても使いやすいため、花束やアレンジメントでも重宝されます。小ぶりなタイプから、大輪の倒れそうになるくらい大きい品種があり、種類の幅の広さがリューカデンドロンの魅力といえるでしょう。
㊴クレマチス
クレマチスの「ピクシー」は春に咲く品種で、愛らしい名前にぴったりの黄緑色の花を咲かせます。つる科の植物の特性を活かせてテーブルリースや、小さなブーケにするなど小花のかわいさをアピールした飾り方もおすすめです。
㊵バニラ
バニラは暖かい気候の南国育ちのため、庭の花木としての地植え栽培は難しい場合もあります。しかし、環境を整えて育てることが可能です。小さく黄緑色の花は、1日だけ咲いてしぼんでしまいます。栽培は容易ではありませんが、ガーデニング上級者や温室栽培が可能な方におすすめの花木です。
㊶桜
桜は、日本の代表的な花木です。ピンクや白い花を咲かせるイメージが強めですが、桜にも緑色の花をつける種類があります。「御衣黄桜(ぎょいこうざくら)」や「園里黄桜(そのさときざくら)」などが知られています。咲き始めは淡くきれいな緑色で、美しい色合いが特徴です。満開になるにつれ徐々に色を変えていく様子は、一般的な桜よりもドラマチックかもしれません。
ボタニ子
花木のなかでも桜は人気だけど、珍しい緑色の桜を庭に植えたら名所になってしまうかも!
㊷キブシ
キブシは、漢字で「木五倍子」と書きます。藤の花のように垂れ下がる花穂が特徴的な花木です。黄緑色の花がたくさん連なって咲く様子は、3月~5月くらいに見られます。まるで黄緑色のぶどうがなっているように見えるかもしれません。寒さにも暑さにも強く、育てやすい花木の一つです。
緑色の花のアレンジ方法
珍しい印象を与える緑色の花は、アレンジでさらにインパクトを強めます。家で飾るとき、親しい人にプレゼントするときに、より美しくみせられるアレンジを覚えておくとよいでしょう。
①グリーン系の花束
グリーン系だけの花でまとめた花束は、シンプルでありながらおしゃれで珍しい印象を与えます。センスのよい友人にプレゼントするときにおすすめです。もしも緑色だけで少し物足りなさを感じたら、差し色に一色だけ別の色を使いましょう。一色なら花束のアクセントになりつつ、緑の美しさが損なわれません。
ボタニ子
白い花なら失敗が少ないよ。淡いオレンジ系もおすすめ!
➂ドライフラワー
長い期間、緑色の花を楽しみたい場合は、ドライフラワーにして飾りましょう。主張の強すぎない緑色の花は、ドライフラワーにしてもどのような雰囲気の部屋にもあいます。ドライフラワーの花束を天井からつるしても、壁に掛けてスワッグにアレンジしてもすてきですよ。
②グリーンリース
グリーン系の花材を多めに使ったリースは、一年を通して部屋に飾れます。夏には爽やかさを、冬にはやさしい温かみを与えてくれるでしょう。定番のクリスマスリースを、グリーン系だけでまとめてみるのもおしゃれです。玄関や壁に飾るだけでなく、キャンドルリースに使うのもおすすめです。
ボタニ子
リースは玄関に飾るだけのものではないんだね。椅子の背に立てかけておくだけでもすてきだよ。
④緑の花手水風アレンジ
近年、寺社の手水舎で花を飾る「花手水」が注目を集めています。季節の花などを水に浮かべた様子はSNSでも話題です。そんな花手水風アレンジを、自宅でもチャレンジしましょう。シンプルな器に水を張り、そこに緑系の花を浮かべます。来客時のテーブルに置くのもよいアイデアですね。
緑色の花を楽しんでみよう!
緑色の花は涼し気な爽やかな印象を与えます。種類によってはブーケやアレンジメントの主役にもなり、使い勝手抜群です。庭木として楽しむのも、趣がありますよ。生花店やホームセンターで見かけたら、ぜひ積極的に取り入れてみましょう。
出典:写真AC