ニラの育て方・栽培方法!家庭で種から育てる場合の管理のコツを解説!

ニラの育て方・栽培方法!家庭で種から育てる場合の管理のコツを解説!

ニラは育て方が簡単で、病害虫にも強く家庭菜園初心者の方におすすめの野菜です。また、ニラは一度種をまくと数年収穫できるのもポイントです。今回は家庭菜園でのニラの育て方について、種まきから植え方、収穫と詳しく解説していきます。

記事の目次

  1. 1.ニラとは
  2. 2.ニラの育て方①種まき(苗づくり)
  3. 3.ニラの育て方②苗の植え方
  4. 4.ニラの育て方③日々の管理
  5. 5.ニラの育て方④収穫
  6. 6.ニラの育て方⑤植え替え
  7. 7.まとめ

ニラとは

出典:写真AC

ニラは中国原産の野菜で、独特の香りが特徴的です。中国料理を中心に様々な料理に使用され、栄養が豊富なので、夏場のスタミナ料理としても人気があります。一度栽培を始めると、1年間で繰り返し収穫できるので家庭菜園で育てると何かと活用できます。

ニラの基本情報

学名 Allium tuberosum
科名 ヒガンバナ科
属名 ネギ属
英名 Oriental garlic
開花時期 8~10月
花色
収穫時期 4月下旬~9月下旬

ニラの種類

出典:写真AC

ニラは、緑色の葉っぱのものが一般的ですが、その他にも2つの種類があります。一つは、暗い場所で栽培して軟白化させた「黄ニラ」です。黄ニラは中華料理でよく利用されますが、特殊な栽培方法で、家庭菜園では作るのが難しいです。もう一つは花茎とつぼみを食べる「花ニラ」です。こちらは家庭菜園でも専用の品種を栽培するか、一般的なものを敢えて花茎を収穫することで食べることができます。

ニラの栄養

出典:写真AC

ニラにはβカロテンや各種ビタミンが豊富に含まれています。匂いの由来である硫化アリルがビタミンB1と結合し疲労回復や免疫力を向上させると考えられ、スタミナ野菜として利用されることが多いです。また整腸作用の効果もあるとされ、古くから胃腸に効く野菜とも言われています。

おすすめの品種

ニラには、さまざまな品種が流通しています。家庭菜園で育てる場合は、病気や気候の影響に強く、休眠期間が短いものがおすすめです。休眠期間が短いことで、収穫できる回数が多くなります。こちらでは、家庭菜園初心者の方でも育てやすいおすすめの品種をご紹介していきます。

大葉ニラ

葉が広い品種で、鮮やかな緑色をしています。休眠期間が短く、長期間収穫できるので、家庭菜園にぴったりです。病気に強く、低温でも高温でも安定して収穫できる点も初心者の方にはおすすめです。また、とう立ちしたものは花ニラとして利用できます。

広巾にら

名前の通り葉の巾が広く、肉厚で柔らかい食感が特徴です。耐暑性、耐寒性が強く育てやすい品種で、初心者の方にもおすすめです。再生力が強く、1年で何度も収穫することが可能です。

テンダーポール

若い蕾が付いたころに花茎を収穫する花ニラ用の品種です。花茎は柔らかく、普通のニラより香りがマイルドで、さまざまな料理に使いやすいです。葉の部分は固く食べられません。花ニラをたくさん楽しみたい方にはおすすめです。

ニラの育て方①種まき(苗づくり)

ニラは種を直接蒔かず、苗を作ってある程度成長してからから植え替えをするのが一般的です。苗の出来栄えによってその後の収穫にも影響が出てきますので、苗作りの方法をしっかりとチェックしてくださいね。

種まきの時期

種まきの時期は、3月上旬~4月上旬ころが適しています。寒さに比較的強いので、他の野菜の種まきができない時期から栽培をスタートできます。その後、順調に育てば6月ころが植え替えの時期です。

苗床の土づくり

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ニラの苗床は日当たりがよい場所が適していますが、それほどスペースは必要ないので畑の隅でも大丈夫です。1平方メートルあたり苦土石灰を100g、化成肥料を200gを目安にまいて、苗床に適した土づくりをしましょう。最後に水はけがよくなるように、高さ10cmほどの畝を立てて完成です。

プランターの場合

それほどたくさん栽培しない場合はプランターでも大丈夫です。プランターに市販の苗づくり用の用土を入れるだけですので、手軽に始めることができます。プランターであれば移動もしやすく、天気によって移動させられるメリットもあります。

種まきの方法

発芽率を上げるために、種まきの前に種を一晩水に浸しておくのがポイントです。吸水させた種は、15cmの間隔で条まきし、土をかけて手の平でしっかりと鎮圧しましょう。ニラの種子は光が当たると発芽しにくいので、覆土はやや厚めにしてください。

種まき後の管理

種まきが終わったら、不織布をベタ掛けして、水やりをたっぷりして土の乾燥を防ぎましょう。状況によって水やりを定期的に行ってください。発芽後、葉が2~3枚に成長したら、込み合っている場所を間引きして育苗していきます。

ニラの育て方②苗の植え方

出典:写真AC

苗が順調に育てばいよいよ植え付けです。ニラの植え方はほかの野菜と少し違って、ただ苗を移植するだけではありません。こちらではニラの植え方を詳しくご紹介していきます。

植え替えの時期

ニラの苗の植え替えは、6月中旬ころに行います。苗の大きさは、高さ20cmほどを目安とし、あまり小さすぎるものは適していません。適した時期に植え替えができるように、種まきの時期をしっかりと守ることが大切です。

定植場所の土づくり

出典:写真AC

苗を植え替える前に、定植する場所の土作りを行いましょう。土づくりの仕方は苗床と同じですが、より広い場所が必要となります。幅60cm、高さ15cmを目安に畝を作りましょう。苦土石灰と化成肥料をまいてよく耕し、畝を作り上げていきます。最後に深さ7~8cmの植え溝を作って完成です。

マルチを張る場合

ニラの栽培では、マルチを張る方法もあります。マルチを張れば、雑草防止や、過度な乾燥の予防、地温を上げる効果が期待できます。しかし、追肥や土寄せをする場合はマルチがあることで作業がしにくくなるデメリットもありますので、ご自身の栽培スタイルに合わせて選んでみてください。

植え替え準備

苗の植え替えはまず、苗床から根を傷めないように苗を優しく抜きます。抜いた苗は20cmを目安に大きいものはハサミで切り詰め、小さいものはそのまま植え替えます。また、ニラの苗は3~5本の苗をまとめて植えるので、予め束にしておくと作業がスムーズに行えます。

植え方

準備をした苗は株間10~15cm間隔で植えていきます。あらかじめ掘った溝に、深さ5~6cmとやや深めに植えるのが植え方のポイントです。ただしこの時に、成長点に土がかからないように注意してください。植えた後はたっぷり水やりをすると、根の活着を早められます。

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ニラの育て方③日々の管理

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