ニラの育て方③日々の管理
もともと丈夫なニラは、それほど管理作業は必要ありませんが、たくさん収穫するためには、土寄せと追肥の作業が大切になります。効果的な作業の方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。
土寄せ
苗が十分に活着したら、3週間に1回程度を目安に土寄せを行いましょう。この時に、成長点を土に埋めてしまわないように注意してください。土寄せをすることによって倒れにくくなり、根もグラつかなくなるので成長を促すことができます。
追肥
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植え替えから1か月後を目安に、化成肥料を1平方メートルあたり20g程度を条間にまいて追肥を施します。この追肥と、土寄せを同時に行うと作業の効率化ができますし、肥料が土に植わってより効果が出ておすすめです。最初の追肥の後は、1か月に1回か、収穫ごとに追肥を行いましょう。
液体肥料も効果的
雨がしばらく降らない場合は、肥料成分が土に染み出にくくなってしまいます。そんな時は、市販の液体肥料を使用すると、追肥と水やりを兼ねることができて効果的です。液体肥料は即効性があり、頻度が多いと肥料焼けの原因となってしまいます。商品によって決められた間隔を目安に、天候や苗の状態を見ながら行ってください。
1年目は収穫しない
順調に栽培がすすむと、夏の時期には食べられるサイズにまで成長します。しかし、1年目のニラは収穫せずに追肥と土寄せを繰り返すことで、2年目以降により多く収穫できるようになります。冬になると地上部が枯れてしまいますが、翌春に新たな芽が出てくるので大丈夫です。
ニラの育て方④収穫
種をまいてから2年目の春を迎えたらいよいよ収穫です。ニラは1年間で何回も収穫できますが、より多く収穫するのにはコツがあります。こちらでは、そのポイントをご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
収穫
ニラは冬の休眠期間を経て、春を迎えたら成長を再開します。その後、葉が20~30cmに成長したら収穫のタイミングとなります。根元を2~3cm残して包丁やハサミで刈り取って収穫しましょう。収穫した後はお礼肥として、株元に一掴み程度の化成肥料をまきます。
繰り返し収穫
春に収穫した後は、7~8月の暑い時期を除いて、秋までに5~6回程度収穫できます。収穫後、20~30日ほどで再収穫できるサイズまで再生します。もしタイミングが悪く、収穫しても食べられない場合でも、そのままではその後の成長に影響がでるので、刈り取ってしまってください。
花茎摘み
夏の暖かい時期になると、花茎が伸びて蕾を付けます。そのまま花を咲かせてしまうと株が弱るので、蕾が見え始めたら早めに摘み取ってください。花茎を摘み取ったものは「花ニラ」とも呼ばれ食べることが可能です。スーパーなどではほとんど手に入らないので、ぜひ食べてみてください。これも家庭菜園ならではの楽しみ方です。
ニラの育て方⑤植え替え
ニラは3年ほど栽培すると、だんだんと葉が細くなってきます。そこで、植え替えに伴う株分けをすることで、新たに健康的な株を育てることが可能です。他の野菜ではあまり行いませんが、ニラならではの植え替えについて紹介していきます。
植え替えの時期
植え替えの時期は、種まきから3~4年目の春に行います。ニラは春になると新たな芽を出しますが、冬の間に発芽のための養分をたっぷりと蓄えています。春に植え替えを行うことで、蓄えた養分を使って一気に成長することができるのです。
植え方
まずはスコップなどを使って、丁寧に株を掘り上げて1株ごとにほぐしましょう。この時に根っこを傷つけないように注意してください。その後は苗の植え方と同じで、大きさをそろえて3~5本の束にして植え付けます。植え付け後の管理も同じように行ってください。
植え替え後の収穫
苗を植え付けた時と違い、植え替え後はその年から収穫することが可能です。収穫サイズに成長したら刈り取って収穫してください。もちろん、収穫後にはお礼肥を与えて繰り返し収穫できるようにしましょう。また3年程度を目安に植え替えを繰り返していきます。
まとめ
ニラの栽培方法についてご紹介しました。ニラの栽培のポイントは株を大きくすることです。土寄せや追肥はもちろん、花茎摘みや植え替えをしっかり行うことによって長く収穫を楽しむことができます。家庭で常時必要な野菜ではないかもしれませんが、育てていると何かと活躍するニラは家庭菜園でおすすめの野菜です。ぜひ育ててみてください。
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出典:写真AC