ハーブとは?
「ハーブ」の語源はラテン語の「herba(ヘルバ)」です。「herba」とは「草」を意味し、主に葉や茎から放つ強い香りが特徴です。その特有の香りをいかし食用や薬、香料などに使われていることから「毎日の生活に役立つ植物」の総称を「ハーブ」といいます。
ハーブの利用方法
「ハーブ」は、古来からヨーロッパで料理や香料の原料、薬、防腐・防虫剤として用いられ、現在は世界各地で親しまれています。身近な活用法では、乾燥またはフレッシュな葉を使った「ハーブティー」や「薬味」、花や葉を乾燥させた「ポプリ」「ドライフラワー」などがあり、西洋医学では鎮静効果や鎮痛効果も期待されています。妊娠中の方や乳幼児が摂取する場合、害を及ぼすものもあるため注意が必要です。
初心者向け基本のハーブ栽培
「ハーブ」は爽やかな味と香りが魅力です。種類によっては栽培に手がかかるものもありますが、今回は「育ててみたいけれど難しいのでは?」という初心者向けの基本栽培方法を詳しく紹介します。基本をしっかりおさえれば家庭菜園やガーデニング、寄せ植えにしてベランダ栽培するなど毎日の生活に簡単に取り入れられます。
初心者向け栽培のコツ①「日当たり」
ハーブ栽培1つ目のコツは「日当たり」です。ハーブの多くは日当たりを好みます。基本的に日当たりのよい場所に植え付けて育てましょう。すでにガーデニングや家庭菜園を実践している場合は、草花や野菜とも共存できるため、簡単に取り入れられます。ハーブならではの花や葉がガーデニングのアクセントに、また家庭菜園では特有の香りから虫よけの効果も期待できます。
初心者向け栽培のコツ②「気候」
栽培のコツ2つ目は「気候」です。ハーブの多くは、主に地中海沿岸などで自生しています。ヨーロッパを原産とするハーブには、地中海気候の特徴であるカラッとした湿気の少ない晴天が適しています。一方で、ピザやソースとして親しまれている「バジル」はアジア原産のハーブです。ヨーロッパ原産のものとは異なり、高温多湿の環境が栽培に適しているため、育てるハーブによって環境に注意しましょう。
初心者向け栽培のコツ③「水やり」
栽培のコツの3つ目は「水やり」です。ハーブには湿気の少ない環境を好むものと、ある程度の湿度が必要なものがあります。乾燥を好むハーブには、水はけのよい土を使い「水やり」の際にも土の表面がしっかりと乾いてからたっぷりと与え、湿気をため込まないよう風通しのよい場所で育てます。一方、湿度が必要なものは、過度の乾燥は避けて育てる環境をつくるよう注意しましょう。