初心者でも栽培できる秋のハーブ4選
秋は涼しく、ハーブにとっても心地よい季節です。食欲の秋にピッタリのハーブもたくさんあります。ガーデニングやプランターで寄せ植えに挑戦してみましょう。
①ミント
ミントは、ハーブの代表的な存在で広く親しまれています。さまざまな種類があり、お菓子の香料としてはもちろん、ハーブティーや精油、薬などに用いられます。「パイナップルミント」や「アップルミント」「ペパーミント」などが主流です。
植え方のポイント
ミントは非常に生育旺盛で、簡単に育ちます。寒い時期には、地上部は枯れますが、翌年再び芽を出します。家庭菜園など地植えの場合は、地下茎を伸ばし増えるため、ほかの植物や野菜の成長が妨げられないように工夫が必要です。
科名/属名 | シソ科/ハッカ属 |
原産国 | 中南米・西アフリカなどを除く世界各地 |
草丈 | 20~100cm |
耐寒/耐暑 | 共に強い |
耐湿/耐乾 | 共に普通 |
活用法 | 香料/ハーブティー/薬/ポプリ |
②パクチー
パクチーは、タイ料理などには欠かせないハーブです。独特の香りと味がクセになると人気を集めています。ベランダなどでほかのハーブと寄せ植え栽培し、つみたてを料理に加えると格別です。
植え方のポイント
パクチーは、日当たりと風通しのよい場所を好みます。暑い時期の日差しは葉が固くなる原因のため、鉢植えにし室内への退避がおすすめです。耐湿性に乏しく、水やりも土の表面が乾いてから行います。
科名/属名 | セリ科/コエンドロ属 |
原産国 | 地中海 |
草丈 | 約30cm |
耐寒/耐暑 | 普通/弱い |
耐湿/耐乾 | 弱い/普通 |
活用法 | タイ料理/ベトナム料理/薬 |
③ラムズイヤー
ラムズイヤーはシルバーグリーンの葉が特徴のハーブです。白くやわらかい毛で覆われた葉が「羊の耳」に似ていることから、この名がついたといわれています。ハーブのイメージは薄いですが、葉には香りがありドライフラワーやポプリで楽しめます。
植え方のポイント
ラムズイヤーは、高温多湿が苦手です。雨の時期に葉が濡れると少々見た目が悪くなるため、鉢植えにして室内や庇(ひさし)のあるベランダなどでの栽培をおすすめします。シルバーグリーンの葉を活かして寄せ植えにすれば、おしゃれなアクセントになります。
科名/属名 | シソ科/イヌゴマ属 |
原産国 | オーストラリアを除く温帯地域 |
草丈 | 15~30cm |
耐寒/耐暑 | 強い/やや弱い |
耐湿/耐乾 | 弱い/普通 |
活用法 | ドライフラワー/ポプリ |
④オレガノ
オレガノは、ピザなどのイタリア料理には欠かせないハーブの1つです。ほんのり辛みがあり、料理やソースのよいアクセントになります。主に葉を乾燥させたものがスパイスとして販売されていますが、栽培すればかわいらしい紫色の花も観賞できます。
植え方のポイント
オレガノは、地中海原産のハーブです。耐寒・耐暑性に優れており、初心者でも手軽に栽培できますが、耐湿性に乏しいため日当たりのよい場所で乾燥気味に育てます。土の表面がしっかり乾いたらたっぷりと水やりしましょう。
科名/属名 | シソ科/ハナハッカ属 |
原産国 | ヨーロッパ |
草丈 | 30~100cm |
耐寒/耐暑 | 強い/やや強い |
耐湿/耐乾 | 弱い/強い |
活用法 | 肉料理/ドライフラワー/ポプリ/精油 |
初心者でも栽培できる冬のハーブ1選
冬におすすめのハーブは、ローズマリーです。日本の気候にも適しており、比較的初心者にも簡単に育てられるおすすめのハーブです。家庭菜園や地植えの場合は、水やりを控えるなど少々コツが必要ですが、基本をおさえて楽しみましょう。
①ローズマリー
ローズマリーは、その強い香りが特徴です。定番のハーブとして初心者にも人気があり、肉料理によく使われます。ヨーロッパでは古くから親しまれ、薬の役割も担っていました。
植え方のポイント
ローズマリーは、地中海を原産とするハーブです。耐暑・耐乾性に優れ、よく育ちます。家庭菜園や庭でも楽しめますが、草丈100cm以上になるためこまめな剪定が必要です。基本的に丈夫ですが、耐寒性に少々乏しく、寒い時期には対策が必要です。
科名/属名 | シソ科/マンネンロウ属 |
原産国 | 地中海 |
草丈 | 30~100cm |
耐寒/耐暑 | 普通/強い |
耐湿/耐乾 | 普通/強い |
活用法 | ハーブティー/肉料理/ポプリ/薬 |
まとめ
ハーブはその特有の香りや効能を活かし、ドライフラワーやポプリ、香料や精油として親しまれています。料理のアクセントや食材としても活用されており、数種類のキッチンハーブを寄せ植えにすれば、簡単に異国の雰囲気を味わえます。市販の「ハーブ用培養土」で栽培できるのも嬉しいポイントです。初心者の方も、ぜひハーブ栽培に挑戦してみてください。
出典:写真AC