12月に植える・育てられる野菜④玉ねぎ
玉ねぎは冬越しさせて育てる野菜として、よく挙げられます。収穫できるまで時間はかかりますが、大がかりな防寒対策が必要なく、意外にもはじめてでも挑戦しやすい野菜ですよ。種まきと畑や植え付ける時期にうまく育てるコツがあるんです。
栽培時期 |
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育成気温 | 15~20℃ |
おすすめ品種
- 泉州黄、貴綿、ソニック(早生種)
- ネオアース、ノンクーラー(中晩種)
- 湘南レッド(サラダ向け・赤玉ねぎ)
玉ねぎの育て方
土づくり・種まき
玉ねぎもプランターで簡単に栽培できる野菜です。培養土を用意するだけで十分ですが、自分で土づくりを行う場合は、酸性にならないようにしてください。玉ねぎを育てるときは、種をまく時期が重要。早生種は9月以降、中晩成種は9月下旬なので、適切な種まきのタイミングを守りましょう。植えてから80~90日で収穫できる、タネ球を使う方法もあります。
栽培方法・収穫
発芽して草丈が3~4cmになったら間引き、苗の直径が7~8mmになったら、畑や家庭菜園に植え付けていきます。タネ球の場合、草丈が3〜4cmになったら、化成肥料を与え始めてください。玉ねぎの収穫期は11月中旬あたりからで、十分に大きくなると、葉が横に倒れてきます。収穫した玉ねぎは風通しのいい場所で乾燥させると、長期間保存できますよ。
12月に植える・育てられる野菜⑤さやえんどう
ビタミンCや食物繊維を含む緑黄色野菜。さっと茹でると、緑色が鮮やかですよね。「さやえんどう」「スナップえんどう」「実えんどう」の食べ方の違う、3種類に分かれます。寒さに強く、簡単な防寒対策で育てられますよ。
栽培時期 |
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育成気温 | 15~20℃ |
おすすめ品種
- シャンパーニュ(さやえんどう・甘みが強い)
- グルメ(スナップエンドウ)
- 久留米豊(実エンドウ)
さやえんどうの育て方
土づくり・種まき
さやえんどうは連作を嫌うので、3〜4年は間を空けて栽培してください。さらに高い湿気も大敵なので、水はけが悪い土地の場合、注意が必要です。種まきの2週間前に、苔土石灰と元肥を混ぜ、よく耕して置きます。種は3㎝ほどの穴を掘って、4〜5粒ずつまいてください。種まき後は土をかけて水をたっぷりやりましょう。一週間ほどで発芽しはじめます。
栽培方法・収穫
間引きは本葉が数枚でてきたところで、生育が良いものを残し、残りを除きます。秋まきのさやえんどうは早く植えると枝が増え、開花が早まりますが、耐寒性が落ちる点に気をつけましょう。つる有りの種類は、つるが15cmほど伸びてきたら支柱を立ててください。さやえんどうの種類によって、収穫可能な状態が変わります。しかし、開花後25日以内が一つの目安になるでしょう。
12月に植える・育てられる野菜⑥そら豆
タンパク質やミネラル分が豊富で、ビールのおつまみに最適なそら豆。育てるのにさほど手間がかからず、初心者向けの野菜です。発芽した直後は耐寒性が高いですが、大きくなり始めたら、しっかり防寒対策をしましょう。
栽培時期 |
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育成気温 | 15~20℃ |
おすすめ品種
- 一寸ソラマメ
- 伊豆早生
- 河内一寸
- 打越一寸
そら豆はどの品種も簡単に家庭菜園で育ちますよ。初心者は苗を植え付けるのがおすすめ!
そら豆の育て方
土づくり・種まき
そら豆は酸性の土と連作を嫌う作物。露地栽培の場合、4年以上間隔を空けます。家庭菜園の場合はプランター栽培が簡単でおすすめですよ。用土は培養土や野菜の土を用意しましょう。そら豆は発芽率が低いので、まず種をポットで育てます。本葉が3~4枚出てきたころ、育ちすぎていないものを選び、プランターに植え付けてください。
栽培方法・収穫
湿気に弱いので、冬の間は水やりの回数を減らして育てます。草丈が20cmほどになったら、追肥を始めましょう。花がついて生育が早くなったら、さらに追肥をしていきます。側枝が伸びはじめたら、支柱を立ててください。そら豆の収穫は開花から35日を過ぎたころから可能です。さやが下を向くようになったら、旬を逃さないうちに収穫しましょう。
まとめ
12月でも栽培を楽しめる野菜をご紹介いたしました。寒さ対策をしっかりすれば、冬でも十分、家庭菜園を楽しむことができます。愛情をこめて育てた野菜は味も格別ですよ。プランターで簡単に育てられる野菜も多いので、冬の野菜づくりにぜひ挑戦してみてくださいね。
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出典:写真AC