エンジェル・トランペットの育て方!水やり・肥料など管理のコツは?

エンジェル・トランペットの育て方!水やり・肥料など管理のコツは?

エンジェル・トランペットとはラッパのような花を下向きに咲かせる植物です。別名をキダチチョウセンアサガオといい、育て方も初心者にやさしい花です。そこで、エンジェル・トランペットの置き場、水やりや肥料などの育て方と、害虫や毒性など管理のコツについて解説します。

記事の目次

  1. 1.エンジェル・トランペットとは?
  2. 2.エンジェル・トランペットの特徴
  3. 3.エンジェル・トランペットの育て方
  4. 4.エンジェル・トランペットに似た植物とは?
  5. 5.まとめ

エンジェル・トランペットとは?

出典:写真AC

エンジェル・トランペットは、トランペットのような花を下向きに咲かせる植物です。その名のとおり、天使が持つラッパのような花ですね。一株でとても大きく育ち、たくさん花を咲かせ豪華な庭を演出してくれますよ。そこで、エンジェル・トランペットとの特徴や、肥料や水やりなど育て方、害虫や毒性について管理のコツを詳しく解説します。

基本情報

学名 Brugmansia
科名 ナス科
属名 キダチチョウセンアサガオ属
和名 キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)
別名 ダチュラ・ブルグマンシア
原産地 熱帯アメリカ
樹高 1~3m
開花時期 5~11月
花色 白、ピンク、オレンジ、黄

名前の由来

エンジェル・トランペットの名前の由来は「花の形が天使が持つラッパに見えたから」といわれています。しかし、この名前は園芸用に使われている呼び名(商品名)で、正式には「ブルグマンシア」という名前になります。見た目の印象からエンジェル・トランペットの方が広く知られています。

花言葉

エンジェル・トランペットの花言葉は「愛嬌」「変装」「偽りの魅力」「あなたを酔わせる」です。かわいい花の形に反し、毒性をもつ特徴から考えられた花言葉です。この毒は麻酔薬に使われることがあります。

エンジェル・トランペットの特徴

出典:写真AC

エンジェル・トランペットの原産地は熱帯ですが、比較寒さに強い特徴をもっています。品種によっては、夕方になると香りを放つ種類もあり、南国の暖かな雰囲気をかもし出してくれます。

長く咲く花

出典:写真AC

花の特徴は、下向きに長いラッパの形をしていることです。色は基本的に白ですが、ピンクやオレンジ、黄色もあります。春から秋にかけて長い期間咲き、庭植えにして大きく育てると、一度に50輪以上のたくさんの花を咲かせます。

ボタ爺

ボタ爺

夕方になると甘い香りを漂わせるんじゃ!

葉と草丈

葉は20cmほどの大きさで楕円形をしています。草丈は1~3mと大きく成長し、枝がよく分枝するため葉が生い茂っているように見えます。秋に株元から1mほど残し、切り戻しをすると翌年も元気に育ちます。

毒性

エンジェルト・ランペットは毒性をもつ植物です。花にも葉にもアルカイド系の毒をもっているため、傷ついた手で触ると危険です。また、食べると嘔吐や幻覚作用をおこしてしまいます。鑑賞用として普通に育てていれば問題ありませんが、小さい子供がいる家庭は触ったり間違って口に入れないように注意が必要です。

エンジェル・トランペットの育て方

出典:写真AC

エンジェル・トランペットの原産地は熱帯アメリカで暑い地域ですが、寒さに強い特徴があり、栽培しやすく初心者におすすめの植物です。そこで、エンジェル・トランペットの置き場所、水やりや肥料、注意する害虫など家庭での育て方と管理のコツを解説します。

育て方①置き場所は日の当たる所

日光のよく当たる場所を好むため、庭に植えるときは日当たりのよい場所に植えます。また、強い風にあたると傷みやすいため、風当たりの弱い場所を選びましょう。鉢植えの場合は、冬は置き場を室内に移してもよいです。

育て方②水やりは毎日行う

出典:写真AC

春から秋はほぼ毎日水やりを行います。特に夏の猛暑の時期はすぐに葉がしおれてしまうため、1日2回たっぷり水やりを行う必要があります。水を吸い上げる力が強く、株が大きくなると一層多く水分が必要になります。土の表面が乾かないようにこまめに水やりを行いましょう。

ボタニ子

ボタニ子

夏は水をたっぷりあげるほうがいいんだね!

ボタ爺

ボタ爺

冬は根腐れに注意が必要じゃ!水は少しでよいぞ!

育て方③肥料は切らさない

春から秋の生育期は肥料を切らさないようにします。肥料が不足すると葉が変色し散ってしまいます。花が咲かないこともあるので、生育期は月1回緩効性の肥料を与えるようにしましょう。冬は肥料を与える必要はありません。

育て方④害虫はヨトウムシに注意する

葉が食べられているときは「ヨトウムシ」が発生していることがあります。ヨトウムシは漢字で「夜盗虫」と書き、夜に活動するため昼間は見つけにくい害虫です。イネ科以外のほとんどの植物を食べるため、エンジェル・トランペットも葉が食べられることがあります。夜に懐中電灯で照らしながら取り除くようにしましょう。

育て方⑤芽かきでわき芽を取り除く

枝や葉が生い茂ると栄養が分散され、風通しが悪くなり病気になりやすいため「芽かき」を行う必要があります。芽かきとは、不要なわき芽を取り除くことをいいます。この芽かきを5~6月ごろ、根本から新しい芽が出てきたら大きく育つ前に切ります。

ボタニ子

ボタニ子

枝を切って風通しをよくしてもいいね。切った枝を挿し木にすると簡単に増やせるよ!

ボタ爺

ボタ爺

枝を20cmほど切って土に挿しておくだけじゃ!

エンジェル・トランペットの育て方

  • 日当たりのよい場所に置く
  • 水やりを毎日行う
  • 肥料を切らさない
  • ヨトウムシに注意する
  • わき芽を取り除く

エンジェル・トランペットに似た植物とは?

Photo bybinghamdi

エンジェル・トランペットに似た植物に「チョウセンアサガオ」があります。花の形がよく似ているため、一見すると間違えてしまいますが、花の向きに大きな違いがあります。

上向きに咲くチョウセンアサガオ

Photo byL_A_V

エンジェル・トランペットは下向きに花を咲かせますが、チョウセンアサガオは上向きに花を咲かせます。花がよく似ており、エンジェル・トランペットの近縁種になります。江戸時代に薬用として東南アジアから渡来し、アサガオに似ていることから「チョウセンアサガオ」と名付けられました。この花も毒性があるため取り扱いに注意が必要です。

まとめ

出典:写真AC

エンジェル・トランペットは正式名をブルグマンシアといいますが、そのラッパの花の形から、ラッパ草やエンゼルトランペットとも呼ばれています。たくさんの垂れ下がった花々は、豪華で賑やかな南国の雰囲気があります。寒さに強い特徴を生かし、家庭で育ててみてはいかがでしょうか。

sacchi
ライター

sacchi

子育てと介護に励む主婦ライターです。信州の豊かな自然の中で、たくさんの植物に囲まれて育ちました。娘のアトピー改善のために、薬膳料理に奮闘中です。

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