ネコノメソウの種類③ヤマネコノメソウ(山猫の目草)
【基本情報】
名前 | ヤマネコノメソウ |
和名 | 山猫の目草 |
学名 | Chrysosplenium japonicum |
高さ | 10cm~20cm |
特徴
北海道~九州地方に分布し、山地の林や岩のそばなどに自生します。ネコノメソウと違い株はランナーをつけず、株の根本から枝分かれして大きくなります。3月~4月の開花後につくさく果は楕円形で、果皮が裂けるとお椀のように広がります。
ネコノメソウとヤマネコノメソウの見分け方
葉の形と葉柄の付き方で見分けられます。
- 葉の形…ヤマネコノメソウの葉は丸く扇を開いたような形で、ネコノメソウは三角に近い形です。
- 葉柄の付き方…ネコノメソウは対になって生じ、ヤマネコノメソウは互生で生じます。
ネコノメソウの育て方
ネコノメソウは、地植えや鉢植えで育てられます。暑さと乾燥にやや弱い一面をもつため、管理では水の与え方が大切なポイントになります。ここでは鉢植えで育てるときの管理の仕方を紹介していきます。
育て方①場所
春や秋は日当たりのよい場所に置き、夏は直射日光の当たらない半日陰か、木漏れ日の落ちる場所で管理します。冬は霜が落ちないよう縁側近くに移動するか、ビニールなどで全体を覆い鉢内が凍結しないよう注意しましょう。
育て方②水やり
夏や秋の気温が高い時期は、1日に1回程度、植木鉢の中にたっぷりと水を注いで土が乾かないようにします。気温が低い春のはじめや冬の時期も、用土が乾ききらないよう霧吹きなどで水を与え、適度な湿り気を保ちましょう。1年を通し土が湿っている状態にキープすることが栽培のポイントです。
育て方③用土
山野草のネコノメソウには、水持ちと水はけがよい土が適しています。市販の山野草の土が使用できるほか、小粒の赤玉土と桐生沙(きりゅうずな)に、少量の腐葉土をブレンドした用土で育てることができます。
育て方④肥料
新芽がでる時期と開花後に、固形の緩効性肥料を与えます。茎や葉、花芽などの成長を促進し、花後の株を元気にする効果が期待できます。
まとめ
裂けた果実のようすが瞳孔を細めた猫の目に似ているネコノメソウ(猫の目草)は、親株からランナーをつぎつぎに伸ばして成長します。北海道の釧路湿原にも自生し、湿った場所を好む性質のため、栽培では土が乾燥しないように管理することが大切です。地植えだけでなく鉢植えでも育てられるので、初めての人は比較的管理しやすい鉢植からチャレンジするのがおすすめです。
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出典:写真AC