葦簀(よしず)とは?素材のヨシはどんな植物?簾(すだれ)とは違う?

葦簀(よしず)とは?素材のヨシはどんな植物?簾(すだれ)とは違う?

夏の強い日差しと虫の侵入をさえぎる葦簀(よしず)簾(すだれ)は、湿度の高い日本の夏を天然の涼風で快適に過ごすことができる自然素材のブラインドです。葦簀(よしず)と簾(すだれ)の具体的な違いや取り付け方など、この夏からお使いいただける夏対策をご紹介いたします。

記事の目次

  1. 1.葦簀(よしず)とは
  2. 2.葦簀(よしず)の4つの利用例
  3. 3.葦簀(よしず)の長所と効果
  4. 4.葦簀(よしず)の素材ヨシとは
  5. 5.簾(すだれ)とは
  6. 6.簾(すだれ)5種類を紹介
  7. 7.葦簀(よしず)と簾(すだれ)違い
  8. 8.まとめ

葦簀(よしず)とは

葦簀(よしず)の意味と特徴

葦簀(よしず)の葦(ヨシ)はイネ科の多年生植物です。一方、簀(ず)はヨシの茎を粗く編んだむしろです。葦簀(よしず)は、「よしすだれ」ともいわれるように簾(すだれ)の一種ですが、素材に葦(ヨシ)を使うことで、主に、大型で軒下やベランダの掃き出し窓に立てかけて使われるものを葦簀(よしず)と呼んでいます。

【葦簀】①ヨシの茎で編んだすだれ。よしすだれ。②ヨシをあらくすだれのように編んだもの。たれ下げず縦に使うこともある。ヨシの簀。

葦簀(よしず)の4つの利用例

①日よけ虫よけブラインド効果

葦簀(よしず)は素材のヨシを粗く編むことによってヨシとヨシの間に空間を作りに日差しを遮りながら風を通し、大きな虫の侵入も防ぐことができます。軒先やベランダなどに立てかけて使うため、室内と葦簀(よしず)との間に日陰のスペースができ地面からの照り返しを防ぐ利点もあります。

②葦簀(よしず)天井

日本書紀に葦原と言う文言があり、「葦簀天井」は江戸時代以前から日本の暮らしに取り入れられていたと示されています。葦簀(よしず)の素材であるヨシは中空植物(茎の中が空洞)で、音や湿気の吸収性が高く、その長所を生かした葦簀天井が現在も使われています。また、色合いや風合いなど自然ならではのバラツキが居心地のよい空間つくりとして人気があります。

③葦簀(よしず)のついたて

葦簀(よしず)は中庭のフェンスや露天風呂の塀など和の要素を持つ目隠しにも使われます。ヨシの風合いを生かし周囲との調和も保たれ設置費用も比較的安価で経済的です。目隠し、日よけ、風通しと3拍子揃った葦簀(よしず)に囲まれると夏の日差しの中でもリラックスし気持ちよく過ごすことができます。また、寒冷地では防雪棚のように葦簀(よしず)を使い、雪の吹込みを防ぐことにも利用されています。

④店先や野外での利用

設置が簡単!

その他では、葦簀(よしず)の特徴を生かし海の家など簡易的な建物の屋根や壁、屋台のついたてなどでもみられます。また、夏の野外スポーツ開催の時など暑い日差しや直射日光を避ける休憩場所にも使われます。

葦簀(よしず)の長所と効果

葦簀(よしず)は素材のヨシの吸水性を利用し、暑い夏は葦簀(よしず)にジョウロなどで水をかけると風が冷やされ体感的に2℃位涼しく感じます。また、雨の日や夕立の時など葦簀(よしず)を立てかけて置くことで雨水が入ることを防ぎ、同時に冷やされた風を室内に運ぶことができます。

葦簀(よしず)の素材ヨシとは

ヨシの特徴

読み方 ヨシ、アシ
学名 Phragmites australis(フラグミテス オーストラリス) 
科目 イネ科 ヨシ属アシ属 
別名 難波草(なにわぐさ)、浜荻(はまおぎ)
植物のタイプ 多年草 
英名 Reed

ヨシの花の特徴

ヨシの花は見かけることは少ないですが、晩夏から秋なかばにかけて褐色系の紫の花が穂先に円錐花序(えんすいかじょ)という形状でついていきます。

ヨシの葉の特徴と利用法

ヨシの葉は、平たい針系(はりけい)の形で最長では60cmにもなり、秋にはあずき色に紅葉します。特徴は太い葉柄と葉の付け根が茎に巻き茎に見えるところです。ヨシの葉は昔から食べ物を包むのにも利用され、押し寿司を包み独特の香りづけをした「葦の葉寿司」や五月の節句に食べるチマキなどがあります。

ヨシの茎の特徴

写真のように、中が空洞になっているのが、ヨシの茎の特徴です。

ヨシの特性と生息地

日本では北海道から沖縄までヨシは育つことができ、その生長は早く2~3カ月で2メートルにもなります。主に水辺、湿原を生息場所としヨシの群生地は多種な昆虫や魚類、クリスゲラ、セッカ、オオセッカ、シマセンチュウ、オオヨシキリといった鳥類など水辺の生きものたちの住みかとなります。

ヨシの名前の意味・由来

学名Phragmites(プラグミテス)の意味

ヨシは学名で”Phragmites”といいますが、ギリシャ語の「垣根」という意味を持ち、ヨシの並んではえる様子が垣根に似ていることから由来しています。

ヨシとアシ2つの呼び名がある意味由来

日本名のヨシはおよそ平安時代までは「アシ」と呼ばれていました。しかし、その後人名や土地の名前に縁起のよい好字(めでたい文字)が一般化され、「アシ」についても「悪し」を想像させるので反対の意味の「良し(ヨシ)」が使われるようになりました。

葦簀(よしず)ヨシの生産地

葦簀(よしず)は全国的で生産することはできましたが、大きな産地として淀川水系、琵琶湖周辺、渡良瀬遊水地、北上川などが盛んでした。中でも、琵琶湖の周辺はヨシが育つのに適した40もの小さい湖沼が点在し明治時代から昭和にかけて多くの「ヨシ屋」が品質の良いヨシを育て、赤く美しい近江のヨシとして大阪や京都、福井や金沢などに材料のヨシや製品の葦簀(よしず)出荷していました。しかし、現在では外国から輸入されるの安価なヨシ・葦簀(よしず)が増え日本の生産量は減少しています。

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次のページでは簾について説明するよ!

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簾(すだれ)とは

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