枝垂れもみじの剪定方法
枝垂れもみじの剪定はなるべく細い枝を残し、太い不要な枝を間引くような感じにするとうまくまとまります。また、木の内側に向かって伸びた枝は取り除きましょう。剪定を失敗しないためには、元枝の下に伸びる枝を選んで切っていくといいですね。
剪定のコツ
枝垂れもみじの剪定のコツは、幹近くに大きな空間を作るようなイメージで、外側の上に伸びる枝を残すことです。このように剪定しておくと、幹に近い枝まで太陽を当てることができます。
剪定をしないでおくとどうなるのか
剪定をしないでおくと、枝葉が茂り密集していきます。こうなると、風通しも悪く日当たりもよくありません。害虫や病気の発生原因にもなりますので、風通しよく樹形を整えて剪定してあげましょう。
庭のシンボルツリーとしての枝垂れもみじ
ここ数年とても注目されているシンボルツリーとは、家の外構の決め手となる重要な樹木のことです。どのようなシンボルツリーを選ぶのかによって庭の印象が違ってきますね。
シンボルツリーの特徴
シンボルツリーの特徴は、家の外構に植える庭木のうちで、エントランス近くか一番目立つ場所に植えられる庭の主役となる樹木のことです。
庭を華やかに演出
枝垂れもみじの最大の特徴である新芽の紅色は独特の世界観が作れます。存在感もありシンボルツリーとしても最適です。独特の曲がりのある幹から四方に枝を垂らす枝垂れもみじは和風でも洋風でも合わせやすい特徴もあります。
成長が遅いので手入れが簡単
枝垂れもみじは成長がゆっくりで樹高も高くなりにくいです。そのため、剪定で手の届かないようなこともなく、形を整えることが簡単です。
葉の色を楽しむ
枝垂れもみじは葉っぱの色が何度も変わっていくことで、それぞれの季節感も楽しめます。
出芽時期
他の木が緑の新芽を出す時期に、紅色に新芽で楽しませてくれます。
紅葉時期
やや褐色がかった紅色になります。赤く紅葉するモミジと比べると趣があり渋みのある紅葉が楽しめます。
枝垂れもみじの種類
さいごに、もみじの種類を紹介しましょう。もみじ(カエデ)の種類は多種多様です。日本産の種に属する園芸品種は200~400種類と言われています。また、もみじとカエデの違いですが、園芸界では葉の形によってその種類を呼び分けています。葉の切れ込みが深く数が多いものをモミジ、浅く少ないものをカエデと呼んでいます。
青枝垂れ
青枝垂れは、その名の通り枝葉の青で枝が垂れるモミジ全般を呼びます。一般的に「青枝垂れ」と呼ぶものは、枝葉の切れ込みが大きく、かつ葉の縁がギザギザしている数品種のことです。姿は紅枝垂れとほぼおなじです。しかし、紅しだれの新芽が紅色に対して、緑色であることが青枝垂れと見分けるポイントになります。
青枝垂れの由来は枝の色
青枝垂れの名前の由来は冬でも枝が青いことから付けられたとされています。
和風庭園に青枝垂れは良く似合う
青枝垂れの枝振りと緑色の葉は和風庭園にぴったりです。そのため、もっとも多く和風庭園に青枝垂れは使われています。
その他のモミジの種類
ヤマモミジ系
野村
オオモミジの品種名です。別名「ノウシ(濃紫)」とも呼ばれ、葉の色が変わっていく特徴があります。新芽は白い綿毛を被り、葉が開くと美しい紅色になります。さらに夏過ぎの葉色は緑色が目立ってきます。
出猩々(でしょうじょう)
出猩々の特徴は枝垂れもみじと同様に若葉は鮮やかな紅色で、葉は小型でやや深く裂けるが裂片幅が広いことです。また、夏には葉は涼やかな緑色となるため、和風庭園によく好まれています。
トウカエデ系
唐カエデ
別名「サンカクカエデ」とも呼ばれます。浅く三つに裂けた葉の形が特徴的なカエデです。大気汚染などの公害に強いため、街路樹などに利用されています。
宮様カエデ
トウカエデ系の中でも照り葉で丸みを帯びた葉型が特徴の宮様カエデは、盆栽家に人気があります。秋の黄葉、紅葉が美しく、丈夫で扱いやすいこともその理由です。
ハウチワカエデ系
板屋
板屋はカエデの種類ではもっとも大きく育ちます。また、花が目立つ種類であるため、地方によっては「ハナカエデ」「ハナノキ」と呼ばれています。大きな葉は黄色に紅葉します。
舞孔雀
舞孔雀は、羽を広げた孔雀のように華やかな葉の形を持つカエデです。美しく深い切れ込みの入った葉は、秋になると鮮やかな赤、オレンジ、黄色など紅葉が楽しめます。
まとめ
枝垂れもみじの育て方に難しいことはありません。元々強健な枝垂れもみじですから、耐寒性があり全国で栽培が可能です。育て方のポイントは乾燥を防ぎ、夏の強い日差しに気を付けることです。また、新芽の時期に発生するアブラムシの駆除も必要です。庭にシンボルツリーとしても最適な枝垂れもみじは、四季で違う印象が楽しめます。
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出典:写真AC