知る人ぞ知るお菓子「ハスカップジュエリー」
北海道土産と言えばどのようなものを思い浮かべますか?六花亭の「バターサンド」?それとも石屋製菓の「白い恋人」?それとも数々の海産物でしょうか。そんな数々の人気のお土産と長年競い合ってきたお菓子、「ハスカップジュエリー」をこの記事ではご紹介します。その他にもハスカップ使用のお菓子もご覧ください。
ハスカップとは
まず初めに、「ハスカップ」について簡単にご説明しましょう。ハスカップとはブルーベリーなどと同じベリー系の果実です。スイカズラ属スイカズラ科に分類され、和名はクロミノウグイスカグラと呼ばれています。
名前の由来
アイヌ語の「ハシカプ」が名前の由来で、古くから不老長寿の薬として北海道で大切にされてきました。苫小牧では「ゆのみ」という独自の呼び名も持ち、親しまれてきたことがよくわかります。
産地は厚真町がナンバー1!
北海道に自生していたハスカップですが、農業としての一大産地は北海道の中でも厚真町が1位となっています。新千歳空港から30kmほど南下した、海に面した町です。現地ではハスカップ狩り体験も行われていますので、北海道観光の際にはぜひ訪れてみましょう。
白い花の後に青い実がなる
画像からも分かるように、木の形や花の色、実の色などは非常にブルーベリーによく似ています。実の形はブルーベリーが丸いのに対し、ハスカップは細長く楕円形をしています。気になる味はブルーベリーによく似ています。もともとは酸味の強い果実でしたが、品種改良によって甘みのあるものも出回るようになりました。
食べ方は加工食品がメジャー
生の果実は傷みやすいため流通が難しく、ジャムやハスカップジュエリーのようなお菓子に加工される方法がメジャーとなっています。北海道を訪れた際に生の実を食べる機会があれば、それは貴重な体験なのでぜひ味わってみてくださいね。
栄養・効能
加工されて流通されることが多いハスカップですが、その栄養価は非常に高く、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。カリウム、マグネシム、カルシウムなどといった成分はブルーベリーの2~3倍多く、コラーゲン生成や老化防止といった効能が期待できるビタミンCに至っては、ブルーベリーの約5倍!さらには抗酸化作用が期待できるポリフェノールも豊富に含まれており、まさに不老長寿の薬と言われてきたのもうなづける果実です。
ボタニ子
同じく奇跡のフルーツ、シーバックソーンについて詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
ハスカップジュエリーとはどんなお菓子?
ハスカップの食べ方やその栄養、期待できる効能についてご紹介した後は、いよいよこのお菓子の魅力に迫っていきましょう。1つずつ個包装になっているので、お土産として職場などで配るのにもおすすめですよ。
ハスカップジュエリーは4つの素材からなるお菓子
ハスカップジュエリーは大きく4つの素材が組み合わさったお菓子です。ハスカップとクランベリーが合わさったジャムと、アーモンドプラリネが隠し味のバタークリームがクッキーにサンドされ、さらにその周りをチョコレートでコーティングしてあります。贅沢な数々の素材を絶妙なバランスで組み合わせたまさに夢の競演を果たしたお菓子なのです。
随所に光るハスカップジュエリーのこだわり
チョコレート、バタークリーム、クッキー、そしてハスカップジャムと個性の強い4つの素材の調和をとるために、随所にこだわりが光るのもハスカップジュエリーの魅力です。バタークリームには隠し味としてアーモンドがふんだんに使われたアーモンドプラリネが練り込まれ、コーティングのチョコレートは特別にフランスから輸入したチョコレートを使用しています。
ハスカップ使用のおすすめお菓子
ハスカップジュエリーが北海道を代表するハスカップ使用のお菓子と言えますが、その他にもハスカップを使用したお菓子は北海道には盛りだくさん!その中でもおすすめのものをご紹介します。
六花亭「六花のつゆ」
バターサンドで名をはせた六花亭からもハスカップを使用したお菓子が販売されています。ハスカップのリキュールを上品な砂糖の薄い膜でそっと包んだボンボンで、口に入れて砂糖の膜がはじけた瞬間、口の中一杯にハスカップの香りと酸味が広がる繊細なお菓子です。ハスカップの他にもワイン、ブランデー、梅酒などのバラエティーがあります。
三星「よいとまけ」
「日本一食べずらいお菓子」と言われながらも食べるとやみつきになると評判のお菓子です。その歴史は半世紀に及ぶまさにハスカップのお菓子の先駆けともいえるのが三星の「よいとまけ」です。チョコレートやクッキーなどと言った洋菓子とは一線を画し、カステラ生地でハスカップジャムを包み、さらに上にもハスカップジャムがトッピングされています。カステラ生地の甘みとハスカップの酸味が絶妙で、コーヒーや紅茶と合わせて食べるひと時はまさに至福の瞬間です。
道の駅などでローカルなハスカップ商品を探すのもおすすめ!
有名お菓子メーカーのお土産を探すのはもちろん、折角北海道を訪れたなら、現地でしかお目にかかれないハスカップ商品を探すのもおすすめです。道の駅などを訪れるとハスカップジャムやハスカップシロップ、ハスカップジュースなど様々な加工品が販売されています。自分だけのお気に入りのハスカップ商品を探してみるのはいかがですか。
ハスカップジュエリーはお土産におすすめのお菓子
4つの素材が絶妙なバランスで組み立てられているまさにお菓子の宝石である「ハスカップジュエリー」の魅力をご紹介しました。隠し味のアーモンドプラリネやこだわりのフランス産チョコレート使用など、手のひらに収まるサイズの小さなお菓子の中に北の大地の恵みとこだわりがふんだんにつまっていましたね。他にもハスカップを使用したお菓子や食品は北海道にはたくさん販売されています。訪れた際はぜひチェックしてみてくださいね。
出典:写真AC