クローバーの歴史と花言葉
キリスト教とクローバー
アイルランドでは聖パトリックが、クローバーの葉が3つに分かれているのは三位一体を表しているからだと説明してキリスト教の布教につとめました。この三位一体とは、「父」「子」「霊」の3つが「一体(唯一の神)」であるとするキリスト教の教えです。「セント・パトリックス・デイ」は、クローバーを胸に飾り、緑のものが国中にあふれる祝日です。
愛される三つ葉のクローバー
このような歴史からアイルランドの国花は三つ葉のクローバーです。幸運のシンボルとしても愛されてきました。恋人同士が三つ葉をモチーフにしたものを交換し合ったり、航空会社のロゴ、ラグビーの旗にも三つ葉が使われています。
クローバー全体(シロツメクサ)の花言葉
クローバー全体の花言葉は、その代表であるシロツメクサの花言葉と同じです。花言葉の「幸運」「私を思って」「約束」は単にそのままの意味だけでなく、恋愛の成就を願う意味もあります。またそれに加えてクローバーには「復讐」という花言葉もあり、これは失恋した相手に対する恨みの気持ちの表われのようです。少し怖い意味もありますね。
四つ葉のクローバーの花言葉
四つ葉のクローバーの花言葉は「幸運」と「私のものになって」です。四つの葉にはそれぞれ「希望」「信仰」「愛情」「幸福」の意味があります。その意味を知らなくても、四つ葉のクローバーを見つけた時は、ラッキー(幸運)な気持ちになりますね。
ムラサキツメクサの花言葉
ムラサキツメクサの花言葉は「善良で陽気」「豊かな愛」「勤勉・実直」です。ムラサキツメクサも、シロツメクサと同じで緑肥としての歴史は長いです。農業をする上で大変人の役に立ってきたことや、ピンクのかわいらしいを咲かせることに由来した花言葉です。
カトレアクローバーの花言葉
カトレアクローバーの花言葉は「幸福」です。ほかのクローバーには複数の花言葉がありますが、カトレアクローバーは1つだけです。薄紫の愛らしい花姿を見ると、誰もが幸福な気持ちになるからでしょう。
クリムゾンクローバーの花言葉
クリムゾンクローバーの花言葉は、「私を思い出して」「人知れぬ恋」「胸に灯をともす」「素朴なかわいらしさ」です。一面に赤く群生している景色は、目に焼き付いて忘れられないものになるでしょう。また、一つ一つの花のかわいらしさはメルヘンのようです。そんなふうに心を温かくしてくれる花姿にちなんだ花言葉です。
クローバーの育て方
シロツメクサやムラサキツメクサは、雑草と扱われているほど丈夫で、植える場所は選びません。できれば日当たりがよく乾燥した場所に植えれば、あとは放っておいても育ちます。種をまくか苗を植えます。広がりすぎるので、庭に植える場合はよく考えて植えることが大事です。
カトレアクローバーもグランドカバーに使えます。しかし、シロツメクサに比べややむし暑さに弱いので、乾燥した涼しい場所に植えましょう。クリムゾンクローバーは日本の暑さには弱いので、一年草として秋に種をまいて春に咲くのを楽しみにしましょう。
まとめ
クローバーはみなさんもよくご存知の花ですね。また四つ葉のクローバーは幸せの象徴として世界中で愛されています。クローバーは歴史的な意味もあり、人の生活に密着してきました。また、カトレアクローバーやクリムゾンクローバーなど、従来にはなかった美しい品種もあって、グランドカバーにも最適です。
- 1
- 2