育て方③水やり
ブーゲンビリアは時期によって、水やりの方法が違います。間違えた水やりは、トゲができる原因になってしまいますので、注意してください。春から秋にかけては、土の表面が乾いていたら水やりをします。しかし、花芽がつく頃に水をやりすぎると、咲かなかった花芽がトゲに変わります。とくに花芽がつく春先は、水加減に気をつけましょう。地植え栽培は、基本的に水やりの必要はありません。
夏の水やりポイント
夏は、春や秋以上に乾燥気味に育てます。土が完全に乾いて、葉がしおれてきた頃が水やりのベストタイミングです。植木鉢を持ち上げてみて、軽いかどうかで判断するのもよいですね。必要に応じて、夕方以降に葉水をするのも効果的ですよ。
冬の水やりポイント
冬は吸水力が弱くなる傾向があり、根腐れを起こす可能性があります。どのシーズンよりも、水やりは控えて管理しましょう。1週間に一回、暖かい日の午前中がおすすめです。水やりを控えることで、寒さに強いブーゲンビリアに育てられますよ。
育て方④病気と害虫
ブーゲンビリアは病気や害虫被害に強く、これからガーデニングをはじめる初心者にも育てやすい植物です。まれにアブラムシがつくことがありますので、薬剤などで退治してください。風通しが悪くないか、栽培環境を見直すのも大切ですね。
アブラムシは、花が咲く頃につきやすい虫なんだ。葉の裏側など、見えないところに潜んでいることが多いよ。
ブーゲンビリアを枯らさないコツ
寒さに弱いブーゲンビリアは、冬越しが上手にできないと枯れてしまいます。枯れる主な原因は、冬越しの失敗だともいわれています。冬越しは、水やりに気をつけていればいいわけではありません。それでは、冬越しにはどのような方法が適しているのでしょうか。ブーゲンビリアの冬越し方法を見てみましょう。
鉢植えは屋内へ移動しよう
気温が10℃以下になる環境では、ブーゲンビリアは枯れてしまいます。寒冷地など冬場の気温が下がりやすい地域で冬越しする場合は、屋内へ取り込みましょう。日が入りやすい、窓際に置くとよいですよ。この際、室温も下がり過ぎないように、注意してください。
管理場所は一定の場所がよい
ブーゲンビリアは環境の変化に弱い植物です。暖かいから外へ、寒いから屋内へと日によって置き場所を変えると、ストレスがかかり枯れてしまいます。冬越しのために屋内へ取り込んだブーゲンビリアは、本格的に暖かくなるまでは必ず屋内で管理しましょう。
地植えは寒さ対策をしよう
地植え栽培がしやすい環境でも、地域によっては冬は10℃を下回ることがあります。そんなときは、土の温度ができる限り下がらないようにバーグチップを敷いて冬越しをします。ビニールなどを利用するのもよいですね。根元に耐寒性の強い植物を植えて、冬越しをする方法もあります。
アリッサムなど、横に広がるタイプの植物がおすすめです。
ブーゲンビリアの剪定方法
剪定のタイミング
ブーゲンビリアは植物には珍しく、夏に剪定時期を迎えます。この頃にきちんと剪定しておくと、耐寒性が上がるだけでなく、病気や害虫被害に強い植物になります。時期としては6月頃がおすすめです。冬越しのために屋内へ取り込む前にも、一度切り戻しておくとよいですよ。
切り方
花が咲き終わった後に、枝を切り詰めます。細く垂れ下がっていたり、太く直立したりしている枝も剪定してください。日当たりと風通しをよくするためにも、不要と感じる枝は切り落としましょう。このとき、トゲがついている枝も切り落とすとよいですよ。
ブーゲンビリアはつるを伸ばす性質があります。上手に剪定して、アーチ状などに仕立てるのも楽しいですよ。
ブーゲンビリアの増やし方
ブーゲンビリアの主な増やし方として、種まきと挿し木の方法があります。それぞれの増やし方のコツを見てみましょう。新しく苗を購入しなくても、手持ちのブーゲンビリアで増やせますよ。ぜひ、挑戦してみてください。
増やし方①種まき
花がらから種を採取する増やし方に挑戦してみましょう。開花後のサヤから種を取り出したら、袋に入れて冷暗所で保管します。種まきは春頃がおすすめです。気温が20℃以上になったら、種まきをしましょう。発芽まで1ヶ月以上かかりますが、日陰で気長に管理してあげてください。
保存に使う袋は、封筒など光を通しにくいものがおすすめです。種をまいたら、土を被せましょう。
次からは「増やし方②挿し木」について紹介します。
どの時期も、鉢底からあふれるくらい、たっぷりと水やりしましょう!