サンダーソニアの品種
サンダーソニア・オーランティアカ(Sandersonia aurantiaca)
流通している殆どのサンダーソニアは、原種のオーランティアカです。近年、交配が試みられ、リットニアやグロリオサのようにサンダーソニアの近縁にあたるものが使われています。
サンダーソニア・オーランティアカ・ルティー(Sandersonia aurantiaca Lutea)
花色が黄色です。サンダーソニアは、1属1種のオレンジ色しかありませんでした。あるとき、原種の種をまいて増やしていたら、偶然、黄色い花を咲かせる品種が見つかったのです。「ザ・フェニックス」の名前で流通することがあります。
サンダーソニアの名前の由来と花言葉
花名は発見者説とラテン語説がある
植物学者のジョン・サンダーソンは南アフリカに入植し、ナタールの園芸協会にいました。1851年、ジョン・サンダーソンがこの植物を発見したことから、彼の名にちなんで付けられたという説があります。また、サンダーソニアが健康増進の薬効を持つことから、ラテン語で「健康である・健在する」の意味を持つ「salveo」から由来しているともいわれています。種小名の「aurantiaca」の意味は「オレンジ色」です。
花姿からつけられた別名
別名と英名は、花姿から「クリスマスベル(Christmas bells)」、もしくは「チャイニーズランタンリリー(Chinese lantern lily)」と呼ばれています。
サンダーソニアの花言葉
サンダーソニアの花言葉は、「望郷」「祈り」「愛嬌」があります。「望郷」と「祈り」は、発見者であるジョン・アンダーソンに関係しています。彼が入植者だったこともあり、遠い祖国を想う気持ちから付けられました。「愛嬌」は、サンダーソニアの花姿がベルのように下向きに咲き、その愛らしい形からです。
サンダーソニアの育て方(準備)
サンダーソニアが好む環境は、湿気が少なく日照時間が長いことです。そのため、暑くなる前に開花させるように、植え付けます。鉢植えでも、庭植えでも栽培可能な植物です。
育て方①育てる場所
鉢植えの場合
サンダーソニアは、高温と過湿に弱い植物です。植え付けてから初夏の開花期までは、日当たりのよい場所で管理します。開花後または夏場は、半日陰の涼しい場所に鉢植えを移動して管理しましょう。
庭植えの場合
水はけのよい日なたに植えつけます。開花後は、直射日光を避けるため、遮光ネットなどを用いて半日陰を作りましょう。半日陰で管理すると、球根の成長が促され、状態のよい太り方をします。
育て方②用土
鉢植えは元肥を混ぜる
用土は、販売されている元肥が入っている園芸用土を使用します。もし、用土を作る場合は、水はけをよくするために赤玉土(中粒)5:腐葉土2:川砂2:ピートモス(酸度調整済)1を配合しましょう。元肥は、鉢底の用土に少量のリン酸分の多い緩効性化成肥料を混ぜておきます。
庭植えは元肥を混ぜない
水はけのよい肥沃な土壌を好みます。そのため、用土には、腐葉土を混ぜ込んでおきます。元肥は用土に混ぜず、植え付けた後に緩効性化成肥料をばらまきましょう。
ボタニ子
場所と用土を選んだら、いよいよ育て方の実践編です。次のページから詳しく見ていきましょう。