サンダーソニアの開花後の管理
球根を太らせる方法
開花後、色が褐色になったら、花がらを取りましょう。そうすることで、養分が種にはいかず球根の方に流れ、植えた時よりも3倍以上に肥大します。また、丸い直系1.5cm程の小球が1~2個つき、翌年に植えると3~4輪の花がそこから咲きます。
球根の管理方法
球根の管理方法は2通りあります。1つ目は、球根を掘り上げます。2つ目は鉢植えでも庭植えでも、土の中に埋めたままにしておく方法です。
掘り上げ
掘り上げは、葉が枯れる9月~11月に行います。掘り上げたら、サンダーソニアの球根は無皮球根のため干からびないように、陰干しすることが大切です。球根がしっかり乾いたら、新聞紙に包みます。
暖かい場所で貯蔵をすると発芽しない可能性があるため、物置や北側の部屋で管理しましょう。10℃以下の場所で管理すると翌年、芽が出やすくなります。ただし、球根が凍らないように注意が必要です。
土の中
鉢植えの場合、鉢に入っている土が乾いてしまうと、球根が脱水して干からびてしまいます。そのため、土が乾かないようにしましょう。鉢植えも庭植えも、翌春まで土の中で球根を保存します。
サンダーソニアの増やし方
サンダーソニアの増やし方は増えた球根による分球か、採取した種で行います。種よりも球根の方が、栽培が簡単で成長しやすいです。
分球
サンダーソニアは、「マーブル」とよばれる分球で増やすことができます。花がらなどの手入れをし、栄養が球根に蓄えられていると新しい球根が1~2個増えています。今年、花を咲かせた古い球根は無くなっているか、萎びれた状態で残っていますが、そこは新しい球根と切り離し処分しましょう。
マーブルが2個できていたら、折れ曲がった部分で切り分けます。マーブルの片方の大きさがあまりにも小さいようであれば、分球する必要はありません。
種まき
開花後、種ができたら採取します。サンダーソニアの種は、低温に当てないと発芽しないため、種まきの時期は秋が適しています。種をまいたら、種が隠れる程度に薄く覆土し、戸外で冬越させましょう。5月頃に発芽します。
サンダーソニアの越冬方法
サンダーソニアは、半耐寒性植物です。 寒冷地では、屋内に移動し管理します。 寒さに当たり過ぎてしまうと、球根が腐ってしまうからです。
まとめ
サンダーソニアの栽培は、鉢植えと庭植えでは元肥の施し方が違っていたり、球根の取り扱い方や植え方に注意が必要です。しかし、栽培している最中は茎を支柱で固定する以外は、病気に強く害虫もアブラムシとナメクジと限られているため特別な世話を必要としない楽な植物です。開花後の球根の保管さえすれば、翌年も咲き増えていきます。ぜひ、栽培してみてください。