ランタナとは
ランタナは白色やオレンジ色、赤色やピンク色など鮮やかな花色が特徴です。また、成長とともに花の色を変化させたり、複色の品種があったりと、さまざまな色が楽しめるので人気があります。そんなランタナの育て方や切り戻し剪定の方法、挿し木での増やし方などをご紹介します。
ランタナの基本情報
科名 | クマツヅラ科 |
属名 | シチヘンゲ属(ランタナ属) |
形態 | 低木 |
原産地 | アメリカ、ウルグアイ、ブラジル |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
ランタナの名前の由来
ランタナはラテン語の「lentare(曲げる)」という意味が、名前の由来になったといわれています。また、別名「七変化」とも呼ばれ、花の色が変わっていく様子がそのまま使われています。他にも「紅黄花(コウオウカ)」という別名もあり、黄色い花から次第に赤色に染まっていくランタナの品種が多いことから付けられた名前です。
ランタナの花言葉
ランタナには「確かな計画性」「厳格」「合意」「協力」「心変わり」という花言葉が付いています。「心変わり」は、花の色が変化していく様子にぴったりの花言葉ですが、大切な人へプレゼントするには、少し向いていない花言葉かもしれませんね。
ランタナの特徴
ランタナは熱帯地域で広く自生している植物のため、暑さに強いのが特徴です。そのため、開花時期は5月〜10月と長く楽しめるので、ガーデニングにも人気があります。そんなランタナですが、トゲがあったり、毒を含んでいたりすることを知っていますか?ランタナの花や茎、葉や実の特徴を詳しくご紹介します。
花
ランタナは赤色や黄色、白色にピンク色などたくさんの色の品種があります。また、ランタナは「シチヘンゲ属」に分類され、その名前の通り成長とともに色を変化させていく性質をもった品種もあります。基本的に外側と内側で花の色が異なる場合、内側に新しい花をつけるのが特徴です。
「幸運の花」とも呼ばれている
ランタナの歴史は古く、江戸時代に熱帯アメリカから日本に入ってきたといわれています。ランタナは生けたり、育てたりすると幸せになれるとされ、「幸運の花」とも呼ばれていた植物です。また、ランタナを花瓶に生けると、他の花も花持ちがよくなるので、切り花にもよく利用されています。
茎
ランタナの茎は細かいトゲがあるので、苗植えや剪定をするときには注意が必要です。また、茎が茶色く木質化して硬くなっても、トゲは残っているので、ケガをしないように気をつけて手入れしてください。
葉
ランタナの葉は濃い緑色をしています。葉脈が深く刻まれていて、表面に短くて硬い毛が生えているため、触るとザラザラしているのが特徴です。葉の外側はギザギザしていて、痛いと感じる場合もあります。ランタナの中には、葉に白色や黄色の斑が入る品種があり、葉の色も楽しむことができます。
実
実の部分に含まれる「ランタニン」という成分が有毒とされています。子供やペットがいる場合は、ランタナの実を間違えて食べてしまわないようにしてください。実の部分の毒にそれほど強い毒性はありませんが、大量に実を食べてしまうと、嘔吐や呼吸器系の異常をきたす場合があります。
ボタニ子
次のページでは、ランタナの育て方をご紹介します。