ランタナの切り戻し剪定
ランタナは冬になると葉が落ち、見た目が悪くなってしまいます。また、発育が旺盛なので樹形も乱れやすいのが特徴です。そのため、切り戻し剪定を行い、枝を短くして樹形を整える必要があります。ランタナの切り戻し剪定の方法は以下の通りです。
剪定時期
ランタナは冬の休眠期以外は、いつでも剪定することができます。すぐに大きく成長するので、樹形の乱れが気になったときや、葉が落ちた枝が気になったときに、そのつど剪定しても構いません。ランタナは丈夫で、芽吹く力も強いので、剪定によって枯れる心配が少ない植物です。
剪定方法
ランタナは冬になると落葉する性質をもっています。そのため葉が落ちる前に、根元から短く剪定することで、見た目を美しく保つことが可能です。また、伸びすぎた枝も剪定するときれいな樹形になります。茎の部分にトゲがあるので、注意しながら剪定してください。
ランタナの挿し木での増やし方
ランタナは種まき以外にも、挿し木で増やすことができます。挿し木のほうが簡単で、初心者でも気軽に増やすことができるのでおすすめです。挿し木を行うと、2〜3週間ほどで根が出てきます。ランタナの挿し木での増やし方をご紹介します。
挿し木での増やし方①挿し穂を作る
挿し木で増やすのに適した時期は5月〜9月です。その年に新しく伸びた若い枝を選び、先端から2節ほどの場所で切り、挿し穂を作ります。切り戻し剪定で切り落とした枝を使用しても構いません。下の方に付いている葉を落とし、切り口は斜めに切るのがポイントです。
挿し木での増やし方②土に植える
赤玉土や鹿沼土を用意し、挿し穂を挿して土で軽く固定します。発根するまでは、土の表面が乾いてしまわないように、たっぷりと水やりをするのがポイントです。なるべく日当たりがよく、暖かい場所で育てると2〜3週間ほどで発根します。
ランタナは植えてはいけない花?
とてもきれいな花を咲かせるランタナですが、世界の侵略的外来種に選ばれており、厄介者扱いされ、植えてはいけないといわれることもあります。そんなランタナの「植えてはいけない」といわれている理由は以下の通りです。
理由①繁殖力が強い
ランタナは寒さに弱く、霜が降りると枯れてしまう性質をもっています。しかし、温暖地では地植えの場合も冬越しが可能なため、どんどん増えていくのが特徴です。そのため「世界の侵略的外来種」のワースト100にも選ばれています。
理由②毒がある
ランタナの実にはランタニンという毒があり、嘔吐などを起こす恐れがあります。中でも種の部分にはさらに強い毒があるとされ、下痢や腹痛などの症状がでる可能性があり、注意が必要です。鳥などが食べるときには、毒がない部分を選んで食べているといわれています。
理由③トゲがある
ランタナの葉はギザギザとしていて、子供が触ると痛がる場合があります。また、茎にはトゲがあり、ケガをしてしまう恐れがある植物です。たくさん増えてしまった場合に刈り取ろうとしても、葉のギザギザや茎のトゲが邪魔をして、スムーズに刈り取れないこともあります。
まとめ
ランタナの特徴や育て方、切り戻し剪定の方法や、挿し木での増やし方をご紹介しました。茎にトゲがあったり、実に毒があったりするので注意も必要ですが、ランタナは「幸運の花」とも呼ばれ縁起のよい植物です。育て方も簡単で、病気や害虫被害もあまりないので初心者でも簡単に育てることができます。そんな魅力的なランタナを、ぜひ育ててみてくださいね。