ランタナの育て方
ランタナは常緑性で、いつでも美しい緑色の葉を付けています。開花時期が長く、春〜夏まで長く楽しむことができるので、ガーデニングやグランドカバーにも人気の植物です。種まきや苗の植え付けから栽培でき、育て方も簡単なので人気があります。そんなランタナの種まきや苗の管理など、詳しい育て方をご紹介します。
育て方①置き場所
ランタナは日当たりのよい場所を好みますが、多少の日陰でも育てることができます。しかし、まったく太陽の光を当てずに育てると、花付きが悪くなる恐れがあるため、おすすめできません。暑さに強く、開花時期の春〜秋にかけては花壇などで元気に育てることが可能です。
育て方②用土
ランタナは丈夫な植物といわれています。そのため用土はあまり選ばず、よほど環境の悪い用土でない限り、地植えでの栽培が可能です。自分で配合する場合には、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだ、水はけのよい用土が適しています。
育て方③種まき
ランタナの種まきは3月〜5月に行います。種がとても小さいので、種まきをした後に風で飛ばされてしまったり、雨で流されたりしてしまわないように注意が必要です。1箇所に3〜5粒種まきをして、たっぷりと水を与えて育てると、1ヵ月ほどで発芽します。また、開花後のランタナの花がらから、種を採取することも可能です。
育て方④植え付け
苗の植え付けは、春から秋にかけていつでも可能です。地植えも鉢植えも、日当たりのよい場所でたっぷりと水を与えて育てるとすぐに根付くので、苗の植え付けは初心者でも簡単にできます。大きく成長するので、苗と苗の間に余裕をもって植え付けることが重要です。
育て方⑤水やり
種まきや植え付けのあとにはたっぷりと水を与えますが、それ以外はやや乾燥気味に育てるのがポイントです。あまり水を与えすぎてしまうと、根腐れの原因になってしまいます。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水を与える程度で、地植えの場合は水を与えなくても元気に育ちます。
育て方⑥肥料
ランタナはあまり肥料を必要としません。しかし、長期間花を咲かせたい場合や、苗に少し元気がないと感じるときには、肥料を与えるのがおすすめです。鉢植えと地植えで肥料の与え方が違うので、それぞれに適した時期や方法をご紹介します。
鉢植えの場合
ランタナの開花時期に合わせて、5月〜10月にかけて置き肥を施します。開花を促す効果の高いリン酸を多く含んでいる肥料を選ぶのがポイントです。鉢植えの場合、たくさん開花すると、その分肥料を必要とするので、置き肥だけでは足りないと感じたら、液体肥料を追加して与えても構いません。
地植えの場合
地植えで育てている場合に、あまりたくさん肥料を与えてしまうと、苗や株が大きくなりすぎてしまう恐れがあります。そのため、開花し始めた5月と、花が終わりかける10月の2回だけ、苗の根元に緩効性の化学肥料を与える程度で十分です。
育て方➆冬越し
ランタナは寒さに弱く、霜に当たると枯れてしまうので注意してください。温暖な地域では地植えでも冬越しが可能ですが、それ以外では冬越しできないことが多いです。鉢植えの場合は、暖かい室内で冬越しさせましょう。また、冬越しの前に、傷んだ部分を剪定するのも大切な作業です。
地植えの場合は鉢上げして冬越しさせよう
地植えの場合、寒冷地では冬越しが難しく、寒さにさらされたり、霜が降りたりすると枯れてしまいます。そのため、花壇などに植えていたランタナを植木鉢に移す「鉢上げ」という作業をして、室内で冬越しさせるのがおすすめです。
ボタニ子
次のページでは、切り戻し剪定と、挿し木での増やし方、植えてはいけないといわれている理由をご紹介します。